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(6/15) 南スーダン便りvol.89 クレ難民キャンプでの新しい取り組み [2021年06月15日(Tue)]


こんにちは
エチオピア駐在員の羽鳥です。

エチオピアでは5月後半から
雨季が始まりました。
時折、ゲリラ豪雨のような
激しい雨が降っています。

本日は昨年9月から始まった
南スーダン難民支援事業の進捗を
報告します。


ADRA Japanは
エチオピア西部のガンベラ州にある
クレ難民キャンプにてトイレ建設と
衛生啓発活動を行っています。




写真@.JPG

<クレ難民キャンプ内の住居>



昨年は新型コロナウイルス感染症の
影響もあり、事業はいつもより
遅れてスタートしました。


エチオピアでは事業開始時に
関係機関から事業実施許可を
取得する必要があります。

しかし、コロナ禍で政府機関等が
在宅勤務になり、事業実施許可取得に
時間を要しました。


現在は約20名の現場スタッフとともに、
これまでの遅れを取り戻すために
スピードアップして事業に取り組んでいます。


ADRA Japanは2014年より
ガンベラ州で活動してきましたが、
現在行っている新しい取り組みについて
紹介します。


@トイレのデザインの変更
過去の事業ではトイレ壁に
トタンを使用してきました。

しかし、難民キャンプでは
金属のような価値のあるもの・
売れるものは盗難のリスクが
あります。

そこで、昨年から今年にかけては
壁の下の部分は
コンクリートブロック、
上の部分は
竹を使用することにしました。


これにより、
もし竹の部分が一部壊れても、
トイレを使用している住民自身が
竹をとってきて修理できます。

難民の人々は木材や土を使って
自分たちで家を作っているので、
竹で作られたトイレの壁を
修理するのはお手の物です。





写真A.JPG

<建設中の世帯別トイレ>


Aコロナ禍の活動
昨年よりエチオピアでも
新型コロナウイルス感染症が
拡大しています。

クレ難民キャンプでも
十数人の感染者が出ています。


コロナ禍初期から、
私たちも難民キャンプ内で
新型コロナウイルス感染症対策の
啓発活動を行い、

感染した場合の症状の特徴、
その予防対策、

感染しているかもしれないと
思ったらどうすればいいか、

などを難民キャンプの人たちに
伝えました。



また、これまでやっていた
手洗いキャンペーンの頻度と
場所を拡充しました。


難民のほとんどは手指消毒液を買う
経済的余裕がありません。

そのため、効果的な
日々の手洗いを推奨しています。


また、クレ難民キャンプには、
難民で構成されている水衛委員会
という組織があり、
難民キャンプ内で
衛生啓発活動をしています。


しかし、コロナ禍に対する
エチオピア政府の方針により
集会は禁止されているため、
衛生に関する研修の実施が
難しくなりました。


そのため、参加予定であった
水衛生委員会のメンバーに
難民キャンプ内の衛生状況を聞いて
ニーズを把握し、
研修の代わりに資料を配布しました。


水衛生委員会は
ADRAスタッフといつでも
連絡できる状況なので、

活動の中で生じた疑問や
課題については個別に
対応しています。


そして、クレ難民キャンプには
5つの小学校がありますが、

手洗い場がないため、
コロナ禍への対策として、
今後、手洗い場設置の支援を
予定しています。




写真B.jpg

<手洗いキャンペーンの様子。以前は人が密集していたが、現在は間隔をあけて実施している。>



B新たな難民の受け入れ対応
南スーダン難民がエチオピアに
着いたら、まず国境の
エントリーポイントで
2週間の自主隔離を行い、

その後、
複数ある難民キャンプの中から
指定されたキャンプに移動します。


しかし、半年以上、
難民キャンプへの移動が
行われておらず、
エントリーポイントに難民が
多く滞在している状況でした。


2021年4月、
数千人の難民が各難民キャンプに
移動し、私たちが活動する
クレ難民キャンプでも約1,000名の
新たな難民が到着しました。


新型コロナウイルス感染症を含む
感染症の予防は、難民の人たちが
難民キャンプに到着したときが
一番大事です。


すぐに衛生啓発活動を実施し、
難民キャンプ内での感染症感染の
リスクを下げることに努めました。


今後は、新たに到着した難民が
衛生的な生活基盤を
整えていくうえで、

公共トイレや世帯別トイレも
必要になるため、設置を
継続していく予定です。


世の中の状況が
変わるのと同じように、
難民キャンプの中の状況も
日々変化しています。


難民キャンプの外の物価が
上がるのに連動して
難民キャンプ内の物価や、
難民キャンプで働いている難民の
賃金も変化します。


最近エチオピア全土で起こった
ガソリンやセメント不足も、
難民キャンプ内の活動に
影響を及ぼしました。


そして、難民キャンプ内は
人口が密集しているので、
新型コロナウイルス、コレラ、
マラリアといった感染症が
急速に拡大するリスクもあります。


これからもADRAは状況に合わせて、
柔軟に支援活動を継続していきます。

今後とも皆さまからの
温かいご支援をよろしくお願いします。


*本事業は皆さまからのご支援とジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

(エチオピア駐在 羽鳥)




=================
Yahoo!ネット募金にて支援金を募っています!
IMG_0337.JPG


2021年6月15日現在、
手洗い場2基分の資金が
集まっています!

お手持ちのTポイントでも
寄付ができます。

只今の達成率48%です。
ぜひ応援していただけましたら
大変大きな支えとなります。

よろしくお願いいたします。

Yahoo!ネット募金はこちらから
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186007
Posted by ADRA Japan at 08:00 | 南スーダン便り | この記事のURL | コメント(0)
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