(5/10)ネパール便り vol.35 〜ネパールのバンケ郡にて新生児・小児保健環境を改善する事業を開始しました〜 [2019年05月10日(Fri)]
こんにちは!ネパールに駐在しております、大西です。 2019年3月より、ADRA Japanは外務省NGO連携無償資金協力の助成を受け、 ネパール連邦民主共和国(以下、ネパール)の南西部に位置するバンケ郡にて、 新生児・小児保健環境の改善事業を開始いたしました。 <<在ネパール日本国大使館にて執り行われた事業契約署名式の様子(左が大西)>> あなたはネパールと聞くと、どういうイメージをお持ちになりますか? 恐らくアジアの最貧国と呼ばれている国、っというイメージが高いと思います。 確かにそうなのですが、それでも経済的には少しずつですが着実に成長しています。 また、2015年のネパール大地震や度重なる洪水被害の復興需要とも重なり、 都市部においては建設工事が盛んに行われています。 では、ネパールの地方はどうかといいますと、 どこの国でも見受けられる状況ではありますが、 ネパールも例外にもれず、地方はインフラが十分に整備されていません。 そのため、国民へ提供されるサービスには地域差が生まれており、 それは保健・医療サービスでも同じことが言えます。 <<ネパール都市部の様子。いくつもの電線が縦横無尽に走っている>> ネパールの南西部に位置するバンケ郡は、 未整備の保健医療施設や保健医療サービスの質の低さ、 その地域に住む人々の保健医療に関する理解が進んでいないことも原因となり、 ネパール国内でも特に新生児・小児死亡率の高い地域です。 これから始まる事業では、バンケ郡全域を対象に、 老朽化した保健医療施設の修復や補修、医療資機材の提供、 そして保健医療サービス提供者への技術支援を行います。 さらにバンケ郡にすむ人々にも 新生児・小児保健医療に関する理解が深まるよう働きかけていきます。 また、保健医療環境を国が推奨している水準へと少しずつ改善していきます。 具体的には、地方行政の保健省や地域のコミュニティとともに協力しながら バンケ郡内での連携を強化し、充実した保健医療サービスがバンケ郡内に 広がるように計画しています。 <<州病院の新生児集中治療室の入口と室内。機材はそろっているように見えるが国の基準には満たっていない>> 子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備され、 バンケ郡全体の新生児・小児の死亡率が下がるよう、 引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。 ※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。 (執筆:ネパール事業担当 大西由香) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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