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(6/27)【ネパール地震】ヘルスポスト完成。住民の自立への第一歩。 [2017年06月27日(Tue)]
2015年4月、大地震がネパールを襲いました。4月及び5月の大地震は、ネパールの全人口の4分の1にあたる800万人に被害を与え、様々な施設が影響を受けました。
ネパール中部に位置するカブレ郡では、郡内にある98の保健医療施設のうち42が全壊、49が一部損壊しました。ADRAは郡保健事務所との調整の後、現地支部や地元の建設業者などの関係者と協働して4棟のヘルスポスト(公共保健医療施設)を再建することになりました


地震後のヘルスポストは、建物が地震による損壊で危険な状態でした。ネパールでは多くの建物が地震に対して強度が弱いレンガで作られていることが多いため、日本の建物と比べると地震にもろい作りをしています。

また、各ヘルスポストには最低限必要な資機材が不足していました。そのため、住民が受診のためにヘルスポストを訪れても、必要な処置を受けることができない状態が続いていました。

また、各施設では、地元の方々が保健医療施設管理委員会となって施設管理する責任を負います。しかし、地震前からこの委員会が機能しておらず、会合なども開かれていませんでした。本来であればヘルスポストが損傷してしまったことを受けて、委員会が修繕に向けた調整などを行なう責任がありました。しかし、委員会が機能していなかった状況では、壊れたままのヘルスポストを使用し続け、施設の修繕に向けた調整などが行なわれない状況となっていました。

写真1:再建前の建物.JPG
再建前のヘルスポスト

そのため本事業では、ヘルスポストを再建し、委員会と住民が積極的に施設管理を担ってもらえるよう、保健医療施設管理委員会への研修を実施しました。また、各施設に必要な資機材も納入しました。

写真2:再建後のヘルスポスト.JPG
再建後のヘルスポスト


写真5:新たに納入された資機材.JPG
新たに納入された資機材1

写真6:新たに納入された資機材.JPG
新たに納入された資機材2


この事業を通じて、ヘルスポストを再建し、保健医療施設管理委員会への研修を行い、資機材を納入することで、住民の皆さんの生活と考え方にポジティブな変化がみられるようになりました。
まず、ヘルスポストを新しく立て直し、必要な資機材を提供したことで、診察や治療が必要な住民が施設に訪れた際に、十分なケアを提供できる環境が整いました。

また、保健医療施設管理委員会への研修やフォローアップを実施したことにより、より良い施設管理をするために各施設の委員が定期的に集まって会合を行うようになりました。会合では、施設の問題点の把握や、それをもとに解決策を練り実行に移している場面も見られました。


写真7:研修フォローアップのミーティング中.JPG
研修フォローアップの会合の様子


写真8:新しいヘルスポストを背景にミーティングを行なう様子.JPG
新しいヘルスポストを背景にミーティングを行う様子


研修後、新しいヘルスポストを使用する住民の方からは「自分たちで新しいヘルスポストをできるだけ長く使えるようにしていきたい」という声が聞かれました。施設の再建や研修の実施により、住民の意識も高まりました。

さらに、もともとこの地域の保健医療施設は、設備が不十分だったことを理由に郡保健事務所から派遣されるスタッフが少なく、慢性的に保健スタッフの不足に悩まされていました。
しかし、ADRAの事業が完成し、新しいヘルスポストと十分な設備も導入されたため、郡保健事務所から派遣されるスタッフが拡充され、スタッフ不足の問題も解消しました。

最後に、ヘルスポストの再建を祝い、住民と日本大使館書記官のご臨席のもと、落成式が行なわれました。このセレモニーの後には、施設が郡保健事務所へ正式に譲渡されました。



写真3:落成式での日本大使館書記官とADRA Japan事業部長.JPG
落成式での日本大使館書記官とADRA Japan事業部長



写真4:式に出席した住民たち.JPG
式に出席した住民たち


今後は、施設の管理なども住民の方の手によって行なわれていきます。この事業での研修を通して、住民が自立して地域の保健及び医療を守っていくことができるようになりました。


写真9:ヘルスポストの女性地域保健ボランティアさんたち.JPG
ヘルスポストの女性地域保健ボランティアさんたち


多くの方のご支援により、この事業ができたことをお礼申し上げます。


*本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成及び支援者の皆様からのご寄付によって実施されました。

(執筆:ネパール事業担当 柳澤ちさと
Posted by ADRA Japan at 12:13 | ネパール便り | この記事のURL