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(5/17) パラグアイ便りVol.15 アロエを育てて自分達の健康を守る。クラブ活動で高齢者の皆さんに健康と生きがいを [2017年05月17日(Wed)]
ADRA Japanは2015年3月から2016年7月にかけて、パラグアイ首都のバニャード・スール地区で、地域の方々を対象にした「高齢者クラブ」を開催しました。

高齢者クラブは健康啓発活動の一環で、ADRAスタッフを中心として保健推進医と協働して行なった事業です。

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クラブ活動の様子


このクラブでは、地域の高齢者のリクエストを基づいて、スタッフが講義や健康のための活動を行ないました。このクラブを通じて、高齢者たちに自己管理の重要性を学んでもらうことが出来ました。

バニャード・スール地区はもともと高齢者の多い地域です。彼らは若い頃に十分な教育を受けていません。そのため、健康に関する正しい知識が備わっていませんでした。
高齢者クラブに参加していた一人のおばあさんは、足に傷がありました。傷口はむき出しになっており、化膿してハエがたかってしまうほどでした。

「どうして病院に行かないのですか」とADRAスタッフが尋ねると、おばあさんは「これくらいの傷は、病院に行くくらいでもないよ」と答えました。「病院までたどり着くための交通手段もない」と言います。


地元の医師によると、正しい処置をせず傷を化膿させてしまう患者さんは非常に多く、傷口から虫がわいてしまう患者さんも珍しくありません。また、クモに刺された傷を放置した結果、傷跡の穴が広がってポケット状になってしまう人もいるそうです。このようになってしまうのは、地域の方が処置の必要性を知らないためです。


ADRAは、地域の方々が身近で手に入れることができ、手軽に健康の自己管理ができる方法としてアロエ療法を考えました。アロエには殺菌作用と傷の治りを早くする効果があります。また成長に多くの水を必要としないため、手間をかけず簡単に育てることができます。


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アロエを手に、説明を受けるクラブ参加者の皆さん


アロエの苗は、地元の方の協力で用意し、高齢者クラブの参加者に配りました。アロエ療法について説明するパンフレットも作成し、住民のリーダーに渡しました。リーダーには、処置の方法を説明し、責任を持って管理をしてもらうようにお願いしました。また、住民にも処置方法を忘れた時には、リーダーに聞きに来るように話しました。

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パンフレットを見るリーダーたち


ADRAが講義をしてからしばらくして、高齢者クラブのおばあさんに話を聞くと「傷を放っておいたままにせず、きちんと自己管理できるようになった」と話してくれました。

その言葉通り、化膿していた傷はだいぶ良くなっている様子でした。それだけでなく、自分の家の庭にアロエを植えてくれたというのです。ADRAの活動が地域住民への意識づけに役立った結果でした。

バニャード・スールの高齢者の方の中には、たくさんの「知りたいこと」「学びたいこと」があります。粘土細工をしたり、体操や歌を唄うなど、ADRAは彼らが興味を持ったさまざまなテーマで健康増進のための活動を行ないました。健康管理に関係するものだけでなく、人権をテーマに講義を行なったこともありました。

これまで学ぶ機会が少なかった皆さんにとって、新しいことを「知る」ことは、視野を広げ、考えるきっかけになります。そして考えることで、行動に移すことができます。ADRAの活動が、高齢者の皆さんにとって、生きがいや、考えるきっかけになってくれたら嬉しく思います。


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地域の子どもたち


*本事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しました。


(執筆: インターン 木下歩美、パラグアイ事業担当 野崎明美
Posted by ADRA Japan at 14:59 | パラグアイ便り | この記事のURL