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(10/31)【ネパール地震】本来の姿を取り戻せるように「ヘルスポスト」の再建事業を行なっています [2016年10月31日(Mon)]
昨年の2015年4月25日。この日、M 7.8の地震がネパールを襲いました。これにより、多くの家屋が全壊・一部損壊しました。また、医療施設も各地で深刻な被害を受けたと報告されています。このような事態を受け、ADRA Japanは2015年12月より、ネパール中部のカブレ郡において、ADRAネパール支部や現地NGO、建設業者などと協働し、4つの公共医療施設「ヘルスポスト」の再建事業を行なっています。

今回はADRAが行なっている再建への取り組みや、その中で抱えている問題についてご紹介をしたいと思います。ネパールが本来の姿を取り戻せるようにADRAが何を行なっているのか、ご一読いただけると幸いです。

「ヘルスポスト」とは、いわば村の診療所のようなもので、ネパールの公共医療施設です。村の人たちがケガをしたり、体調を崩したりしたときに、最初にアクセスする医療施設として使われています。基本的にネパールでは、1つの村には1つのヘルスポストしかありません。そのため、村における唯一の保健施設として、それぞれのヘルスポストがとても重要な役割を果たしているのです。

ヘルスポストの建設には、日本円で約460万円の費用がかかります。このため、応急処置として村人が敷地内に小屋を作り、活動しているところもあります。

ADRAがヘルスポストの再建事業を行なっている場所は首都カトマンズから東の山間の地域に位置します。村によってはヘルスポストに向かうために山を登ったり降りたりしなければならない場合もあります。また、1〜2時間ほど歩かなければならない場合もあります。


ネパール地震被災者支援_一時的に村人が使用している施設(カブレ郡サルスンカルカ村
一時的に村人が使用している施設(カブレ郡サルスンカルカ村)


ネパール地震被災者支援_保健所の様子_屋根と壁を貼りつけた簡素な建物


ネパール地震被災者支援_保健所の様子_屋根と壁を貼りつけた簡素な建物
屋根と壁を貼りつけた簡素な建物


ネパール地震被災者支援_再建中のヘルスポスト
再建中のヘルスポスト(8月19日訪問時)


また、ADRAではヘルスポストの再建の他、この施設を運営する「保健医療施設管理委員」へのトレーニングも行なっています。管理委員はヘルスポストの運営・維持・管理の他、コミュニティへの保健啓発活動などの役割を担いますが、実は地震が起こる前から機能していない状態にありました。そこで、ADRAは彼らが運営者としての役割を果たすことができるようにトレーニングを実施しています。具体的には、各ヘルスポストで研修を行なった後、それぞれの委員会から年間計画を提出してもらいます。その後、提出された計画に従って活動しているかどうかについて、トレーナーがフォローアップをします。管理委員自身が各施設での問題点を把握し、自らの力で課題を解決できるように支援を行なっています。

一方、この再建事業ではいくつか問題も抱えています。

まず、2015年の12月にはネパールの政府機関として「復興庁」が設置されたのですが、これに伴い復興支援に関わる事業の手続きが以前より複雑になりました。そのため、政府側とのやりとりに多くの時間がかかるようになり、事業の遅れも生じています。

また、4か所のヘルスポストのうち、2か所へは川を渡らなければ行くことができません。雨季に入ると一度の雨ですぐに川の水が溢れ、渡れなくなってしまいまいます。特に今年は雨季が長引いた影響で川を渡ることができず、ここ1か月ほど、ADRA Nepalのスタッフは現地に入ることができていません。現地にいる管理委員と連絡をとることも難しく、トレーニングのフォローアップがなかなか思うように進まないのが現状です。

このような問題も抱えてはいますが、今回の事業を通して今までになかった医療資機材も導入されるということで、管理委員は喜んでいます。

また、再建後には働く医療従事者の数も増える予定のため、現在簡素なヘルスポストで働くスタッフは、完成を楽しみにしていました。


ネパール地震被災者支援_再建中のヘルスポスト


まだまだ時間はかかりますが、ADRAではネパールが本来の姿を取り戻し、自らの力で穏やかに暮らせるよう、これからも支援を続けていきたいと思います。


(執筆:ライティングボランティア 小野寺るりこ)


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Posted by ADRA Japan at 14:08 | ネパール便り | この記事のURL