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(10/12)【熊本地震】 〜避難所でのサロンと見守り活動〜 [2016年10月12日(Wed)]
ADRA Japanは4月19日から熊本地震で被災された方々への支援を始め、現在も支援活動を継続しています。また、5月13日からは、南阿蘇村に活動の拠点を移し、看護師派遣と移動カフェを実施していました。

その後、7月7日から8月26日まで南阿蘇村に現地駐在スタッフを配置し、南阿蘇村社会福祉協議会(社協)と協働して、(※) 一次避難所、(※) 二次避難所サロンの企画・実施と見守り活動等を行ないました。

長引く避難生活の中、住民の皆さんは発災直後から抱えていたストレスが体調に現れる等、仮の生活で積み重なった疲労を感じていらっしゃいました。サロン活動はそのような状況の中で、住民の方々に飲み物を飲みながらくつろぎ、自由におしゃべりしていただける安らぎの場を提供する事を目的に行ないました。

また、サロン実施の際は、社協職員と協力して避難されている方々からの生活相談等も受け付けられようにしました。

1) 避難所内のスペースで開いた移動カフェ形式のサロン

一次避難所、二次避難所に避難されている方向けに、コーヒーや紅茶を飲みながらリラックスしていただける移動カフェ形式のサロンを開きました。


カフェサロン.jpg
(二次避難所内で行なったカフェサロンの様子)


この日のカフェサロンへは、計35名の方々が、ご夫婦やお友達同士で来られ、ゆっくり飲み物を飲みながら思い思いに話をして行かれました。サロンに来られた方からは、「久しぶりにコーヒーが飲めて嬉しい。飲みたくなったらドリップコーヒーを買ってきて自分で淹れるといいんだけど、今後の事を考えると贅沢はできないと思ってしまう」という声も聞かれました。


社協職員.jpg
(サロンに来られた方からの相談を聞く社協職員の様子)


カフェサロン2.jpg
(仮設住宅の鍵渡し前日に開いたサロンの様子)


避難所の中には、行政区長さんのリーダーシップに支えられて、避難直後から皆で夕食を食べた後に今後の事を毎晩話し合ってきたという所もありました。仮設住宅への引っ越しや入居後の心構え等も皆さんで話し合われていたようでした。この二次避難所でのサロンは皆さん気心が知れて安心した雰囲気があり、笑い声も絶えませんでした。

期間中、合計9カ所の避難所で16回のサロンを行ない、述べ187人の住民の皆さんがサロンへ参加されました。


3)ADRA災害対応バス「ゆあしす号」の移動サロン「ゆあしすカフェ」

避難所内でのサロンスペース確保が難しい場合や希望があった場合等には、避難所の駐車場スペースを利用して、ADRA災害対応バス「ゆあしす号」を使った移動サロン「ゆあしすカフェ」を行ないました。


ゆあしす号.jpg
(ADRA災害対応バス「ゆあしす号」)


ゆあしすカフェ.jpg
(二次避難所の駐車場スペースで開いた「ゆあしすカフェ」に参加された皆さんの様子)


サロンに参加された住民の方々からは、「ここ(二次避難所)にいると部屋に籠りがちだが、やっぱりこうやって人と話せる場は大事」「こういうサロンだったら毎日あってもいい」等の感想が聞かれました。


散歩.jpg
(「ゆあしす号」で散歩に出かけた時の様子)

また、長引く避難所生活の中、特に高齢者の方々から「避難所に来てからは(日課だった)畑仕事もできず、体が弱ってきた」「運動不足になっているので散歩したい」等の声があがったため、「ゆあしす号」で移動し、皆で散歩に出かけた事もありました。参加された方からは、「久しぶりにいい運動になってよかった」「今日はリフレッシュできた、懐かしい場所に来て子どもの頃を思い出した」という声も聞かれました。

避難所でのサロン実施合計16回中、9回を「ゆあしす号」を使用した「ゆあしすサロン」で行ないました。


3)二次避難所での見守り活動

さらに二次避難所において、サロンに参加されなかった方々を含めた全世帯の個室を社協職員と一緒に巡回訪問し、避難されている皆さんの生活状況を確認しながら相談を伺う等の見守り活動を行ないました。

例えば、お部屋を訪問した際に「話し相手がいなくて、さみしい。ずっと部屋に閉じこもっている。」と話された高齢者の方には、次回からサロンのある日は部屋まで声掛けに行き、サロンに参加していただいたり、足が痛くて部屋から出たくないというような場合には、スタッフがお茶を持って部屋へ話しかけに行きました。

また、別の避難所では、「仮設への引っ越し日が決まってほっとする反面、これからの生活が心配。隣の人の苗字だけは聞いているが、知っている人だろうか。」と不安を口にされた方に、仮設住宅の入居後も集会所を使ったサロンや社協職員の戸別訪問が行なわれる予定である事を伝え、ほっとされる場面もありました。

このような活動を通して住民の皆さんの声を伺い、様々な思いに触れさせていただきながら、住民の皆さんが本当に必要とされる支援を届けられるよう、活動を継続して行なっていく予定です。

ADRA Japanでは、現在、仮設住宅の集会所備品の支援を中心に南阿蘇村での活動を続けています。今後とも、皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、南阿蘇村の被災された皆さんの生活再建と村の復興が、一日も早く進みますよう、心よりお祈りいたします。


(※)一次避難所… 学校や体育館、地区の集会所等の一般の報道で知られているような避難場所を指します。

(※)二次避難所… 南阿蘇村では、震災後に休業となったホテルや旅館等の宿泊施設が多くあったため(観光地であるという特性による)、それらの施設が二次避難所として活用されました。二次避難所では、住民が世帯毎に、個室に避難される例が多く見られました


(執筆:国内事業担当 牟田 麻起子)


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Posted by ADRA Japan at 12:00 | 熊本地震 | この記事のURL