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(7/26)【イベント報告】世界の教育問題について考えるイベントを開催しました [2016年07月26日(Tue)]
ADRA Japanは現在、ネパールやアフガニスタン、ミャンマー、レバノンなどで、子どもたちが学校に通い続けることができるよう、教育支援活動を行なっています。

去る7月14日(木)、世界の教育問題について考えるためのイベントを開催しました。イベント当日は、開場時間と重なるように天候が急変し、一部の路線では運転を見合わせた電車まであったにも関わらず、100人近くの方にご来場いただきました。


ネパールの険しい通学路の様子をご覧になる参加者たち_ADRA Japan ネパール教育イベント.JPG
イベント開催前には、ネパールの険しい通学路を報じた動画を流しました


イベントの第一部では、インド、モロッコ、アルゼンチン、ケニアの4か国の子ども達の通学風景を追ったドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』を上映しました。
 
足が不自由な兄を乗せた車椅子を押し、一緒に学校に通うインドの兄弟たち。
女の子が教育を受けることへの理解が低い中、毎週末、自宅と学校附属の寮とを往復しながら勉強に励むモロッコの少女たち。
人里離れた牧場から、山道を馬に乗って通学するアルゼンチンの兄妹。
象に襲われないように回り道をし、一緒に通学する兄の背中を必死で追いかけて走るケニアの少女。

映画で美しい風景とともに描かれていたのは、勉強するために険しい道を踏みしめ、支えあいながら通学する子ども達の逞しい姿と、それを温かく見守る家族の愛と祈り、そして日本では考えられないほどの過酷な通学路の実情姿でした。

日本ではほとんどの道が舗装されており、公共交通機関を利用できる地域が多いですが、世界に目を向けると、通学そのものが文字通り命懸けであるところも多くあります。参加した方々も、いつになっても目的地である学校の姿が見えてこないことに圧倒されつつ、映し出された子ども達の勉強への熱意に思いを馳せておられました。

休憩を挟んだのち、第二部ではネパール事業を担当している小川真以と、ネパールの僻地に学校を建てる活動を行なっているYouMe Nepalの代表であるシャラド・ライ氏とのトークを開催しました。


YouMe Nepalのライ氏とADRA Japan スタッフ_ADRA Japan ネパール教育イベント.JPG
ライ氏を紹介する小川


ネパール教育イベントの様子_ADRA Japan ネパール教育イベント.JPG
100人近くの方にご来場いただきました


ネパールの子ども達は、様々な理由から勉強し続けることが困難な状況に置かれています。たとえば、家が貧しく学費や学用品が払えないという子どもや、村に設備の整った学校がないためにしっかりした教育が受けられないという子どももいます。さらには学校までの道のりが険しく危険すぎるため、ある程度の年齢になるまで通学させてもらえないという子どももいます。

今回のトークイベントは、ネパールで様々な村に赴き、そこで学ぶ子ども達の姿を見てきた小川から、村落部で生まれ育ち、苦労の末に奨学金を得て日本で学ぶチャンスを掴んだライ氏に様々な質問をし、それに答えていただく対話形式で行ないました。ライ氏からは、家の近くにベンガルトラが出るという想像するだけでも震えてしまうようなお話や、水牛の背に乗ってバスリ(木製のフルート)を吹きながら水牛を水辺に連れて行くという家の手伝いが好きだったというお話など、幼少時のネパールでの生活を生き生きと語っていただきました。


ネパールでの生活を話す YouMe Nepalの ライ氏_ADRA Japan ネパール教育イベント.JPG
ライ氏の自宅ではベンガルトラの遠吠えを聞くこともあるとのこと


トークの後半では、ライ氏が日本に留学するようになったいきさつについてもお話を伺いました。
勉強熱心な母親に勧められ、自宅の最寄りの学校から、より質の高い授業をしていた山の上の学校に転校したこと、難関を乗り越えて奨学金を得たことなどをお話していただきました。奨学金試験の合格については、たまたまラジオで合否発表を聞いた父親から伝えられたそうです。結果を知った瞬間、自分の人生に転機が訪れたと語るライ氏からは、教育にかける熱い思いが伝わってきました。

ライ氏のお話には、外国で学ぶ機会を与えてくれた母国ネパールへの感謝と、厳しい生活環境にありながら教育の重要性を説き、勉強を続けさせてくれたご両親への感謝の気持ちが溢れていました。


実は今回、小川はライ氏にあるサプライズを用意していました。それは、ライ氏を育て上げたお母様を内緒で日本にお呼びし、このイベントにご登壇してもらうこと。
ネパール滞在中にライ氏のお母様にお会いした小川は、お母様の聡明さと子どもの教育に対する強い信念に感銘を受け、ぜひ今回のイベントにお呼びしたいと考えました。そして、今回の来日を実現させました。
ライ氏にはもちろんのこと、ライ氏の所属するYouMe Nepalの方々にもお伝えせず、秘密裏に準備を進めました。

イベントの終盤、小川からの「秘密のスペシャルゲストが来ています」という言葉に戸惑った表情を見せていたライ氏。険しい山奥の村にいるはずのお母様が会場に現れた時は、何が起きているのか分からないといった様子で、目を見開いてお母様を出迎えておられました。


YouMe Nepalのライ氏、ライ氏のお母様とADRA Japan スタッフ.JPG
お母様にお話を伺う小川


ご登壇していただいたお母様に「ライさんを育てる中で、特にどういったことに気を配りましたか?」と伺ったところ、「目上の人を敬いなさい。様々なことを経験し、たくさんの知識を持っている目上の人の意見を聞きなさい。そして、自分が学んだことや身に着けたことを、社会にお返しできるような人物になりなさいと教えていた」というお答えが返ってきました。
ライ氏はまさに、自分を育ててくれたネパールへの恩返しをしたい、勉強したい子ども達のために学ぶ場所を作りたい、という強い思いのもとで活動しています。そんなライ氏は、お母様にとって自慢の息子さんなのだと感じました。


YouMe Nepalのライ氏についてお話されるお母様_ADRA Japan ネパール教育イベント.JPG
ライ氏についてお話しされるお母様


イベントの最後には、現在ADRA Japanが挑戦しているプロジェクト「中退を余儀なくされているネパールの子どもたちに教育支援を!」についてご紹介し、ご支援を呼びかけました。
この取り組みは、ネパールで学費が支払えずに学校に通えない子ども達の学費を補うためインターネットサイトで子ども達への支援を募っているものです。7月29日(金)までに目標金額に到達できなければ、ご支援を受け取ることができません。イベントにご参加いただいた方からもご支援をいただき、少しずつゴールに近づいてきました。あと3日でこの挑戦も終わります。まだまだ退学率の高いネパールですが、学ぶ意欲の高い子ども達はたくさんいます。
もしよろしければ、プロジェクトページをご覧になってください。

「中退を余儀なくされているネパールの子どもたちに教育支援を!」(https://goo.gl/VBM0Zh)


今後も、このようなイベントを開催していきたいと思っております。
そのときに皆様とお会いできますことを楽しみにしております。


(執筆:ネパール事業担当 須原敦小川真以


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Posted by ADRA Japan at 11:57 | イベント情報・報告 | この記事のURL