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(4/6) 東日本大震災被災者・復興支援-139 めんこい高校生のハーモニーにうっとり [2015年04月06日(Mon)]
3月11日から13日までADRA Japan の協力機関でもある「広島三育学院高等学校(*1)」の2年生男子5人によるアカペラコーテットグループ「Disciples(ディサイプルズ)」が、ボランティアで山元町に来てくれました。

東日本大震災から4年を迎えた3月11日、彼らは広島から飛行機に乗り、仙台空港に到着しました。

最初に訪問したのはADRAが山元町花釜区に設置しているオレンジハウスです。世話係の山元タイムさんを中心にオレンジハウスを利用している住民の方約30人が集う「3.11ランチ会」に同席しました。


めんこい2.JPG
ADRAが設置しているオレンジハウス


到着した時、皆さんはランチ中でしたが「歌を聴きたい」という要望があったので、食べながら耳を傾けていただくことになりました。

「赤とんぼ」や「ふるさと」、復興応援ソングの「花は咲く」などのお馴染みの曲に加え、彼らが通っている広島三育学院はミッションスクールということもあり、比較的有名な讃美歌「いつくしみふかき」なども歌いました。

ある住民の方は「きょうは辛い日。こんな日に来てくれて素晴らしい歌を聴かせてくれてありがとう」と言っておられました。


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オレンジハウス3.11ランチ会で歌う高校生たち


14時46分、町内防災無線の合図とともに海の方を向き、住民の皆さんとともに黙祷を捧げました。

その後、旧山下駅前に設置されている写真館で震災前後の写真や新聞記事などを見たり、津波被害を受けた沿岸部や地震被害を受けた高台の住宅地などをまわったりして、被災状況や現在の復興状況について学びました。


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震災前後の航空写真を見て、山元町についてADRAスタッフから学ぶ高校生


翌3月12日、午前中は箱根仮設住宅集会所で開かれた「お茶っこサロン(*2)」(参加者約15人)に参加しました。到着した際には10人近くの住民の方が集まっていましたが「○×さんたちが来るっていったがら、ちょっとまっでて」ということで、皆さんが揃ってから歌を聴いていただきました。

その後はお茶っこに混ぜていただいて、住民の方との楽しい交わりのひとときを持ちました。

お母さん方からは「めんこいねぇ(かわいらしいねぇ)、歌もうまいし、来てよがったぁ」などの声が聞かれました。高校生たちは、手作りのイチゴストラップなどをお土産に受け取り喜んでいました。

帰り際には「箱根仮設を忘れないで。箱根と聞いたら伊豆箱根ではなく、山元町の箱根を思いだすんだよ。イチゴのストラップを見て思い出すんだよ」と言われ、高校生たちは元気に「はい」と答えていました。


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手作りの漬物やイチゴを食べながら「めんこい」高校生と談笑


12日午後は、旧坂中仮設住宅集会所の「お茶っこサロン」(参加者約15人)を訪問しました。予定していた曲を歌った後すぐに「いい歌だぁ! あと2曲くらいうだって!!」という声があり、急遽アンコール曲として英語の「アメイジング・グレイス」を歌いました。その分お茶っこの時間が少なくなってしまいましたが、皆さん喜んでくださいました。

その後、指定障害福祉サービス事業所「工房地球村」が運営している「カフェ地球村」(参加者約15人)を訪問しました。カフェ地球村にコーヒーを飲みに来ていたお客さんに工房地球村の利用者の方々も合流し、歌を聴いていただきました。


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カフェ地球村での、美味しいコーヒーと美しいハーモニーのひととき


最終日の13日は、町民グランド仮設住宅集会所の「お茶っこサロン」(約15人)に参加しました。歌い終わると、まるで事前に申し合わせていたかのように住民の皆さんから一斉に「ばあちゃんたちは上手な歌はあぎねぇがら、まだ歌いんしゃい」という声があがり、またしてもアンコール曲を披露することに…。その後、皆さんとお茶っこをしながら楽しい時間を過ごし、帰る前にもさらに数曲歌いました。


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復興応援ソング「花は咲く」を歌う高校生


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町民グランドの皆さんと記念撮影


高校生たちが山元町滞在中に一番多く聞いた言葉は「めんこい」で、彼らが最初に覚えた東北の言葉もこの言葉になりました。

また、今が旬の美味しい山元町イチゴをはじめ、手作り漬物に季節限定の地球村アップルパイなど、「食の山元町」も満喫していました。


参加した高校生は「今回来るまでは、山元町という場所は聞いたことがありませんでした。津波被害を受けたけど全員無事だった中浜小学校を見たりして、山元町の被害の大きさを初めて知りました。歌うことでみなさんに元気を与えられればと思って歌いに来ましたが、みなさんの温かさなどにふれて逆に元気をもらいました」と言っていました。



あの日から4年、震災の記憶が風化してきているとも言われています。

しかし、今回山元町を訪問した高校生たちのように、自主的に被災地に赴いて自分たちにできることをしたいと思っている人も少なくありません。

そのような人たちを受け入れる側の方々にとって一番嬉しいことは、「めんこい」高校生たちが山元町で体験し感じたことを忘れずにいてくれることなのです。

被災地に行くことや被災地の商品を買うことだけでなく、寄付をすることや復興関連のニュースに耳を傾けることなど、自分にできることをできる場所でするということが大切ではないかと思います。



*1)広島三育学院高等学校(広島県三原市)は、知・徳・体のバランスのとれた教育を行なっている学校です。国内で自然災害が発生した際にはADRA Japan と協力して、高校生を中心とした災害ボランティアを各地に派遣しています。昨年の広島市土砂災害時には、いち早く活動を開始し、現在も継続的に災害ボランティアを派遣しています。

*)「お茶っこサロン」は、山元町社会福祉協議会やまもと復興応援センターの生活支援相談員さんが2012年2月から毎週開催している住民の方のための集いの場です。皆で映画を観たり、ゲームをしたり、歌を歌ったり、健康体操したりするなど様々なプログラムを通じて住民の方々のコミュニティ形成と健康維持を図っています。


(執筆: 国内事業(防災・緊急支援)担当マネージャー 渡辺日出夫
Posted by ADRA Japan at 13:28 | 東日本大震災 | この記事のURL