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(9/10)アフガニスタン便り Vol.25 学校校舎完成 現地インタビュー 〜教師の思い〜 [2014年09月10日(Wed)]
皆さまのご支援により完成したアフガニスタンの5つの新校舎。
子ども編・保護者編に続き、先生のインタビューをお届けします。


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 バストゥーク校 教師(BASTOOK School)


Q.お名前は?
A.サリマ(Salema)です。

Q.サリマさん、誰がこの校舎を建てたかご存知ですか?
A.はい。着工式の時に知りました。ジャパン・プラットフォーム(以後JPF)が寄付をしてくださった団体で、ADRAがこの建物を建ててくれました。

Q.新しい校舎ができてどう思いますか?
A.この校舎建設への寄付や、建設を支援してくださった方々にこの上なく感謝しています。これまでは校舎がなく、外で授業を行なっていました。今は充分な数の教室やトイレ、備品も揃った学校となりました。この学校は将来への布石であり、今後はこの学校と同じように、国からの支援が届きにくい地域の教育施設が改善されていくことになると思います。

Q.この校舎は、先生であるあなたや子ども達の生活をどのように変えると思いますか?
A.これまでは4年生以上の女子を学校へは行かせない家庭が多くありました。教室もトイレも壁もない学校は、10代の女の子が過ごすのに適切な場所ではないと考える保護者が多かったからです。校舎ができたおかげで子ども達は安心して授業に集中できるようになりました。特に女の子達の出席率は改善すると思います。教育長は開校式のスピーチで、私たちの学校が6年制から12年制になるとおっしゃっていました。このコミュニティで、12年間にわたる教育を受けられるようになったというのは本当に大きな変化です。

Q.あなたは子ども達に何を期待しますか?
A.今でも校舎がないままの学校が多くある中、バストゥークの子ども達にはとても素敵な校舎が与えられました。この学校はバーミヤン内で一番恵まれているということを自覚し、ぜひ休まずに学校に来て、しっかり勉強してほしいです。また、校舎や備品を大切にし、トイレを清潔に保ち、校内も綺麗に維持してほしいです。それから、私たちは図書館の設立も検討しているので、それぞれの子どもに一冊ずつでもいいので本を持ち寄って欲しいと思っています。

Q.各家庭の子ども達が学校に通えるようになるために、どんな努力をしていますか?
A.問題は保護者です。子ども達は学校に来たがっています。多くの保護者は子ども達の将来に関心を示さず、家事を手伝ってくれさえすれば良いと思っています。子ども達は家畜の世話をし、家畜とともに働いています。この地域の貧困問題は解決しなければなりませんが、だからと言って子ども達を学校に通わせなくても構わないということにはなりません。私は金曜の礼拝の後や他の機会を利用して教育とその価値について話し、子ども達を学校に通わせてほしいと伝えています。これに加え、教育省が教育の必要性を訴える啓発活動を行なうとより効果的だと思います。

Q.子どもを学校に通わせていない保護者に対して、なにか伝えたいことがありますか?  
A.地域の成長と発展のために教育は欠かせません。子ども達は新しい社会を築くための知識を身に着け、他の人々との付き合い方を学ぶ必要があります。21世紀を生きる私たちには、生きるための教育が必要です。これまでは設備が整っていないことを理由に子どもを学校に通わせていなかった人もいますが、もうその言い訳は通じません。こんなに立派な校舎が建ったのです。どうか子ども達を学校に送り出して、彼らが将来を築けるようにしてあげてください。

Q.衛生トレーニングは受けましたか?
Aはい。参加した後に3つのモスクをまわり、衛生トレーニングを受けられなかった人々に、自分が学んだ知識を伝えました。

Q.JPFとADRAに何かメッセージはありますか?
A.本当にありがとうございます。皆さんは、地方に住むたくさんの子ども達の教育への扉を開いてくださいました。これからも寛大なご支援をよろしくお願いします。


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スゥークゥダー女子校 校長(SURKHDAR Girls High School)


Q.お名前は?
A.ハワ・ジャファリ(Hawa Jafari)と言います。

Q.ジャファリさん、この校舎を誰が建てたか、ご存知ですか?
A.はい。このプロジェクトはJPFから寄付を受け、ADRAが建ててくれました。

Q.新しい校舎ができてどう思いますか。
A.新校舎を教育省から正式に引き受けて、貧しいこの地域の女子の貧困の連鎖を断ち切ることができるようになりました。教育が受けられるようになることで、過酷な貧困、栄養不良、そして飢餓の連鎖から彼女たちを守り、輝く未来を与えることができると考えたからです。新校舎が開校するまでは、女子生徒たちはテントの下で男子学生と共に勉強をしていました。その状態では通い続けることは難しかったかもしれませんが、もうその心配はないと思います。

Q.新しい校舎は、あなたや生徒の生活をどう変えていくと思いますか?
A.私はこの学校がコミュニティを変えていくと確信しています。この学校は、すべての女子生徒に家から出て学ぶ勇気を与えるでしょう。そして教育を受けた女の子たちは、この国の変化の一端を担うことでしょう。この地域の女性を救うには、より多くの女性を様々な分野へ進出させる必要があります。今回、新しく建ったこの校舎はそのための非常に大きな一歩であり、私たちは今後もさらに努力していかなければなりません。今は低学年の男の子が通える学校が近くにないので、男の子たちもこの学校で一緒に学んでいますが、もし男子校が別に運営されるようになったら、コミュニティは今以上に各家庭の女の子達を学校に送り出してくれるようになるでしょう。誰も教育そのものを嫌ってはいません。ただ教育のメリットが周知されていないのです。

Q.この学校の生徒に何を望みますか?
A.女性は教育の価値を認める必要があります。保護者は皆、子どもを学校で学ばせるべきだと考えます。しかし、残念ながら多くの人々がまだ識字教育の価値に気づいていません。教育はアフガニスタンの自由のためにあるのです。
タリバン政権の崩壊後、人々は学校が安全で周辺環境が整っているならば、子どもだけでなく大人の女性たちをも学校に行かせたいと願っていることに私は気づきました。私たちの社会は、より多くの医者や政治家、そして土地開発者を必要としているのです。


Q. 各家庭の子ども達が学校に通えるようになるために、どんな努力をしていますか?
A.私は主に結婚式や集会、宗教儀式等で多くの女性に会います。これらの機会を活用して教育の価値に気づいてもらうために話をしています。もし人々が少しでも教育を受ける権利を理解していれば、子ども達が学校へ行くのを妨げはしないと思います。
このコミュニティには、30から50の世帯があります。各家庭で女性は家事をすることが求められているため、娘は家にいる必要があると人々は言います。私はイスラム教の教理を教えることもありますが、その中で教育は神が人のために与えたものであると伝えられています。このように教育の価値を伝えると、何家族かは女子を学校に通わせてくれるようになります。


Q.子どもを学校に通わせない家庭に対して伝えたいことがありますか?
A.教育は生きていくために欠かせない重要な要素のひとつです。基礎教育は私たちの理解力を養い、それが私たちの社会の発展へとつながります。学校に子どもを通わせることは親の義務です。彼らが国を、そして世界を変えていきます。
 現在、国際支援団体が教育を受ける権利を守るために支援をしてくれています。貧困問題を解決したいと思うならば、この機会にどうか子ども達を学校に通わせてください。


Q.JPFとADRAにメッセージをお願いします。
A.校舎建設を支援していただいたことにとても感謝しています。この事業が何人もの人生を豊かにし、私たちの社会を発展させていくと思います。私たちはいつまでもこの支援を忘れません。

完成した新校舎で実際に教育活動を担う先生方は、教育の価値や力を知りコミュニティの発展を望むからこそ、子ども達が学校で学ぶべきであることを人々に伝える努力をしているのが分かります。その言葉から教育への熱い気持ちが伝わってきます。

そして、整った施設が安全な教育環境を提供し、学びが豊かになることも先生方は知っています。だからこそ、この新校舎の完成を喜んでいるのです。

完成した5つの新校舎はこの教師たちの手によって、さらなる発展を遂げていくことと思います。

皆様にご支援いただき完成した新校舎が、子ども達の未来を明るく照らすことを信じて、ADRAは今後も教育支援を継続していきたいと思います。

ご支援をよろしくお願いします。


(執筆:ライティングボランティア 恩田理沙)

※この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。
Posted by ADRA Japan at 10:00 | アフガニスタン便り | この記事のURL