(1/22) パラグアイ便りVol.11 〜壁画に寄せた想い〜 [2014年01月22日(Wed)]
今回は現在実施中の地域保健改善事業での活動の一部をご紹介します。
この事業を実施しているアスンシオン市バニャード・スール地区は、貧困・低収入の家庭が集住する地域です。この地域で「地域保健」を改善していくことで、人々がより健全な生活を送れるように支援をしています。「地域保健の改善」のためには、行政による保健サービスを良くするだけでなく、住民一人ひとりが健康な生活のために何が必要か考えることが重要です。そのため、この事業では地域の若者たち自身による活動を支援しています。 活動の一環として、若者グループを対象に壁画制作活動を行ないました。 壁画で地域の問題を表現することを通じて、問題意識を地域の人たちと共有し、改善のための行動を促すことが目的です。 まず、活動を始めるにあたって事前研修を行ないました。壁画でどのようなことが表現できるのか、壁画作成をする意義、パラグアイや隣国にある壁画について学びます。研修にはいつも参加している若者に加えて、壁画活動について聞きつけてきた他の若者たちも参加しました。 壁画研修の様子 その後、アイデアをまとめ、実際に壁画のアイディアを描きます。 一人一人の思いを描く 一人ひとり地域に啓発したいことについての絵を描き、発表しました。 描いたものと、その理由を発表中 その後、特にどのテーマをどのような絵で描きたいかを話し合い、最後に壁画を描く場所を訪問しました。最高気温は32度。夏に近づきつつあるパラグアイなので、日中に外を歩くとかなり暑いです。 そしていよいよ、研修で学んだ壁画を描くことになりました。 舞台は地域の小さな小学校。あまりに地域の教育環境が悪いのを見かねた方が建ててくださったそうです。なお、この小学校の先生はみんなボランティアだということでした。 この学校の壁には地域の問題、特に健康に関する問題やそれを取り巻く社会環境についてのメッセージを描きました。 一番大きな壁に描かれたメッセージは、 「差別にノーと言おう!」 「薬物にノーと言おう!」 「地域に教育、保健、安全、正義を!」 「意見をしっかりと言おう!」 という内容です。 低学年の子どもたちも楽しくペイント この地域では特に薬物の問題が深刻で、この地域に関する悪いイメージがメディアなどを通して国民に広まっているため、地域住民は差別を受けたり、不当な扱いを受けたりすることが多くあるそうです。 この絵はそんな地域の若者たちの気持ちをたくさん表現しています。 もう少しで完成 完成した壁画 今日の活動は若者たちの呼びかけで、地域の子どもたちと一緒に行ないました。道ゆく近所の人たちも、とても嬉しそうに壁画を眺めていたのが印象的でした。 (文責:中南米事業担当 前田恵梨子 / ボランティア 友永大介) パラグアイ地域保健改善事業についてはコチラから クレジットカードによる寄付はコチラから *【パラグアイ】地域保健改善をお選びください <銀行振込> 銀行口座への振込をご希望の方は、お手数ですが以下の問合せ先へご連絡ください。 特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)事務局 TEL: 03-5410-0045 E-mail: support_adra@adrajpn.org <郵便振替> 口座番号:00290-2-34169 加入者名:(特活)ADRA Japan 通信欄に「パラグアイ」とご記入ください。 *振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。 領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。 |
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