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(5/27) ミャンマー便りvol.14〜教育啓発ワークショップ〜 [2016年05月27日(Fri)]
前回のミャンマー便りでは、タモ村落群での学校完成についてお伝えしました。(
ミャンマー便り vol.13 〜学校完成〜
)2015年5月からADRA Japanは、カレン州パインチョンサブタウンシップ内の4か村で新たに教育支援事業を開始しました。今回のミャンマー便りではその中の活動の一つ、教育啓発ワークショップについてお伝えします。

ミャンマーでは小学校への就学率(入学する割合)は100%に近いものの、退学率が高いことが課題となっています。事業地でも、入学時の1年生の児童数を100%とすると、最終学年になるころには約20%の児童しか残りません。退学の理由は経済的な負担、弟妹の世話、季節労働による移住など様々です。この事業の対象となっている村の親は、子どもの教育を大切にする意識を持っているものの、家の手伝いや経済的負担を考慮すると、子どもへの教育の優先度が低くなる傾向があります。また、親の世代は紛争により教育を受ける機会が少なかったため、教育がもたらす効果を十分に理解できていない傾向があります。そこで本事業では、住民が教育の重要性を理解して意識を高めることで、児童が小学校に継続して通えるようにするために、教育啓発ワークショップを実施しています。
このワークショップでは、住民は10名前後のグループに分かれて話し合いをします。図表の作製や討論を通じて村の教育に関する問題点とその原因を議論します。そして、状況を改善するための活動案を考えます。

例えば事業地の1つ、コパン村では通学路やその途中にある橋が未整備で、校舎が老朽化している、教育への関心が低く、子どもの安全に不安がある、子どもの健康に不安がある、経済的な負担が重いなどの問題点や原因が挙げられました。このような話し合いを経て、実施できそうな改善策として橋の修復と、校庭の整備などの意見がでました。
このワークショップでは、住民は10名前後のグループに分かれて話し合いをします。図表の作製や討論を通じて村の教育に関する問題点とその原因を議論します。そして、状況を改善するための活動案を考えます。

例えば事業地の1つ、コパン村では通学路やその途中にある橋が未整備で、校舎が老朽化している、教育への関心が低く、子どもの安全に不安がある、子どもの健康に不安がある、経済的な負担が重いなどの問題点や原因が挙げられました。このような話し合いを経て、実施できそうな改善策として橋の修復と、校庭の整備などの意見がでました。


1_村の教育問題について議論する住民_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
村の教育問題について議論する住民(コパン村)


改善案を考えた後は、全グループが集まり改善案の発表を行ないます。発表された改善案をもとに、学校運営委員会(SMC)と住民が協議して具体的な計画を立て、実施に向けて動きだします。

もともと住民たちは自分たちの手で学校を建て、学校運営委員会を組織し、学校を管理するなど、学校と教育を大切にしてきました。そのため、こうした活動にも非常に協力的です。


2_各グループによる活動案の発表_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
各グループによる活動案の発表(コパン村)


その他の村では、同様のワークショップを通じて、通学路舗装や排水溝整備、校庭周辺の整備、旧校舎の修繕などが実施されました。


3_通学路を舗装するための土のうを準備する住民_ミャンマーのナウカレン村_ADRA Japan.jpg
通学路を舗装するための土のうを準備する住民(ナウカレン村)


4_丸太と土のうで舗装された通学路_ミャンマーのナウカレン村_ADRA Japan.jpg
丸太と土のうで舗装された通学路(ナウカレン村)


5_校庭の周りに排水溝を造る住民_ミャンマーのシンティコン村_ADRA Japan.jpg
校庭の周りに排水溝を造る住民(シンティコン村)


6_校庭周辺を整備する住民_ミャンマーのコパン村_ADRA Japan.jpg
校庭周辺を整備する住民(コパン村)


7_旧校舎の修復された壁_ミャンマーのヤギ村_ADRA Japan.jpg
旧校舎の修復された壁(ヤギ村)


このようにワークショップで話し合うだけでなく、具体的に行動に移していくことで、住民は教育への関心が高まり、同時に、教育についての問題を発見し・解決する経験を積むことができます。ADRA Japanは、この事業が終わった後も、住民が自ら教育問題を考え、対応していけるようになることを目指しています。

カレン州における退学率は大きな課題ですが、ADRA Japanは住民が本来持っている団結力や教育を大切にする気持ちがさらに発展すれば、より多くの子どもたちが継続して学校で勉強できるようになると信じて事業を実施してまいります。

今後も現地から最新のニュースをお届けいたしますので、今後のミャンマー便りにご期待

ください。

*この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。

(執筆:ミャンマー事業担当 鈴木昌則

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ミャンマー便り | この記事のURL
    
(5/25)【熊本地震】被災者の方々への物資配付 [2016年05月25日(Wed)]
2016年4月14日、16日に熊本県を中心に大規模な地震が発生しました。ADRA Japanは、4月19日に現地にスタッフを派遣し、それ以降、被災状況とニーズの調査、そして被災者の方々への支援を行なっています。

今回は、支援活動の一つである物資配付についてお話させていただきます。


ADRA Japanが事務所として使わせていただいていたセブンスデー・アドベンチスト熊本キリスト教会_熊本緊急支援.jpg
(ADRA Japanが事務所として使わせていただいていたセブンスデー・アドベンチスト熊本キリスト教会)


ADRA Japanは、被害の大きかった熊本市内で活動を始め、すぐに物資配付を行ないました。水や食料、生活必需品などを東京からトラックで運び、4月20日から被災者の方々に届けました。配布したもの内訳は、水、ポリタンク、ビタミンやカルシムなどを素早く補うことのできるジュース、大豆でできたハンバーグやミートボールなどです。配付を始めて約2週間で、4つの避難所(阿蘇市も含む)と避難所外に生活する約100世帯の方々に物資を届けることができした。


東京から熊本へ運び入れられた物資_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(東京から運び入れられた物資)


配付を始めた当初は、断水が続く地域が多く、水はとても貴重で、必要とされていました。飲み水だけでなく、トイレの水を流すための生活用水も非常に不足していました。ADRA Japanは、ペットボトル入りの水とは別に、東京で20Lのポリタンクに水道水を詰めて被災者の方々に届けました。4月21日の朝、雨の中、配付場所まで水を取りに来られた女性から、「トイレの水が流せなくて困っていました。テレビで聞いたように、使い終わったトイレットペーパーはゴミ袋に入れたり、便槽の中にストッキングを入れて汚物を溜めたりしていましたが、それでも水は必要で、水をいただけてとても助かります。」と話されていました。


水道水の入ったポリタンクを被災者に配付_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(水道水の入ったポリタンク)


また、食料も被災者の方々の生活改善に役立ちました。大豆のハンバーグを受け取った高齢者の方からは、「被災してから、毎日カップ麺ばかり食べていました。さすがに、毎日カップ麺ばかり食べていると辛く、ハンバーグのようなおかずになるものをいただけてとても嬉しいです。」と話されていました。


配付食料を受け取りに来た被災者の親子_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(配付食料を受け取りに来た被災者の親子)


水と食料の配付は、始めてから約2週間でひと段落しました。物資を受け取った後、被災者の方々が少しほっとした顔をされていたのが、とても印象的でした。

また、食料配付と並行して、被災者の方々のニーズ調査を進めました。その結果、熊本市内の地域支援包括支援センターと連携して避難所での看護師の巡回を行なうことになりました。それについては、次回のブログでお話させていただきたいと思います。


食料の配付を手伝ってくださったボランティアさんとADRA Japanスタッフ_ADRA Japan熊本緊急支援.jpg
(食料の配付を手伝ってくださったボランティアさんとADRA Japanスタッフ)


被災者への方々への支援活動に、ご支援、ご協力いただき、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

ADRA Japanは引き続き被災者の方々への支援活動を続けて参ります。今後とも、皆様の温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

(執筆:事業部 前川龍太

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Posted by ADRA Japan at 10:50 | 緊急支援 | この記事のURL
    
(5/24)【モンゴル緊急支援】モンゴルにおけるゾド被災者支援 [2016年05月24日(Tue)]
みなさん、「ゾド(Dzud)」をご存知でしょうか。

聞きなれない方が多い言葉かもしれませんが「ゾド(Dzud)」(以下、ゾド)はモンゴル語で「厳冬の災害」という意味です。モンゴルでは現在、このゾドが遊牧民の生活に大きな影響を与えています。

ゾドが発生すると、夏の雨量が極端に減少し、家畜の餌となる牧草の成長が妨げられます。また、冬には雨量・雪量が著しく増え、-40℃から-50℃の厳しい寒さが続きます。そのため、モンゴルでは多くの遊牧民が家畜のための餌を十分に確保することができず、厳しい寒さのなかで財産である家畜を失ってしまいます。モンゴルでは1999年〜2002年と2009年〜2010年にもゾドが発生し、家畜の大量死など大きな被害がありました。

160524 Blog モンゴルの厳しい冬と家畜(ADRA Japan モンゴルにおけるゾド被災者支援).JPG

近年モンゴルでは、多くの遊牧民がゾドによる被害を最小限に抑えるための自衛手段を取っています。例えば、夏の間にできる限り牧草を蓄え、冬に備えます。また、確保できた牧草の量によって冬の間に餌が足りなくなる家畜を秋頃に売却し、現金に換えています。しかし、ゾドが発生すると多くの遊牧民が同時期に家畜を売却するため、市場に一度に大量の肉が集まり、値段が急落してしまいます。その結果、生活をするために必要なお金を得ることすら難しくなると言われています。

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(家畜をとさつし、売る様子)

2016年1月、モンゴル国家危機管理局は、国土の90%が厳しい低温状態にあることを発表しました。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、モンゴル全遊牧民の41%にあたる約23万人、国際赤十字・席新月社連盟(IFRC)は、97万人が被災する可能性を指摘しました。

この状況を受け、ADRA JapanはADRAモンゴル支部との連携のもと、2016年1月から2月にかけてバヤンホンゴル県の状況を調査しました。バヤンホンゴル県は、モンゴルの中南部に位置し、ゴビ砂漠と隣接した乾燥地帯です。そのため、夏季には干ばつの被害が特に深刻になります。食肉の消費が盛んな首都ウランバートルからも遠く離れているため、家畜の売却も難しく、経済的に厳しい状況にある地域です。調査の結果、遊牧民の方々の食料が不足していることや、牧畜を経営するための資金が不足していること、人々の栄養状態が悪化していること、大雪によって道路が遮断していることなど、ゾドによる切実な被害状況が明らかとなりました。

この調査結果をもとに、ADRA Japanは2016年3月、遊牧民世帯の方々がゾドによる被害が深刻化する4、5月を乗り切れるようにするための緊急食料配付を開始しました。配付する食料は、対象地域の遊牧民の方々が既に確保している食料を考慮し、一世帯に、お米(20s)、小麦粉(50s)、油(6ℓ)、砂糖(4s)、塩(1s)、乾麺(20s)、お茶など、2か月分の食料です。配付の際には、特に乳幼児や妊婦、高齢者など、ゾドの影響を強く受けやすい人々に支援が届くように配慮しています。また、対象世帯の多くは雪によりアクセスが難しい地域に居住しているため、郡政府・行政機関との調整を行ないながら活動しています。

ゾドの被害を最小限に抑えるために、必要とされる支援を続けます。


(写真:モンゴル緊急支援担当スタッフ 小出一博



(執筆:ライティングボランティア 小森詩織)

※この活動は皆様からのご寄付と、(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。

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Posted by ADRA Japan at 11:20 | 緊急支援 | この記事のURL
    
(5/17)【ボランティア募集】6月ニュース発送ボランティア募集 [2016年05月17日(Tue)]
【ボランティア募集】6月ニュース発送ボランティア募集

ADRA Japanは、最新の活動状況を年4回の機関紙「ADRA News」を通じてお知らせしています。
このニュースの発送作業をお手伝いくださる方を募集いたします。
ニュースを三つ折りにしたり、封入したりといった簡単な作業ですので、どなたでもご参加になれます。

1時間だけならお手伝いできるという方から、1日ずっといられるという方まで、どなたでも大歓迎です。
ご都合のよい時間の中で「ちょこっとだけ」お手伝いください。

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10160517 Volunteer pic2 再 ishi.jpg

【日程】5月31日(火)から6月3日(金)まで


【時間】10時30分から16時00分


【内容】「ADRA News」発送作業
 ニュースを三つ折りにしたり、ラベルを貼ったり、封入したりといった簡単な作業です。

 
【募集人数】5名程度


【場所】
(特活)ADRA Japan 事務所
 JR山手線原宿駅から徒歩5分
 東京メトロ明治神宮前(原宿)駅 5番出口から徒歩2分

【お申込みの前によくお読みください】
・作業期間は6月3日(金)までといたしますが、発送作業が予定よりも早く終了した場合は、その時点で締め切らせていただきます。また、たくさんの方にご応募いただいた場合などには、前日までにお断りのご連絡をさせていただくことがございますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

【お申込み】
応募フォームに必要事項をご記入のうえ送信ボタンを押してください。後日、担当者よりメールにてご連絡いたします。

↓ 発送作業ボランティア、応募フォーム ↓
     http://goo.gl/pRjEC 

【個人情報について】
応募のためにご記入いただいた個人情報につきましては、当団体の活動のためだけに使用し、第三者には提供いたしません。


【お問い合わせ】
 (特活)ADRA Japan 担当: 百々久美(どど くみ)
  Tel:. 03-5410-0045
  E-mail:. support_adra@adrajpn.org
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Posted by ADRA Japan at 17:00 | ボランティア募集 | この記事のURL
    
(5/17)【スタッフのつぶやき】エチオピアで一連の紛争に巻き込まれ、感じたこと [2016年05月17日(Tue)]
エチオピア・ガンベラ州の難民キャンプにて南スーダン難民の支援活動を行なっている齊藤です。

2014年9月に初めてエチオピア・ガンベラ州に来て以来、事業地の治安は、比較的安定していましたが、2016年4月に生まれて初めて「生死を分かつ経験」をしたので、そのことについて少し書きたいと思います。

事件の発端となったのは、2016年4月21日の木曜日でした。

ガンベラ州には、5万人規模の難民が住むキャンプが4つあります。その中の一つのキャンプであり、ADRA Japanが昨年まで活動を行っていたJewi(ジュイ)難民キャンプで、ある支援団体のバスを運転していたエチオピア人のアバシャ(※アバシャ=肌の色が薄いエチオピアの民族)が交通事故を起こしました。その事故で難民の子ども、2人が亡くなりました。

この事故に対して、南スーダンから逃れてきた難民側の民族(ヌエル族)が激昂し、ジュイ難民キャンプ内で活動していた他の支援団体や 国連関係者を襲いました。その事件の影響はジュイ難民キャンプ内の争いに波及し、支援団体の契約している熟練工(アバシャ)が複数人殺傷されました。

ヌエル族は、子どもを事故で失った同じヌエル族の仲間の為にリベンジを行なった形になりました。

しかしながら、エチオピアの民族であるアバシャ側からはこのリベンジに対して、なぜ南スーダンから逃れている難民のヌエル族に対して土地を提供し支援をしているエチオピア人が復讐されなければいけないのか?といった不満と怒りが増大し、「アバシャ」 と 「ヌエル族」の間の戦闘が瞬く間にガンベラの町全体に広がりました。

この影響は、我々、南スーダン難民の支援活動を行なっているNGOや国連などの支援団体にもありました。難民支援をしているということから、ヌエル族の味方と一方的にみなされ我々支援団体も標的となってしまいました。

4月23日に国連の事務所や他の国際NGOの事務所がアバシャからの投石等の襲撃にあう、という形で事件が激化しました。国際NGOの職員として、外国人も標的になっていたこともあり、首都のアディスアベバに緊急退避を決め、その時点で予約可能な最速のフライトで、翌日24日ガンベラからアディスアベバに退避することに決めました。

4月23日の夕方、町中で銃声が聞こえ始め、今回は標的であったために、不安を抱えながら、23日の夜を過ごしました。

4月24日、町では朝からアバシャのデモ隊が町を闊歩しており、我々NGO職員は外に一歩も出ない様にひっそりとオフィスに隠れていました。午前10時頃、遠くの方で微かな音ではありましたが、複数の銃声が聞こえました。さらにその数十分後にADRAの事務所のすぐ横の道で「バン!バン!」ととても大きな音が鳴り響きました。その音は、私の座っていたところから壁を隔てて3メートルほどしか離れていない場所から聞こえました。

とっさに、自分の部屋に逃げ帰り、カギを閉め机の下に隠れ、身を潜めました。

前日に我々の事務所の目の前の国連機関の事務所が襲撃を受け、ドアが壊され、デモ隊に襲撃されていたこともあり、我々の事務所にもデモ隊が侵入してくる可能性が十二分にありました。また、事務所の横の道ということもあり、銃撃戦となった場合、流れ弾に当たる可能性が高かったこともあり、手と足の震えが止まりませんでした。

これは「死ぬかもしれない」と本気で思いました。

「どうせ人間はいつか必ず死ぬものである」と言う人がいますが、
28年間の人生でここまでリアルに「死」を意識したことはありませんでした。

銃声が複数回鳴り響いている間、頭の中を、
今までの短い人生のことが走馬灯のように駆け巡りました。

「自分の人生を本気で生きてこられたのか」
「後悔することは無かったか」
「自分は誠実に生きられたのか」
「自分の人生を全うできたのか」・・・

また、今まで傷つけてしまった人々の顔や記憶が一気に浮かんできました。

そして、銃撃戦に対して何もできない虚無感、過去への後悔−周りの人へ温かく接することができなかった記憶、素直になれなかったこと、親孝行等やり残したことへの心残りなど、色々なものが死への恐怖とともに、頭の中をよぎりました。

「あぁ、これではまだ死ねない。」
と、恐怖で手足がガタガタ震える中、必死で生きたいと思いました。

幸いなことに銃声は数分で止み、その後自分の部屋から出て、スタッフの安否を確認しました。

事務所で死傷者が出ていないことに安堵し、全身の力が一気に抜けてしまい、暫くの間、耳の中であの暴力的な銃声が何度もこだまするのと同時に、死を恐れ、震えていたときに感じた「感覚」が戻ってきました。

「人は必ず死ぬ」

当たり前のことですが、事故であれ、紛争であれ、老衰であれ、なんであれ、必ずその時は訪れます。

そして、死の直前に自分の人生が自分のヒストリーとして、一気に思い出されます。

「他者への接し方はどうだったか」
「誠実に相手に接しられたか」
「何かの選択を躊躇して後悔はしていないか」
「やり残したことはなかったか」

私は正直、様々な「後悔」の念に駆られました。
できていなかったことがこんなにも多かったのかと自分でも驚くほどでした。

その後、アディスアベバに無事に退避しましたが、それから2日程は、紛争へのショックにより心にぽっかりと穴があいたような空虚感と自分の後悔がこんなに多かったことへの驚きで茫然としていました。

しかし、いつまでも立ち止まっていることはできません。この事件は自分にとって、今後の人生を後悔させないため、誰かが与えてくれた特別な「きっかけ」であり、乗り越えなければいけない壁であると前向きにとらえ、自分の中で消化していかなければなりません。

「他人と過去は、変えられないが、自分と未来は変え放題」と昔、本で読んだことがあります。

この言葉が改めて自分の胸にストンと落ちるような感覚がありました。

この一連の事件で犠牲となった方々への想いを胸に、また今日から一日ずつ、未来に訪れる人生が終わる日に「後悔しないよう」に過ごしていきたいと思います。

このように今日まで生きてこられたことに感謝して、今日からまた微力ではありますが活動を続けていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

南スーダン難民支援活動詳細はコチラ



(執筆:南スーダン担当 齊藤吉洋

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Posted by ADRA Japan at 10:50 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
    
(4/22)【イエメン避難民支援】「イエメンのこと、知ってる?」アラビア半島の最南端で起きていること [2016年04月22日(Fri)]
みなさんは、今、イエメンで何が起こっているか知っていますか?

「あれ、イエメンってどこだったっけ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。イエメンはアラビア半島の最南端、サウジアラビアの南に位置する国で、およそ2400万人が暮らしています。そのイエメンが今、深刻な人道危機に陥っています。


イエメンの首都 サナア
<イエメンの首都 サナア>


イエメンの地図


イエメンでは、2011年から国内の政権争いが内戦に発展しました。2015年の3月には周辺国が介入し、空爆が始まりました。多くの民間人が犠牲となり、人口の8割以上が、食料や水を手に入れたり、医療サービスを受けたりすることができない状態になっています。

三方を山、砂漠、海に囲まれたイエメンは以前から陸の孤島と呼ばれていました。さらに、空爆によりすべての商業フライトが止まってしまいました。不定期の国営フライトはありますが、1人あたり1000ドルの費用が必要になるため、ほとんどの人は利用することができません。空爆が続く中、イエメンの人々は国外に出る方法がほぼない状況です。現在、230万人を超える人々が避難を余儀なくされ、国内を転々としています。

ADRA Japanは2015年12月からイエメン国内の避難民支援を行なっています。


避難先のテントから顔を出すイエメンの子どもたち
<避難先のテントから顔を出すイエメンの子どもたち>


ADRAは、イエメン北部ジャウフ州を中心に支援活動を行なっています。
イエメンの北部は砂漠地帯が多いため、開発が進まない貧しい地域です。ADRA JapanはADRAイエメン支部(ADRA Yemen)との協働のもと、ジャウフ州の避難民に食料や衛生用品等の生活物資を配付しています。地元のコミュニティーリーダーに詳細な状況を聞き、特に困っている世帯が優先的に支援を受けられるよう配慮しています。


食料と衛生用品等は、それぞれ別の方法で配付しています。


食料配付ではバウチャー方式を採用しています。
バウチャーとは、物資と交換することができるチケットのことです。決まった日時に決まった場所にいくと、ADRA と提携を結んでいるイエメン現地の業者がいます。そこで、バウチャーと食料を交換できるようにしています。配っている食料は、米や小麦粉、油に加え、現地でよく使われるトマトの缶詰などです。

緊急時の食料支援では、支援者側が国外から調達した食料を配付することも多いですが、今回は国内に残っている流通を活かした支援をしています。国外の食品、特にお米や小麦粉など主食となるものは、現地のものと味や風味が異なることが少なくなく、避難生活のストレスを助長することがあるようです。今回の支援は、「自分たちが食べ慣れている食べ物を口にすることができ、嬉しい。」と避難民の方から喜ばれています。また、現地業者もADRAと提携することにより収益が増えるため、地域の活性化にも役立っています。


イエメン避難民支援、バウチャーを食料と交換する会場
<バウチャーを食料と交換する会場>


衛生用品等については、衛生教育を受けてもらったあとで、現物支給をしています。
配付する支援物資は、石けん、シャンプー、バケツ(洗面器)、女性のための生理用品などです。

イエメンでは内戦前から手を洗うなどの衛生習慣はあまりありませんでした。そのため、配付の際には、病気から身を守る方法について避難民の方に伝えています。
配付時には、「手をしっかり洗うんだよ!」などと子どもたちに伝える現地フィールドスタッフの声が響きます。

また、生理用品は女性スタッフから直接女性の避難民に渡すようにしています。他の支援物資と一緒に男性に渡してしまうと、生理用品が女性本人の手元に行き届かなくなるケースがしばしばあるためです。中東社会において女性は弱い立場にあるため、直接支援品を受け取れるよう配慮が必要です。


赤いバッグに入った石けんなどの衛生用品を受け取るイエメン避難民の子どもたち
<赤いバッグに入った石けんなどの衛生用品を受け取るイエメン避難民の子どもたち>


先日、ADRA Yemenのスタッフとテレビ電話で打ち合わせをした際、「先週、すぐ近くで空爆があって事務所の窓が吹っ飛んでしまったよ。だんだん空爆にも慣れてきてしまったなぁ」と話す現地スタッフの言葉に、心が痛みました。


内戦前のイエメン市街
<内戦前のイエメン市街>


現在イエメンは、外務省の規制により国連職員など一部を除いて、日本人は入国することができません。自分の友人、事業パートナー、そして罪のない民間の人々が危険にさらされていると思うととても辛いです。イエメンに行くことができないことをもどかしく感じることもあります。もともと牧歌的で美しく魅力的な国であるイエメンが、政治の争いに巻き込まれてしまったことが本当に悲しいです。


シリアやイラクなど、数々の中東問題が話題に取り上げられる中、イエメンの現状はあまり知られていません。イエメンの情報に触れる機会が極端に少ないからです。イエメンの現状を知り、話題に出すことで、世間の関心を高めること。そのことも、日本にいる私たちにできることのひとつだと考えています。


ADRAは 今後もイエメンの国内避難民支援事業を続けます。みなさんもまずは、「イエメンのこと、知ってる?」と家族や身近な友人に問いかけてみてください。


(執筆:ライティングボランティア 寺西 里織)

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Posted by ADRA Japan at 17:04 | 緊急支援 | この記事のURL
    
(4/20)【正会員の皆様へ】ADRA Japan 第12回通常総会及び役員改選について(公示) [2016年04月20日(Wed)]
アドラ正会員の皆様にはいつもADRA Japanの活動への理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

第12回通常総会及び役員改選についてご案内いたします。


【ADRA Japan 第12回通常総会のご案内】

下記の通り第12回ADRA Japan通常総会を開催いたします。皆様のご出席を賜りたく、ご連絡申し上げます。


日時
 2016年6月19日(日) 10:00〜12:00

場所
 SDA原宿クリスチャンセンター 地下1階 セミナールーム
(東京都渋谷区神宮前1-11-1 電話:03-5410-0045)

主な議題
 ・2015年度事業報告承認の件
 ・2015年度会計報告承認の件
 ・監事選任の件

資料の発送について:
 6月10日(金)をめどに、郵便あるいはEメールにて資料をお送りいたします。
 Eメールでのお受取りをご希望の方は、件名を「正会員」とし、本文にお名前をご記入の上、
support_adra@adrajpn.org宛に5月31日までにご連絡ください。よろしくお願いいたします。



【役員改選についてのご案内】

任期満了に伴い、「ADRA Japan 理事の選任に関する内規」及び「ADRA Japan 監事の選任に関する内規」に基づき、理事及び監事の改選を行ないます。

役員定数 
 理事 4人以上9人以内
 監事 1人以上2人以内

任期
 2016年6月22日から2018年6月21日まで

推薦受付開始日
 2016年4月20日(水)

推薦受付締切日
 2016年5月20日(金)

選出時期 
 理事 2016年6月5日(日)第52回理事会時
 監事 2016年6月19日(日)第12回通常総会時

選出方法
 理事
 アドラ正会員による推薦のあった理事候補者一覧に基づき、出席理事の過半数をもって新理事を選任する。理事の下限員数に達しない場合、出席理事において協議を行い、過半数の同意をもって新理事を選任する。

 監事
 アドラ正会員による推薦のあった監事候補者一覧に基づき、出席正会員の過半数の同意をもって新監事を選任する。監事の下限員数に達しない場合、出席正会員において協議を行い、過半数の同意をもって新監事を選任する。


アドラ正会員の皆様におかれましては、お手元の「ADRA Japan 理事の選任に関する内規」及び「ADRA Japan 監事の選任に関する内規」に基づき推薦を行なってください。

理事候補者推薦用紙ダウンロード
監事候補者推薦用紙ダウンロード


「ADRA Japan 理事の選任に関する内規」と「ADRA Japan 監事の選任に関する内規」をお持ちでない方は、ADRA Japan事務局までお問い合わせください。


お問い合わせ先:
(特活)ADRA Japan
〒150-0001 渋谷区神宮前1-11-1 電話03-5410-0045
(担当:浦島・渡辺)


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Posted by ADRA Japan at 17:45 | 最新ニュース | この記事のURL
    
(4/18) ADRA Japanは認定NPO法人になりました [2016年04月18日(Mon)]
いつもADRA Japanの活動をご支援いただきありがとうございます。

ADRA Japanはこの度、東京都から「認定NPO法人」として認定されました。
2016年4月18日以降、ADRA Japanにご寄付をくださった場合、寄付金控除などの税制上の優遇処置を受けられるようになります。


【認定NPO法人のご案内】ADRA Japanは認定NPO法人になりました(1)

【認定NPO法人のご案内】ADRA Japanは認定NPO法人になりました(2)


PDF資料のダウンロードはこちら


今後ともADRA Japanをどうぞよろしくお願いいたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ADRA Japanお問い合わせフォーム


ADRA Japan事務局

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Posted by ADRA Japan at 13:34 | 最新ニュース | この記事のURL
    
(3/30)【スタッフのつぶやき】世界報道写真展で見つけたケニアの女性の写真 [2016年03月30日(Wed)]
事業部の松川です。

みなさんには毎年行なっている恒例行事がありますか?

私は夏になると、「世界報道写真展」に行きます。毎年「世界報道写真コンテスト」というものが開かれており、その中で受賞した作品を展示しているのが「世界報道写真展」です。シリア危機や東日本大震災のような世界的にも注目されている出来事をとらえた写真が展示されているだけでなく、その地域特有であまり知られてはいないけれど、同じ時代を生きる人々の光と影が垣間見えるような写真展です。5年前から毎年足を運んでいます。

3年前、世界報道写真展で展示されていた写真でとても印象に残っているものがあります。その写真がこちらです。


CI1.jpg
撮影者:ミカ・アルバート (アメリカ)
出典:WORLD PRESS PHOTO
http://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2013/contemporary-issues/micah-albert


100万人が暮らすケニアのスラムの中で撮影された1枚です。ごみ山の上に女性が座っていて、少し微笑みながら本に見入っています。彼女は工場部品のカタログでさえも見るのを楽しみにしています。

現在、私は教育支援事業に携わっています。教育は目に見えず、成果が出るまで時間がかかりますが、この写真の女性のように本を読むことを求め、喜びを感じる人がいる限り、彼女のような生活を強いられている人々が将来の選択肢を広げることができるように、教育支援を続ける意義はあるのではないか、と思います。

世界報道写真展で展示されている写真はメッセージ性が強く、その表現はとても直接的です。思わず目を背けたくなるような写真も展示されており、決して楽しい気分になれる写真展ではありません。ただ、知らないままにしてはいけない事実がそこにあるような気がして、毎年見に行っています。

今年の開催に関するお知らせはまだ公表されていませんが、以下のリンクから去年の開催概要を知ることができます。
http://www.asahi.com/event/wpph/
今年も開催されるようであれば是非足を運んでいただき、みなさんも心にぐっとくる1枚を見つけてください。

(執筆:事業部 松川 聡

ADRA Japanのホームページはこちら

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Posted by ADRA Japan at 17:43 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
    
(3/23)【ネパール地震】校舎再建支援〜国境封鎖を乗り越え、校舎完成〜 [2016年03月24日(Thu)]
2015年4月25日に起きたネパール大地震から、まもなく1年が経過しようとしています。

日本でも東日本大震震災から5年過ぎ、風化が心配されていますがそれはネパールも同じです。メディアで取り上げられることは減りつつありますが、ADRA Japanは継続してネパール地震被災者への支援を行なっています。

今回のブログでは、地震被害の大きかったラスワ郡での校舎の建設支援についてお伝えします。昨年9月から約半年、国境封鎖に陥っていたネパール。物資が手に入りにくい状況の中、どのようにして校舎を建設できたのか。地域の人々に寄り添い活動をしているADRAらしさが、この苦境で力を発揮しました。



NepalEmergency_(36).jpg


ADRA Japanが支援をしているラスワ郡は、カトマンズから約5時間ほど北へ向かったところにあり、ヒマラヤ地帯に位置する地域です。立地の環境もあり、冬のシーズンはとても寒い地域です。

ネパールでは5月末ぐらいから8月末まで雨期となります。地震発災直後は、地震によって家を失った人のために仮設住宅の支援を第一に取り組みました。


仮設住宅支援の様子はこちら↓
(1/22)【ネパール地震】チェテンさんの仮設家屋が完成し、生活を始めていました
(10/21)【ネパール地震】ラスワ郡で校舎の建設支援を行ないます


仮設住宅建設の支援が落ち着いてくると、今度は学校校舎の再建が急がれました。
当時の仮設校舎では、竹を編んだものを壁として使っていました。教室の仕切りも同様の簡素な構造でした。そのままでは、気温が0度程度の日も頻繁にある冬季には、子どもたちは寒さにさらされることになります。


仮設の校舎
(仮設の校舎)


この状況を受けてADRA Japanは、冬が来るまでに寒さに負けずに勉強を続けられる環境を整えることを目指し、校舎再建の支援を開始しました。

ADRA Japanは、一番の課題である冬の寒さに耐えうる校舎にするため、骨組みにトラスと呼ばれるスチールのような金属素材を使い、壁にはレンガまたは石を使用することにしました。
しかし、建設を始めようとしたその頃、ネパールは国境封鎖の只中でした。

ネパールは内陸国のため、ほとんどの物はインドを経由してネパール国内に入ってきます。
2015年9月末ごろから、ネパールでは政府が制定した新憲法が原因で情勢が不安定になり、インドとの国境が封鎖され、国境を越えて物資を輸入することができなくなりました。
当然、学校再建に必要な資材も同じ影響を受けました。

困ったときには、一緒に働いている現地出身のスタッフや学校の校長先生と話し合いです。冬季までに校舎を再建するためには、どこから物資を仕入れるか。
スタッフはもちろん、この時は校長先生もラスワ郡内の店を一店舗一店舗まわり、校舎再建のために資材の販売をしてくれるところを探しました。

店側は、国境封鎖により当分仕入れることのできない資材を店頭には出さずにストックしていました。しかし店主は、生徒を想う校長先生たちの話を聞き「校舎再建のためならば」と資材を提供してくれたのです。

現地をよく知るスタッフだけでなく、地域のリーダーである校長先生たちも一丸となって協力してくれたおかげで校舎を再建することができました。

この支援では、4つの学校の5つの校舎の再建を行ない、約500人の子どもたちが冬の寒さにさらされることなく勉強できるようになりました。


壁には鉄筋を入れ、以前より頑丈になった学校
(壁には鉄筋を入れ、以前より頑丈になった学校)


壁には鉄筋を入れ、以前より頑丈になった学校


これらの学校では校舎は再建されましたが、それでも仮設の校舎となります。ネパールでは、問題がまだまだ山積みで、生徒たちがなんの心配もなく学べるようになる「復興」までの道のりはまだまだ遠く、多くの年月が必要となります。

ADRAはネパールが本当の「復興」を果たすまで、現地の人々に寄り添い、支援を継続していきます。

いつもご支援くださるみなさまに心から感謝いたします。今後とも一緒にネパールをご支援くださいますよう、心からお願い申し上げます。


(執筆:ライティングボランティア 小峰 理沙)

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | 緊急支援 | この記事のURL
    
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