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みかんも競争社会 [2008年03月22日(土)]

出張で、山口県は周防大島に行った。

周防大島は、みかんの産地として知られている。

かつては日本のみかんの10%のシェアを占めた時もあったそうだ。

しかし、今みかん農家の数は激減し、みかん農家だけで生計を立てている農家はわずかだ。

それは当然、みかんの価格が下がったことによる。

かつて350円/sだった時は、公務員より農家という時代もあったそうだが、今は100円/sを切る事もあるという。

単純計算で収入は1/3以下。これでは生活できはしない。

この値段の下落には、オレンジの輸入自由化が大きな影響を及ぼしたという。

ここからみかんの競争が始まった。

体力だけでなくセンスも要求される。

きれいな大きさや形、色が求められ始めた。

そういえば、自分も小さい頃、ジャガイモやきゅうりを大きさや形で分別してダンボールに記憶がある。

なんと今は機械で、形や大きさ、色どころか、味まで判別できいるようになっため、ある意味、平等な競争になっているそうだ。

つまり全てがいいみかんはそれなりの値で売れる。

また、いわゆる温州みかんだけでは競争に勝てないため、

品種改良も行われた。

その結果誕生したヒット商品が「でこぽん」だ。今はでこぽんのいとこにあたる品種も開発されているという。

こうして研究はどんどん進んでいるが、農家が取り入れるとなると言うは易しでとても大変だ。

高齢化が進む農家では、当然全てがこうした流れについてけるわけはない。

きちんと木を植えて、実がなるまで数年はかかる。

電化製品みたいに、新しいものにすぐ切り替えられるわけではない。

しかも相手は自然。研究した通りに作れるはずはない。

はたして自然の世界に競争や均一化は必要だろうか?

理想論かもしれないが

「みんなちがって、みんないい」(金子 みすゞ 『わたしと小鳥とすずと』)
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