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松井 二郎
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おなかと背中はくっつかないが、おなかとおなかはくっつく [2018年04月08日(Sun)]



 腸には処理能力の限界があります。1日3食では能力が追いつきません。
 それなのに、
 「食欲ないけど朝食とらなきゃ」
 「まだ朝ゴハンでおなかいっぱいだけど、お昼の時間だ」
 と、現代人はみんな容量オーバーで食べています。
 ではそうやって詰め込んだ処理不能の食べ物を、私たちの腸はどうしているのでしょうか?

 横に膨らんだり、縦に伸びたりして収容しています。

 「なんだ便利じゃないか」と思ったら大間違い。
 腸壁が膨らみ、ポケットのようになったものは「憩室」(けいしつ)といわれる腸の異常です。ここに宿便といわれるものがたまっています。
 また、腸管が長く伸びるにしたがって、本来の腸の位置から脱線していくので、その腸管を固定するためにあちこちで腸の「癒着」(ゆちゃく)が起きます。
 癒着とは、離れているべき組織がくっついて、つながってしまうこと。
 こうなると腸の動きがいちじるしく悪くなるので排便がうまくいかなくなって、ますます宿便がたまりやすくなるという悪循環をたどります。

 この悪循環をたち切る方法は、少食以外にありません。

      ◇

 さて、きょうからコーナーを1つ加えますね。
 ご要望が多かったので……これを再開します。(ありがとうございます^^)




  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 家を建てる話がポシャってから、 3週間後。

 私は妻の車に乗せられて、あのハウスメーカーに来ていた。病気が治る家を建ててくれるはずだった会社である。
 家の打ち合わせのため、ではない。したいけど、こちらが先方の予想を超える貧乏であったため、断られた。
 「陶板浴(とうばんよく)には、またいつでも来てくださいね」
 スタッフさんはそう言ってくれていた。陶板浴とは、ガンが治ったとかリウマチで膝が痛くて歩けなかったひとが歩きだしたとかの体験談オンパレードの施設で、家を建てればその部屋をつけることができるはずだった。
 ハウスメーカーさんは陶板浴のお試し部屋を無料で開放しており、ようするに見込客を集める施設なのだが、そこはこれからも利用してくださいということであった。
 しかし、行くと「あ……松井さん……ようこそ……」スタッフ一同、はれものにさわるふうである。
 うん。だよね。
 さすがに、足が遠のいてしまった。

 じゃあ何しに来たのかというと――

 病気が治る家を標榜しているこの会社は、ときどき健康セミナーをするのである。いつもは社長さん自身が健康住宅のよさを話したり、取引先の業者さんが話す、まあ、いってみれば営業一体のセミナーなのだが、この日は年に一度のスペシャルセミナーとのことで、有名な先生が招かれていた。

 「白川太郎先生」

 陶板浴を医学的に検証している医師がいるときいていたが、その医師だ。
 白川太郎先生は、京都大学で医学部教授をされていた方で、そこを辞めて(!)、いまは都内で自らクリニックを開業しておられる。先生の写真を拝見すると、どうみても定年退職というお歳ではない。ということは……わたしが勝手に推測するに、現代医学(西洋医学)に対して思うところがあって、これ以上ない地位を捨ててしまわれたのではないか? でなければ陶板浴に関心をもたれるはずが……。あ、これは私の勝手な想像なので、あしからず。
 なので、この先生の話を、どうしても聞いておきたかった。
 白川太郎先生は末期がんの治療で特に有名である。その成績は――末期がん(ステージ4)の3年生存率が60%!
 これはとてつもない数字だ。末期がんといったら「余命あと6ヵ月です」と宣告される状態(あるいは3ヵ月)。そこから1年生きたら、例外的に長生きをしたといわれる。それなのに、白川先生の患者は60%が3年生きるのである。
 このような先生が、このような田舎くんだりまで来て話をしてくださるチャンスはそうそうない。ききたい。ぜったい、ききたい。
 このとき私は、建たない家を建てるため、打ち合わせ、打ち合わせ、打ち合わせの連続で、すっかりやつれ、完全にグロッキーで、座っているだけで息切れするので、会場後方のソファーに寝そべり、まことに失礼な格好をさせてもらった。

 白川先生があらわれた。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 2本立てでいってみようかなあと。



サツマイモを食べて便秘になる人 [2018年04月18日(Wed)]



 子供のころ、風船が好きでした。どこまで膨らむのかな? と、アホな私は、もとい、好奇心旺盛な私はえんえん息を入れ続け、風船は極限まで薄くなったところで大きな音をたてて破裂し、顔面に大ダメージをくらって泣いたのをおぼえています。

 腸は処理能力をオーバーして入ってきたものをなんとか収容しようとして、風船のように膨らみます。さすがに破裂はしませんが、膨らんだぶん、腸壁が薄くなるわけですから、その薄くなった部分の血流が悪くなる。それと、腸の蠕動(ぜんどう)運動、つまり食べたものを腸の先へ先へと送っていくはたらきが鈍ってくる。
 これは東洋医学で「腸マヒ」といわれる現象で、こんな人は何を食べても便秘になります。
 お通じをよくする食材としてサツマイモがありますが、すでに便秘の人には逆効果。サツマイモに限らず、腸マヒの状態で食物繊維の豊富な食べ物をとったら、よけい腸マヒをひどくするだけです。
 便通をよくするには、まず少食。これが鉄則です。

      ◇

 では次のコーナーへ。




  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 (前回の続き)

 セミナー会場に白川太郎先生があらわれた。
 すらっとした長身で、もの静かな風貌が、いかにも学者という印象である。話が始まった。
 「昨年は、がんの話をしたので、今回はアトピーのことを話してほしいということなので……」

 さて、いつもなら私は、こんな貴重なメルマガのネタは鬼のようにメモをとるのだが、ソファーに寝そべっているだけで息切れする異常事態で、紙とシャープペンを持つのもつらくて、あきらめた。それでも、聞き流すのが惜しいところをメモしたが、いまそのメモを見ると、ミミズが這ったような字は書いてあるのだが、自分でも読むことができない。では思い出して書こうかといっても、思い出せない。なのでこのアトピーの話は全省略させていただく。まことにかたじけない。
 しかし、断片的に記憶に残っていることだけは書いておくと――

 とちゅうで話は漢方薬のことになり、
 「ヒマラヤ仙草エキスというのがあって、これは漢方薬ですが、アトピー性皮膚炎のひとに飲ませたら、みているあいだに湿疹が消えていった」
 なぜここだけ覚えているかというと、アトピーに効くものはクローン病にも効くはずだからだ。なら、私にも効くのではないか?

 「では、陶板浴がなぜ効くか、という話ですが、」
 きたー。
 「これは科学者として悔しいかぎりで、きわめて無念としかいいようがないが、わからない。なぜ効くのかはわからないけれど効いている。すると推論はできる。陶板浴の温熱効果と陶板浴室内のきれいな空気が相乗効果で何らかの作用をして病気の原因物質を排泄している。と考える以外にない。ほんとうに科学者として無念きわまりないが、そう言っておくしかない」
 ここだけは、持てる力のすべてを振りしぼって、ていねいにメモをとっておいた。この結論は、わたしとしては「それがききたかった!」と思える、じゅうぶんすぎる内容である。

 これをクローン病にあてはめると――クローン病の原因物質に対して免疫寛容がおこるわけではないけれど、原因物質を排泄できるので、免疫のリバウンドが少なくなり、症状を軽くすることができる――つまり東洋医学的な対症療法ということができるであろう。
 たとえ完治しなくても、体に入ってくる化学物質をすべて出すことができれば、症状が出ないので、ふつうのひとと同じ日常生活ができるようになる。ならばこれはこれでじゅうぶん意味のあることである。

          ◇

 セミナー終了後、わたしは家内に付き添われて、先生の控え室をたずねた。さいわい私だけでなく、ちょうどこのころ発売された先生のご著書(『「がん」の非常識 〜 がんの正体がわかれば末期がんも懼れず』白川太郎 著)にサインを求める人が何人もいたので、入りやすかった。
 わたしの前のひとがサインをもらって、わたしの順番になった。こんな状態なので本を持ってくることまで頭が回らず、手ぶらだったが、

 「すこしだけご相談したいことがあるのですが、お時間よろしいでしょうか」
 「はい。つらそうにされてましたね。だいじょうぶですか」
 「ありがとうございます。わたしはクローン病で、」

 話し始めると、先生は真剣にきいてくださった。
 「そしたらNS乳酸菌がいいですよ。安倍総理は潰瘍性大腸炎だけど、第一次安倍内閣のとき、西洋薬は効かないじゃないかと激怒して、いま使っているのがNS乳酸菌」
 まじですか!
 「あの、きょうはあまりお時間をいただいてはいけないので、先生のクリニックにうかがいたいのですが、よろしいでしょうか」
 「どうぞ。じゃあケータイに(名前を)入れときます」
 まじですか!
 「あと、さっきおっしゃっていた、ヒマラヤなんとかというのは……」
 「ああ、そしたら松井さんが来られるまでに用意しておきます」
 まじですか!

 ――この話に、ちょっと元気をえて、帰路についた。ああ、がんばって聞きに来たかいが、あった。
 しかしこの体で東京へ行くのはムリ。とうぶん先のことだ。
 まずは、さっそくNS乳酸菌とやらを、飲んでみよう。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「サツマイモは1日2切れが限度」と、故・甲田光雄先生はおっしゃっていました。



口からオナラをする人 [2018年04月28日(Sat)]



 宿便がたまると、腸の運動能力がガクッと落ちます。「腸マヒ」といいます。
 この腸マヒがあると、腸の中でどんどんガスがたまる。
 ところが、そのガスがオナラになってくれません。腸の動きが鈍っているから、ガスをおしりのほうへ送れないのです。
 ではどこに行くかというと、

 口に向かっていく。

 本来オナラとして出るべきものが、ゲップとして出てくるのです。こういうゲップはとても臭い。
 それでも、ゲップとして出てくれれば、まだいいのです。いつまでも腸のなかに停滞しているガスは、腸壁が吸収してしまう。毒がたっぷり混じったガスですから、これが頭痛やめまい、立ちくらみなどの原因となります。

 この原因となる宿便をためないためには、やはり少食しかありません。

(宿便の話、いったん終わり)

      ◇

 では次のコーナーへ。




  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (前回の続き)

 白川先生がおられる東京へはまだ行けないので……まずはさっそく、NS乳酸菌とやらを飲んでみよう。
 ま、あまり期待はしないで。
 これまでもわたしは、あらゆる健康情報を集め、それを甲田医学と松本医学でふるいにかけ、ベストと思われるものばかり試してきた。すべて、効果はあった。しかし「これでクローン病が治りました」もしくは「治ったといえるくらいに良くなりました」といえるほどの効果が得られたものはいまのところない。
 だから、安倍総理の秘密兵器といえど、あまり期待しすぎて飲むと、がっかりして、かえって免疫力を落としかねない。ちょっとでも良くなれば、たとえば1日30回の下痢が25回にでもなればラッキー、くらいの気持ちで飲むのが正しかろう。
 商品はネットで購入できた。

  NS乳酸菌
  http://amazon.co.jp/o/ASIN/B006BQ4E9U/jironosyosai-22/

  (いっぱい買うならこっちはオマケつき)
  http://goo.gl/hOCUjh

 届いたその日からさっそく飲み始めると……。
 30回だったトイレが、10回になった。
 3時間も寝たら便意で目をさましていたのが、目をさまさず6時間眠れるようになった。
 な、なにー! これはすごい!
 と、断言できればメルマガとしてはよかったのだが、このNS乳酸菌を飲み始めた時期が、ちょうど、ケータイ基地局から逃げて引っ越した時期なのである。どっちが効いたのか、両方が効いたのか、相乗効果で効いたのか……わからない。
 が、しかし、とにかく「電波塔から逃げた」&「NS乳酸菌」で、劇的に変わった!

 わたしは、クローン病が治るときは、ゆっくりゆっくり、薄紙をはぐように治っていくもの、と思っていた。しかし今回のこの変化は、薄紙1枚どころか、ふすまの紙を1枚バリッとはいだような、階段でいえば、1段1段あがらず、1階から2階までエイヤッと飛んだようなかんじだ。それほど良くなった。
 これなら……行けるんじゃないか? 白川先生がクリニックを開いておられる、東京に!

 (つづく)




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 まだまだ知らないことばっかりです。