CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2015年09月 | Main | 2015年11月»
ブログ内検索
 
検索語句
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

松井 二郎さんの画像
松井 二郎
プロフィール
ブログ
リンク集
エレンタールで受けた唯一の恩恵 [2015年10月08日(Thu)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(125)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 新しい栄養剤“エンシュア・リキッド”は、エレンタールよりも添加物が圧倒的に少ない。
 問題は副作用だが――。
 「げっ、やっぱりあるわ」

          ◇

 【副作用】

 250例中53例(21.2%)に副作用がみられたが、副作用のために投与を中止した症例は3例(1.2%)であった。主な副作用は下痢43例(17.2%)、腹部膨満感9例(3.6%)、腹痛3例(1.2%)等の消化器症状であった。BUN、血中カリウムの上昇が各1例ずつみられた。

 重大な副作用

 1.ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)(中略)

 その他の副作用

 次のような症状があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

消化器
 5%以上
 下痢

 0.1〜5%未満
 腹部膨満感、腹痛、悪心、嘔吐、胸やけ

肝臓
 頻度不明
 肝機能異常(AST(GOT)上昇、
 ALT(GPT)上昇、
 γ-GTP上昇、ALP上昇等)

代謝・栄養
 0.1〜5%未満
 BUN上昇、血中カリウム上昇

過敏症
 頻度不明
 発疹、発赤、蕁麻疹

(アボット株式会社ホームページより。リンク先は現在削除されている)

          ◇

 だぁーっ! エレンタールと同じじゃん! 「発熱」がないだけだ……。エンシュア、おまえもか。これも3年くらい飲んだら抗体が攻撃するようになるのだろう。とほほ。
 それまでに治ってしまえば、万事解決なのだが、どうかな?
 エレンタールをやめたら、オナラも腹痛も下痢も熱も改善した。とくに熱はぴたりと止まった。おかげでこのごろ外出することも増えた。病院以外の行き先へである(笑)
 髪を切った。数ヵ月ぶりだ。外出中、気がつくと2時間以上トイレに行っていなかった。
 まじかー!
 そしてついに体重が増えた。
 41.5キロ!
 やったぜぇー! はっはっは。どうだ。増やしてみせましたよん。
 CRPも1.0になって、治ってきていたはずなのに、またしてもリバウンドか、いつまでこれを繰り返すのか、と思っていたが……そうではない。治ってきていたのに、エレンタールのせいで具合が悪かったのだ。
 やれやれ。一時はどうなるかと思ったぞ。じつは本気で生活保護を考えていたのである。

          ◇

 2014年11月(治療開始から4年6ヵ月)。

 えらく腹が減る。エレンタールをやめたとたん、すごい食欲だ。
 “エンシュア”は1日1本、250キロカロリーだけ飲むことにしたので、あとは食事でしっかりカロリーをとらないといけない。
 「食欲がある、ってことは、食べていい、ってことだよな」
 そう思い、食欲に応じた量を食べるようにした。
 とはいっても――。
 「う〜、もうおなかいっぱい」
 OLのランチかよ、と一人でツッコミたくなるほど少量しか入らない。いや、こりゃもっと少ないな。ずいぶん胃が小さくなったものだ。
 ちなみに「胃が小さくなる」というのは慣用句であり、実際に胃という臓器が小さくなるはずがなく、適正量を脳が感知できるようになったのである。
 「う……ぐぐ……腹、いてぇ」
 エレンタールをやめて数週間。腹痛がひどくなってきた。んー、これは、何だ。
 ――食べ過ぎ?
 おいおい冗談だろ。こんな少量で……。
 いや、これがいまのわたしには、食べ過ぎなのではないか。
 栄養剤ばかり飲んでいたので甲田式の食事法を忘れていたが、思い出した。食欲があるからといって、それに応じて食べりゃいいってもんじゃない。そのひと、そのときの状況に合った、適正量というものがあるのだ。いまのわたしのそれは、もしかしたらえらく少ないのではないか?
 そこで、どのくらいでおなかいっぱいになるか、ゆっくり食べて調べてみた。すると。
 汁椀1膳ぶん(主食・副食込み)。
 OLのランチどころか、子供のおやつか。
 「これじゃ、ハラ減るだろうなぁー」
 ところがだ。
 「うわ、すっげーハラ持ちいい……。なんだこりゃ」
 いままでよりも空腹感がなくなったぞ?
 そうだった! これがほんとうなのだ。またまた思い出した。腹八分、七分のときよりも、それを超過して食べたときのほうがあとで空腹感が強まるのだった。これに気づかないと、食べ過ぎてしまうのである。
 それにしても、ずいぶんと適正量が減ったなあ。いつのまにか、超・低カロリーで生きられる体になっていた。
 エレンタールは単なる毒物として体を通過していただけだったとみえる。

          ◇

 超・少食のおかげか、腹痛がずいぶん和(やわ)らいできた。
 「なに食べたい?」
 外出先で、妻がきいてきた。秋の青空がきれいだ。
 「寿司」
 半(なか)ば冗談、半ば本気で言ってみた。
 「いいよ」
 「いいの?」
 「たまには、楽しみもなくっちゃね」
 1皿100円の回転寿司に入った。いまのわたしにはとてつもない贅沢である。
 いわし、あじ、さばなど青魚を中心に5皿、よくよく噛んで、平らげた。
 店を出た。なんともなかった。軽い腹痛と1日10回ていどの下痢、これは、いつもどおり。なにも変わらない。
 「よかったねえ」
 「うん」
 「レミケードしてくれなんて言って、ごめん。あたし、ひどい奥さんだね。じろさん、こんなにがんばってるのに」
 「ううん」
 このひとのおかげで、ここまで来ることができた。ありがとう。

 (つづく)




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 地獄のエレンタール編、これにて終了(そういうシリーズだったんかい)。





 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。
 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読するには今すぐここをクリック




松本医学でがんが治った件 [2015年10月19日(Mon)]

 こんにちは。松井二郎です。
 このまえ、「松本医院でがんが治ったひとがいる」って書きましたでしょ。
 そのご主人さんから、後日、メールをいただきました。

          ◇

> 松井二郎さま
>  ご無沙汰しております。Take4iです。
> 松本先生から、私の嫁のガンが完治したといっていただき、
> 本当に嬉しいのですが、でも、まだ漢方やヘルペスの薬は
> 続けています。
> ガンは完治したけど、免疫は上げておかないと、ヘルペス
> の数値もまだまだだしね。
> まあ、そのことに関しての不満はないし理解はしているの
> だけどね。
>
> そもそも、病気、完治とは、ってことになるのかと思いますが、
> 血液検査で見えるマーカーが正常値に、なればいいのか?
> 目に見え、見えなくても触って確認できる体の状態、
> 腫瘍部分の大きさや硬さが、小さく柔らかくなっていれば
> いいのか?どうなんでしょうね?
> 大学病院の術後は血液検査だけだったし、病院はガンを
> 切ることには熱心だが、そのあとは、あまり関心がない。
> 儲けがないからですよね。
> 再発したら抗がん剤してから、また切るって。
> 病気とは、本人が作り出し、本人が治すのだと。
> そしてそれに一番影響を与えるのが心であると。
> この度、痛いほど実感できました。
>
> 嫁がガンになった一番の原因は、職場での人間関係による
> ストレスだと思ってます。
(中略)

> その仕事を休み、対人関係のストレスから解放され、松本理論
> を実践することで免疫力を高めてガン細胞を退治したのです。
> そしてこれからも、毎日できるガン細胞を退治し続けるのは自分
> の免疫なのです。
> 松本先生にあって話すことで、本当に治ると思えたから、また、
> 自分自身のことを認めてもらえ、不安や緊張状態から解放され
> たことで、いろいろなものを捨てることができ、少しだけ自分を
> 許すこともできたのかな。
> 嫁は今後のことで悩んでいます。
> また同じ職場へ復帰するか?退職して違う仕事をするのか?
> 私は、復帰して欲しくない。対人関係に問題あるからって、
> でも、これは本人が決めたほうがいいのだと思っているので、
> 自分の頭で考えて、何度も何度も考え、決めればいいと言った。
>
> 私も数年前から、40歳になる前くらいかな、早朝ウオーキングを
> 始めて、その時に自分のこと、嫁のこと、家族のこと、仕事のこと、
> 遊びのこと、いろんなことを毎朝1時間ほどのウオーキングで、
> 考えてました。
> それで、何度も何度も考えて出した結論であれば、それが後で
> 間違っていたり、失敗した時でも、その時はこう考えて出した結論
> なので納得できた。
> だから、時間もあるので自分で考え納得して答えを出せばいいと。
> 以前なら、親、友人、他人の顔色を見ながら判断していた。そんな
> 考え方で、自分自身を隠して見せかけだけを取り繕っていた。
> これは自分自身と似てたから、よくわかることです。なので、
> 今からは全て自分自身で考えて答えを出して欲しいと思ってます。
> まだ答えは出ていないけど、後一歩でしょう。
(中略)

> 本人は、まだ完治といえるものではないと思ってるし、
> やはり完治とは、元の状態に戻ることなんでしょうね。
> それまでには、まだもう少しかかります。
> 松井さん、ほんとありがとうございました。
> これからもよろしくお願いします。
>
> 人工甘味料アスパルテーム、すごい勉強になりました。
> でも、その裏側は遺伝子組み換え作物と同じで、
> 白人の極一部の支配者が、何も知らない無知な大衆から搾取する
> ための仕組みですよね。なんだか、いやな世の中ですね。
> なんだか、あいかわず、まとまらない文章になりましたが、
> これからも、メルマガ楽しみにしてます。それではまた(^^)/~~~

          ◇

 このまえの記事でも書きましたが、がんが治ったひとがいると聞いて、ホンっっっ
……っ
……
っっトに、うれしかったです! しかもこのメルマガの読者さんの奥さまだったとは。


> ガンは完治したけど、
(中略)
> そもそも、病気、完治とは、ってことになるのかと思いますが、
> 血液検査で見えるマーカーが正常値に、なればいいのか?
> 目に見え、見えなくても触って確認できる体の状態、
> 腫瘍部分の大きさや硬さが、小さく柔らかくなっていれば
> いいのか?どうなんでしょうね?


 松本先生と電話でお話ししたとき、「がんには、治るがんと、治らないがんがあるんや」とおっしゃっていました。
 ですから、前者の「治るがん」であれば、文字通り治ってしまったのが完治でしょう。
 いっぽう、後者の「治らないがん」は、「そのひとの寿命」「老衰」としてのがんであって、病気ではなく、病気ではないのだから、治る治らないという話にはならなくて、いかにすこやかに寿命をまっとうするかに注力する、そのために小さくできるがんは可能なかぎり小さくする、その「可能なかぎり小さくなった」のがこっちの場合の「治った」でしょう。
 ですから、


> やはり完治とは、元の状態に戻ることなんでしょうね。
> それまでには、まだもう少しかかります。


 この言葉を借りますと、前者であれば「完治とは、元の状態に戻ること」。後者であれば「可能なかぎり元の状態に戻ること」になります。
 ではそれぞれの患者さんは、このどちらなのか、は、わたしにはわかりません。松本先生ならわかられるのかもしれません。(奥さまの場合、ご年齢からして寿命・老衰としてのがんと考えるのはムリがあるので、前者とは思います。)
 いずれにせよ、これはわたしもそうなのですが、免疫が異常に衰えてしまった結果としてのがんでありクローン病なのだから、生き方はどうしても見直さざるをえません。
 がんもクローン病も、病気の治療というより、生き方の治療になります。
 もちろん漢方薬とハリとお灸は欠かせませんが、根本的にやることは、それだけ。――と、わたしも、頭ではわかってるんですけどね〜。これがなかなか……。
 奥さまは、これがわたしよりもずっと進んでおられるから白血球がグッと増えた(元に戻ってきた)んですね。ですからこのペースでいけば最善の結果が得られるはずなので、このあとは、むりしない生き方を選んでほしいです。
 それを含めて、治療が終わる日が来ること、心より念じております。そして――わたしもつづきます。
 メールありがとうございました。それではまた!




 ※松本医院での診療を希望される方は
  松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com
  熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、
  お願いいたします。




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 先をこされた……。





 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。
 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読するには今すぐここをクリック





なぜ体調が良くて数値が悪い? [2015年10月28日(Wed)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(126)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2014年12月(松本医学での治療開始から4年7ヵ月)。

 血液検査のため、近所の病院へ。栄養剤“エレンタール”をやめてから最初の検査だ。
 エレンタールをやめた効果は絶大で、毎日39度ちかく出ていた熱がピタリとおさまり、40キロまで減ってしまった体重もじわじわ増えてきて42.5キロまで回復した。それが数値にどう反映されているか。楽しみだぞ〜。
 「でも“CRP”は期待できないかもなあ」
 CRPとは、C多糖類リアクションプロテイン(C多糖類反応性タンパク質)の略で、炎症のひどさを知るのに使われる値だ。
 CRPの仕事は免疫の攻撃力を高めることである。異物にひっついて、白血球がこれを攻撃しやすいようにする。だからこの値が高いほど、免疫と異物との戦いが激しい、つまりクローン病がひどいことを意味する。
 きょうもまだ、腹がかなり痛む。ということは……。

          ◇

 「CRPは4.3です。前回よりも悪いですね」
 担当医はパソコンのモニターを見ながら言った。2ヵ月前は1.8だったのだ。うーん、やっぱりね。
 でも、上がるのは予想していたけど、けっこうハネ上がったな。食欲が出てから、少食とはいえ、わりとふつうのものを食べてたからか。やはり、甲田療法、とまではいかなくても、それに近い食生活は必要なのかな……。
 いや、まてよ。
 もしかして、これでよいのでは?
 本来、いままでもこの数字が出ているべきだったのではないか? 1.0なんて低い数字は、まだ「出てはいけなかった」んじゃないか?

 つまりだ――栄養剤エレンタールを飲んでいるあいだは、白血球がこれを異物として認識し、1日900キロカロリーもの大量の異物を攻撃するだけで手一杯であった。そのため腸に沈着している化学物質との戦いがなおざりになっていた。それがCRP(炎症度)1という低い数字となってあらわれていた。まだ、そこまで下がるべきではなかったんじゃないか?
 それが、エレンタールとの戦いがなくなったので、化学物質との戦いが再開した。だから本来の炎症のひどさに戻った――のではなかろうか?

 だとすれば、これは、良いことだ。“免疫のリバウンド”だ。停滞していた免疫力アップの治療が、またうまくいきはじめている、のかもしれない。
 ていうか、エレンタールを飲んでいたここ2年くらい治療が停滞してたんじゃないのか……。
 「アルブミンは3.1です。これはよくなっていますね」
 栄養状態のよさをあらわすタンパク質である。これは高いほうがいいのだ。前回は2.7だった。
 栄養剤をやめたら栄養状態がよくなったらしい。

          ◇

 「おしりのほうはどうですか」
 さんざん述べたので詳述しないが、直腸からおしりの皮膚まで穴があいているのだ。
 「膿(うみ)はたまりますが、瘻孔(ろうこう)から出ています」
 このように体内から皮膚まで貫通している孔(あな)を瘻という。
 「瘻孔から排膿(はいのう)あり、と」
 医師はパソコンに打ちこんでから、「これもねえ。そのままにしておくと、」こちらに向き直って、「……がんになるんですよ」

 (つづく)




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 家に残ったエレンタール、返すこともできないし、ありがとうを言って捨てました。





 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。
 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読するには今すぐここをクリック