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松井 二郎
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エレンタールただいま増量中 [2015年05月08日(Fri)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(112)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2014年5月(治療開始から4年)。

 松本理論での治療を始めて、まる4年がたった。免疫のリバウンドでほぼ寝たきりになってからは3年だ。
 こう毎日、狭いアパートで寝てばかりいたらウシになる、とは思わなかったが、ウツになるとは思われた。
 しかし意外に何ともない。ウツになるにも体力がいる。どうやらいまはその体力もないらしい。

          ◇

 「エレンタールはどれだけ飲んどるんや〜?」
 あのクソまずい、失礼、おいしくはない栄養剤のことである。
 「1日2袋です」
 600キロカロリーぶんだ。
 「3袋飲みなさ〜い。基礎代謝だけで900キロカロリー必要だからね」
 「あ、はい……わかりました」
 そう松本先生に返事したものの、3袋、か。
 うーん。
 飲めるかなあー。

 1日2食のわたしは食事は昼からだ。栄養剤は正午から飲み始めるのだが、チビチビ飲まないと吸収が悪いうえにチビチビでも満腹になるので、2袋を飲み終わるのは夕方である。その後も満腹は続くし、さらに夕方以降はなぜか決まって熱が出るため、あとは夜に固形物を少し口にして寝るだけ、という生活パターンができあがっているのだ。
 ここへもう1袋、ねじ込む余地はあるのか?
 あるとすれば……唯一の楽しみである夜の少々の食事。これと置き換えるか。
 うーん。
 エレンタール、はっきりいって、飲むのは苦痛である。クソまずい、失礼、おいしくはないからだ。朝起きて、「きょうもこれを飲むのか」と思うだけでうんざりし、免疫力が下がる気さえする。
 うーん。
 うーん。

 うううーん。

 「よし、午前中から飲もう」
 ニショッカー(2食家)としては昼12時までカロリー摂取は避けたいのだが、やむをえぬ。10時ごろから飲むか。2時間程度の誤差は許容範囲だ、と甲田光雄先生もおっしゃっている。これなら、なんちゃって甲田式くらいにはなるであろう。
 心配なのは、仕事だ。朝食抜きのおかげで、どうにかこうにか、午前中だけはパソコン作業ができている。これがどうなるかだが……。

          ◇

 作戦は功を奏したらしい。午前中から眠くなってしまうことを危惧したが、そんなことはなく、仕事に支障は出なかった。
 そして1ヵ月後。
 「おおおっ!」
 体重が! 44キロになっている。1ヵ月でプラス1.7キロだ! すげぇ。

 エレンタールのおかげ、という証拠はないが、これはやはり飲むべきということか。栄養状態が改善されれば、白血球の材料不足は解消し、リンパ球も増えるはず!
 クソまずい、失礼、おいしくはないとか言わないで、ありがたく飲みます……。

 (つづく)




 ※松本医院での診療を希望される方は
  松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com
  熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、
  お願いいたします。




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 甲田療法で治そうとしていたときより、少食です。





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頭を床に、尻を上げて、オナラ体操第1♪ [2015年05月18日(Mon)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(113)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 だるい。またしても、重力10倍、体が布団にめりこんでいるようだ。
 熱がひどい。昼から夕方にかけてじわじわ上がってきて、夜に38度台後半となる。これもしばらくおさまっていたのに。
 スーッと鼻水もたれてくる。のどは痛くないので風邪ではなかろうが、まるで風邪を引いたみたいだ。

 この状態が1週間ほど続いた。松本先生にご報告すべきか、と思っていたら、
 「なんだこれえ?」
 両腕に、びっしり湿疹が出ている! これは……アトピー? 首から下にアトピーが出るのは初めてのことだ。
 数日すると、腕のアトピーは引っこんでしまった。すると風邪のような症状も消えた。

 そのまた数日後。
 「えっ? えええ? なんだあ?」
 体がいきなり宙返りした、ような感覚があった。めまいだ。それも強烈なやつである。まるでムーンサルトしているみたいだ(したことないが)。起き上がろうとしても、
 「うわっ」
 だめだ。天井が一回転してしまう。危ないのでトイレには這い這いでかよった。
 口内炎もひさびさにできた。それも、かつて経験したことのない、いちどに複数の口内炎だ。のどの奥がとくにひどい。水を飲んでも痛い。唾(つば)を飲んでも痛い。しゃべっても痛い。

 これらもまた1週間ほどでおさまった。するとこんどは、──オナラがすごいことになってきた。

          ◇

 異常にオナラがたまることは前にも書いたが、ただでさえ異常だったのがそれを上回る奇怪さになった。
 ぶっ続けで5時間も6時間も出るのである。
 しかもそれは、疲れたからそこで休憩をいれるだけのことで、しようと思えばもっと続けることができる。

 疲れる、というのは──腸が弱っているためか、座った姿勢ではプスッともいわない。四つん這いになり、頭を床につけ、膝(ひざ)を立て、尻をなるべく高く上げると、ようやく出てくる。この格好を5時間とか6時間とか続けるのである。
 おなかは、ぽっこり、どころでなく、まるで妊婦、それも双子でも入っているようだ。こんなときは腹痛もすさまじい。気がおかしくなりそうなほどである。
 一刻も早くこの張りをなくさねばならないのだが……2時間、3時間オナラをして、腹をみてみる。まったくへこんでいない。5時間、6時間やって、こんどは、どうか。ようやくちょっとはへこむ。
 このちっちゃいおなかにいったい何リットルのガスがたまっているのだ? いや、これはどうやら、出しても出しても、出しているそばからガスが発生するためエンドレスに出るのだ。
 どうやら食事をするとそれを消化しているあいだじゅうガスを生じるらしい。その理由は、何だ?
 臭くはないから、ウェルシュ菌が作っているガスとはおもえない。抗生物質フラジールを飲んでも何も変わらないことからも、ウェルシュ菌の線は薄そうである。
 ではただの消化不良か。食事を早く下痢として排泄しようとする力となんとか吸収しようとする力とがせめぎ合い、中途半端に消化された食事が異常発酵しているのかもしれない。でも、なぜ急に? う〜ん、わからない……。

 オナラは、いつ一緒に「現物」が伴うとも知れないので、トイレに入ってしなければならない。一日合計すると7、8時間くらいはあの格好でトイレにいる。
 いよいよトイレが住み家になってきた。

          ◇

 「食事を減らそう」
 食事がガスになっているのなら、それでおさまるのではないか。
 もっぱら栄養剤で一日を過ごすのだ。食事は夕飯をごく少量、あくまで楽しみとして摂るだけとする。

 ただ、ひとつ問題が。この栄養剤“エレンタール”、かえって下痢が悪化するのだ。
 副作用の記述をみると、しっかり「下痢」と書いてある。下痢のひとに与える栄養剤の副作用が下痢とは意味不明である。
 しかしこの問題も、だんだん対策がわかってきた。
 まず、ガブガブ飲まないこと。なるべく小分けにチビチビ、時間をかけて飲む。これでも下痢は悪化するが、いくらかマシになる。
 つぎに、味つけのための専用の粉、これを使わないこと。栄養剤の味の悪さを紛(まぎ)らわすためのものであるが、この粉、食品添加物だけでできている。化学物質のかたまりである。これをやめることでも下痢が軽減する。味の悪さは市販の果汁100%ジュースを加えてごまかすこととする。
 同様に、専用の「ゼリーミックス」も禁止すること。飲んでばかりだと悲しくなる栄養剤を噛んで食べられるようにしてくれる魔法の粉だが、これもほぼ化学物質。以前は固形化することで下痢の改善をはかったものだが、液体のままでもチビチビやれば軽減するとわかったのだから、もう必要ない。
 これでもう、だいじょうぶ!

 と思っていたが……。

          ◇


 2014年7月(治療開始から4年2ヵ月)。

 血液検査があった。

  CRP 2.9

 あ、悪化してる……。炎症がひどくなっている。
 「いま体重は?」
 「43キロです」
 ウソの申告である。ほんとうは41キロに減ってしまった。オナラが異常極まるようになってから食欲がガタ落ちしたのだ。

  アルブミン 2.9

 これも悪化だ……。栄養がとれていないことを意味する。
 これはいったいどうしたことだ? 栄養剤ばかり飲んでいるというのに……。
 まさか!
 栄養剤のせい?

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 このポーズ、腹が張って苦しいのにガスが出ないひとにおすすめです。





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栄養剤のヤバすぎる正体 [2015年05月28日(Thu)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(114)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「オナラをなんとかしなきゃなあ」
 食事を減らしても、オナラは改善していなかった。食事が原因ではなかったのだ。
 となると原因は――栄養剤しかない。

 オナラがひどくなるときに一つの傾向があることを、このごろ発見していた。食事の前か後に栄養剤を飲むとひどくなるのだ。つまり消化中の食事に栄養剤が混ざると、悪化するのである。
 栄養剤“エレンタール”を飲むと下痢もオナラも増えることは、経験からわかっていた。副作用にもそれは明記してあるし、このエレンタール、どうも怪しい。
 エレンタールをたくさん飲みたいと病院で言ったら箱で渡されたのだが、あけると、紙が一枚同梱(どうこん)してあった。エレンタールの能書きである。
 「なんだこりゃあ!」
 それを見て、泡を食らった。

          ◇

  【組成】

  1袋又は1本(80g)中

  糖質:
 デキストリン 63.41g

  結晶アミノ酸:
 L‐イソロイシン 642mg
 L‐ロイシン 899mg
 L‐リシン塩酸塩 888mg
 L‐メチオニン 648mg
 L‐フェニルアラニン 871mg
 L‐トレオニン 523mg
 L‐トリプトファン 151mg
 L‐バリン 701mg
 L‐ヒスチジン塩酸塩水和物 501mg
 L‐アルギニン塩酸塩 1,125mg
 L‐アラニン 899mg
 L‐アスパラギン酸マグネシウム・カリウム 1,036mg
 L‐アスパラギン酸ナトリウム一水和物 867mg
 L‐グルタミン 1,932mg
 グリシン 505mg
 L‐プロリン 630mg
 L‐セリン 1,159mg
 L‐チロシン 110mg

  脂質:
 ダイズ油 509mg

  ミネラル:
 クエン酸ナトリウム水和物 616mg
 塩化カリウム 150mg
 グリセロリン酸カルシウム 825mg
 グルコン酸第一鉄二水和物 15.5mg
 硫酸亜鉛水和物 7.88mg
 硫酸マンガン五水和物 1.30mg
 硫酸銅 0.82mg
 ヨウ化カリウム 19.6μg

  ビタミン:
 チアミン塩化物塩酸塩 194μg
 リボフラビンリン酸エステルナトリウム 256μg
 ピリドキシン塩酸塩 267μg
 シアノコバラミン 0.7μg
 パントテン酸カルシウム 1.19mg
 ニコチン酸アミド 2.20mg
 葉酸 44μg
 ビオチン 39μg
 重酒石酸コリン 17.93mg
 アスコルビン酸 7.80mg
 レチノール酢酸エステル 648IU
 トコフェロール酢酸エステル 3.30mg
 エルゴカルシフェロール 1.3μg
 フィトナジオン 9μg

 添加物としてソルビン酸カリウム、ポリソルベート80、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、香料、大豆レシチン、クエン酸水和物、乳糖水和物、カルメロースナトリウムを含有する。

 【副作用】

 承認時臨床試験及び市販後の使用成績調査における調査症例8170例中、2339件の副作用が認められた。主なものは下痢1057件(12.9%)、腹部膨満感359件(4.4%)、血中AST(GOT)・ALT(GPT)・A1-P上昇301件(3.7%)、悪心168件(2.1%)、嘔吐134件(1.6%)、腹痛123件(1.5%)等であった(再審査終了時)。

 次のような副作用が認められた場合には、投与を中止又は減量するか、低濃度又は低速度の投与にするなど適切な処置を行うこと。

 (1)重大な副作用

 1)ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)(中略)
 2)低血糖(0.1%未満)(中略)

 (2)その他の副作用

 5%以上……下痢
 0.1〜5%未満……腹部膨満感、悪心、嘔吐、腹痛、血中AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、A1-P上昇、血中尿素窒素の上昇、血糖値の上昇、発熱
 0.1%未満……LDH上昇、γ-GTP上昇、中性脂肪上昇、発汗、発疹

          ◇

 「お、おらは見てはいけねえものを見ちまっただ」
 この紙、まえにもいちど見たことがあったのだが、最近、遺伝子組み換えについて勉強したので、見えていなかったものが見えるようになってしまった。
 ぜんぶ遺伝子組み換え!
 遺伝子組み換え100%じゃないかっ!
 しかも80グラム中、糖質が63グラムぅ?
 わたしに必要な分解されたタンパク質、すなわちアミノ酸は、14グラムしかない。脂質にいたってはコンマ以下。
 じゃあわたしは、この20%のアミノ酸のために、遺伝子組み換え食品をせっせと体に入れているわけか!

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 もっと早く気づけよ。





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