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松井 二郎
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なぜカウンセリングだけでは足りないのか [2014年11月08日(Sat)]

 わたし、知らなかったんですけど、
 「松井さんの電子書籍、アマゾンのオススメメルマガで紹介されてましたよ」
 う、うそぉっ!?
 読者さんが、そのメルマガを転送してくれたのです。コチラっ!


> Date : 2014/10/08 16:19
> Subject : 松井 二郎『朝食を抜くと、なぜ健康になるのか?』と 医学・薬学
> の本 (Kindle版)ジャンルからのおすすめ
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> 朝食を抜くと、なぜ健康になるのか?
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          ◇

 す、すげえぇぇぇじゃん! まじっすか。
 アマゾンさん……血迷った?

 これはきっと、松井二郎じゃなくて、サンマーク出版さんの本だから紹介してもらえたのだ。
 と思ったら、なにィーっ! 『クローン病中ひざくりげ』まで紹介されているうう! しかも2巻ともー!
 アマゾンさん……正気ですか?

 それにしても、わたし以外の顔ぶれが、すごい。このそうそうたるメンバーの中に松井二郎が入っていいのか。これじゃ立派なセンセイみたいじゃないか。うん、そうカン違いしてくれることを願おう。
 しかも松井二郎、いちばん目立ってる(汗)
 まさか、松井が手作りした本まで紹介されるとは思わなかった。




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 その『クローン病中ひざくりげ』ですが……。


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 最新刊ッ!

3巻
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4巻
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が11月1日に発売になりましたーッ! 
いえぇぇぇーい!!

 目次はコチラ♪


『クローン病中ひざくりげ 3』

 ・免疫の仕事をじゃまするのが薬の仕事
 ・薬を飲んではいけない決定的理由
 ・それでもステロイドをやめてはいけない?
 ・使ってもよい薬とは
 ・化学物質だけが難病の原因ではない 〜難病の原因その2
 ・なぜ現代人の免疫は学習をやめたか?
 ・薬で遺伝子書き換え人間に
 ・鍼・灸・漢方、なぜいいの?
 ほか


『クローン病中ひざくりげ 4』

 ・なぜ私はクローン病の特効薬を断ったか
 ・おしりにゴム
 ・ありがとう西洋医学
 ・知識は命
 ・夢みますか、治しますか
 ・なぜこの世に治らない病気はないのか
 ・海猿がいるから事故がおきる?
 ほか

          ◇

 今回収録したのは、「まぐまぐ」のメルマガでも紹介された“クイズ! タイム・ニショック”から、ご好評をいただいた短篇小説(入院編)まで。
 いきなり3巻から読んでもわかるように作ってあります。

 電子書籍は、スマホがあれば読めます。詳しくはこのページの下のほうを見てちょ♪
http://www.2shock.net/ebook/

 立派なセンセイが書いた本じゃないけれど、いまのところ、難病の原因と完治の方法が書かれた世界唯一(世界初)の本です。
 よかったら、買ってくださるとうれしいな。


 『クローン病中ひざくりげ3』
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B00OYSWOEE/jironosyosai-22/

 『クローン病中ひざくりげ4』
http://amazon.co.jp/o/ASIN/B00P0GPGEY/jironosyosai-22/

 お知り合いにも教えてあげてください。

          ◇

 では前回の続きをどうぞ。




  ◆続・クローン病中ひざくりげ(97)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 トラウマが筋肉に刻まれる過程を解明したのもすごいが、それを解放できるとは、TRE(トラウマ・リリース・エクササイズ)って、かなりすごいのでは?

 そもそも、なぜストレスやトラウマは体に悪いのか?
 このメルマガの読者さんならよくご存知の方もおられようが、そのあたりも引用しておこう。――

          ◇

 出来事が起こってすぐに処理できなかったトラウマは、さまざまな副次的問題を引き起こします。成長ホルモン、生殖ホルモン、消化酵素などが混乱をきたすだけでなく、認識力が減少して私たちの感情もうまく処理することができなくなります。
 また、ストレスが長引くと副腎の疲労を引き起こし、免疫システムに深刻な抑制作用をもたらします。トラウマはもちろんのこと、過剰なストレスもまたさまざまな病気の原因になることが証明されています。不安症、うつ病、高血圧、循環器病、胃腸の問題、ある種のがん、老化現象などです。またストレスは偏頭痛の悪化、喘息発作の頻度の増加、血糖値の乱高下なども招くようです。さらに、ひどい心理的なストレスにさらされている人は、風邪やそのほかの感染病にかかりやすくなります。ストレスは感染を予防する免疫力を低下させるからです。(中略)

 普通のストレスを受けた時に放出されるホルモンと同じストレス・ホルモンによって、PTSD※ の症状は作り出されるのです(※筆者注:PTSD……心的外傷後ストレス障害。トラウマからくる心身の症状のこと)。
 PTSDは、中枢神経組織に化学的な変化を引き起こし、それは健康に生理学的な影響を与えます。こうした化学物質の変化が長期的に積み重なると、緊張過多、免疫不全、免疫力の低下、感染などに陥りやすくなります。(中略)長期的、または何回も繰り返してストレスを体験すると、(中略)ずっとアドレナリンのレベルが高いままになって、体はこの高いレベルに適応してゆきます。危機的状況に繰り返し直面した後は、体は高いレベルのアドレナリンやコルチゾンに慣れてしまい、自動的にこうした化学物質産生の基準レベルを上げます。その結果、私たちは自分自身の化学物質に中毒してしまうのです。

デイヴィッド・バーセリ『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』

          ◇

 驚いた。松本理論そのままじゃん!
 このコルチゾン中毒こそ、松本仁幸先生が説かれる「自分自身が出すステロイドホルモンで免疫を抑える」現象である(ステロイドホルモンとはコルチゾンのこと)。
 これによって、起こるべき免疫寛容が起こらず、それどころかIgE抗体が逆クラススイッチしてIgG抗体になり、アトピーですむはずなのが難病になってしまうのだ。そして、それがいつまでも治らない。
 トラウマ・リリース・エクササイズは、この理論にしっかり基づいている! こりゃ、期待しちゃうぜ〜。

 ――話を戻そう。
 なぜ、トラウマを解消するには肉体からのアプローチが必要なのか? その理論の続きだ。
 ここから「HPA軸」という新たなキーワードが出てくる。これに注目してほしい。

          ◇

 視床下部と脳下垂体と副腎の枢軸(HPA軸)は脳の感情を司る部分と副腎をつなぐ組織です。
 脳の感情を司る部分は、体のホルモン機能をコントロールしています。視床下部と脳下垂体はここにあります。腎臓の一番上にある副腎と直接につながっているこの2つの器官は、あらゆる身体的、心理的ストレスに反応してホルモンを産生します。(中略)

 トラウマに出遭うと、HPA軸が活性化して神経伝達物質を産生します。これはメッセージを伝達する化学物質であり、ドーパミン、ノルエピネフリン、アドレナリンなどがあります。私たちが危険な状況を感じると、体は自分を守る能力を強化するために、このようなホルモンを産生するのです。(中略)普通は、HPA軸はストレス状態が終わると活性化の状態を収束させます。副交感神経が優位に戻り、私たちはリラックスした状態に戻ります。人間のジレンマは、思考はHPA軸を活性化して不安を呼びさますことは得意ですが、それを不活性化することは不得意なことです。トラウマとなる出来事の後も、不安をすぐに消すことができません。
 一度、このような状態になると、トラウマの影響が長く続くようになります。HPA軸の活動を消す能力がないために、私たちはストレスに満ちた出来事の後、何年もずっと不安を感じ続けます。穏やかになろうとしても、感情を司る脳が無意識のうちに働いて私たちに不安を感じさせるのです。(中略)

 HPA軸の働きを遮断することを目的としたさまざまなストレス軽減テクニックが開発されています。その中でもっとも有望なものは身体運動です。(中略)運動がストレスの程度を下げると同時に、不安を低減させることも分かってきています。また、自信をつける、不眠症を治すなど、あらゆることに有益であることも証明されています。

(同)

          ◇

 知らなかった。「HPA軸の働きを遮断」しなければトラウマは解決できない。
 視床下部、脳下垂体、副腎、これらをコントロールするなんて、そんなの、意志の力では無理である。意識をどう変えたってできないことなのだから、そりゃ、カウンセリングだけでは足りなかったわけだ……。

 予感は、あったのだ。私はカウンセリングを1年半やったところで、終わりにした。治療が完了したからではなく、通っていたクリニックが閉院してしまったのである。別のクリニックを探すこともできたのだが、それはしなかった。「カウンセリングで回復できるのは、このへんまでかなあ」と、なんとなく感じたからなのだが、この直感は当たっていたわけだ。

 ただ、そこからさらに必要なのが、よもや体を使ったエクササイズとは、思いもよらなかった。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 オタクなので、……ごほん、インドア派なのでなおさら気づきませんでした。





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戦場と学校 [2014年11月17日(Mon)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(98)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 視床下部、脳下垂体、副腎、これらをコントロールできればトラウマから抜け出せるそうだが、世界びっくり人間じゃあるまいし、そんなの無理だ。カウンセリングやワークでは埒(らち)があかなかったのは、ここに理由があったのだ。
 じゃ、何をすればいいのか?
 その答えを示してくれるのが、今回のキーワード「震え」である。この言葉に着目して、続きを読んでいただきたい。――

(以下は引用)

          ◇

 精神的、身体的アプローチは、話すことによるセラピーには限界があることから、20世紀になって発達しました。そして今では、心理的なセラピーと身体的なセラピーを組み合わせたセラピーが、数多く開発されています。(中略)こうしたテクニックに共通していることは、どれも交感神経の過剰な活動の現れとしての体の振動や震えに注目していることです。

 ライオンに襲われて何とか逃げ延びたガゼルは、しばらく体全体で震えています。この震えは過剰な興奮を振り落とすためのものです。こうしてアドレナリンを放出すると、ガゼルは群れに戻り、何事もなかったかのように池で水を飲みます。湖で2羽の水鳥が縄張り争いをすると、彼らはその後互いに離れてゆき、激しく翼を羽ばたかせて興奮を振り払います。雷を怖がってペットが震えるのも見たことがあると思います。怖い出来事に出遭うと、彼らは戦うか逃げるかするために必要なエネルギーを作り出します。しかしペットは自然の中にいるわけではなく、私たちの傍に来て安心することができます。そのため、作り出したエネルギーは必要なくなり、体はそれを放出するために震えるのです。

 他の多くの哺乳類と同じように、人間も動揺したり神経質になったりすると、自然と震えが起こります。たとえば自動車事故の後、どうしようもなく震えたという報告はたくさんあります。不安になると、顎が震え、歯がカチカチと音を立てることがあります。(中略)動物の本能的な震えと同じように、人間の震えも体と心をバランスのとれた状態に戻すために、ショックを受けた神経組織が行う自然の反応です。震えは私たちにつらい出来事を再体験させてトラウマを増幅させることがないので、トラウマからの回復を助けてくれます。震えは、逃げるか戦うか固まるかという反応を消去することによって、トラウマを取り去ってくれるのです。また、逃げるか戦うかという反応を中断したために余分になったエネルギーを放出してくれます。震えは体を超興奮状態から覚ますためにも役に立ちます。

 つまり、それは体がトラウマを解放する方法なのです。HPA軸を静めることによって、それは行われます。
 つまり、逃げるか、戦うか、固まるかという反応を完全に解除するために、体は震えを引き起こすのです。このような震えは「神経性の震え」と呼ばれています。脳の学習記憶に由来する原始的な体験であり、人間の体の中に初めから備わっている自然現象なのです。
 トラウマから上手に回復するために大切なことは、休息と元気な状態に戻るようにと体に信号を出す、自然の解放メカニズムを発動させることなのです。

デイヴィッド・バーセリ『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』

          ◇

 これはコロンブスの卵だ。トラウマを消し去るには、まさか、動物と同じように震えなければならなかったとは!
 その「自然の解放メカニズムを発動させる」方法が、このまえご紹介したエクササイズ、TRE(トラウマ・リリース・エクササイズ)というわけだ。
 いやあ、こりゃあ、ますますすごいことになってきた。

 かつてカウンセリングに1年半を費やした。それで私はだいぶ変わったと思う。少なくとも、ネガティブな考えをポジティブ・シンキングで打ち消せるようにはなった。笑顔ができるようになった。けれどもそれは対症療法で、根っこはあまり変わっていないように感じる。
 それもそのはず、「トラウマから上手に回復するために大切なことは、休息と元気な状態に戻るようにと体に信号を出す、自然の解放メカニズムを発動させること」だったのだから。

 では、その話の続きだ。トラウマを解放するために「震え」が必要なわけが、さらに詳しく説明されている。――

          ◇

 戦争の真っ只中に巻き込まれたアフリカの小さな村に住んでいた時のことです。その国はずっと戦争状態にあり、この村は頻繁に空爆を受けていました。ある日の午後、村の男たちが座って話をしていると、急に犬や鶏が狂ったように走り回り始めました。これは飛行機がこちらに向かっているという警告でした。
 飛行機が近づいてきた時、大人の仕事はできる限り大勢の子供たちを集めて、一緒に防空壕に逃げ込むことでした。狭くて粗末な防空壕に入ると、大人たちはベンチに座り、子供たちを膝の上に抱えました。(中略)その時、私は膝の上の子供たちが全身で震えていることに気がつきました。ちょうど雷が怖くて震えている犬や、寒くて震えている人のようでした。(中略)

 爆撃が続いている間、子供だけが震えていることに私ははたと気がつきました。なぜ大人は震えないのでしょうか?

 その日の午後、私は震えたいという自然の本能に逆らって、自分が体を緊張させていることに気がつきました。実際、まるで私の体は子供たちが体験している震えを体験したがっているかのようでした。でも、私は震えなかった、またはそうさせることができませんでした。そのどちらかは分かりません。ただ、もし、自分に許せば、全身で震えるだろうことは分かっていました。
 爆撃が終わった時、私は何気なく、子供たちが震えていたこと、自分も震えたいと感じていたことを、そこにいた大人たちに話しました。するとみんな、「自分も震えたいと思った。でも、子供たちに大人も怖がっていると知られたくなかったので、それはできなかった」と告白したのです。

 この反応はどの大人にも共通しています。神経学者はこの現象を次のように結論付けています。震えることによってストレスを解放する能力を社会的に失ってしまったと。子供や野生動物と違い、「恥ずかしいから」と言って私たち大人はこの自然に震える体験を抑圧してきたのです。
(同)

          ◇

 次の瞬間に爆弾が落ちて死ぬかもしれない、そんな状況は私には想像もつかないが、いつどこから殴られるかわからない状況なら経験したことがある。それは6年間つづいた。小学生のときにあった、いじめだ。

 面と向かって殴りかかってくる者はまだいいのだが、怖かったのは、後ろからの攻撃だ。音を立てず、そーっと忍び足で近づいてきて、いきなり殴られるのである。振り向く私をみて、彼らは嬉々として散っていく。
 はじめは休み時間だけだったので、それならまだいいのだが、やがて彼らは授業中にも、先生が板書している隙(すき)に私を殴るようになった。それもはじめはうしろの席の男だけだったが、離れた席からも、そーっと立ってわざわざ殴りにくる者が現れた。
 それでも、こぶしでやられるうちはまだよかったのだが、そのうち電流を流されるようになった。クラスメイトのあいだでは「カチンコ」と呼ばれていたが、使い捨てライターの点火部分を取りだしたもので、プラグの先を体にあてて「カチン」とやると、静電気を100倍、1000倍にしたような痛みが走るのである。それを授業中、うしろから突然やられるようになった。
 逃げることもできない。相手が1人ならまだいいのだが、5人6人がよってたかって襲うのだから文字通り手も足も出ない。

 こうして6年間、私は学校にいるあいだじゅう、びくびくしていた。たしかに、震えていた記憶があるのである。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 いまの子供たちも同じ世界に生きているのだと思います。
 戦場なら逃げられますが、学校は逃げられません。
 戦場なら味方がいますが、いじめの世界は自分ひとり以外全員が敵です。
 戦場ならこちらも武器を持って反撃できますが、教室ではひたすら縮こまって耐えるしかありません。
 戦場なら戦いが終わりますが、小学校は1年からいじめられ始めると向こう6年は続きます。
 あの絶望感ったらありません。





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プライドが命とり [2014年11月28日(Fri)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(99)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 思い出した。そういえば私も、小学校でいつも震えていた。
 360度、まわりじゅうから、前ぶれなく襲われる。身を隠す防空壕もない。反撃もできない。ただ、びくびくして耐えるしか、なかった。

 いつのまにか私は、体を固く緊張させることを覚えてしまっていた。はじめは怖くて震えていたが、そのうち私は震えなくなり、ただ固まるようになっていたようである。
 どうしてだろう。
 この本を読んで、それがわかった。――(以下は引用)

          ◇

 みんな、「自分も震えたいと思った。でも、子供たちに大人も怖がっていると知られたくなかったので、それはできなかった」と告白したのです。(中略)子供や野生動物と違い、「恥ずかしいから」と言って私たち大人はこの自然に震える体験を抑圧してきたのです。(中略)

 私たちの社会では、弱みを見せるのは良くないとされています。そして声や脚、膝や手が震えるのは、その人の弱さの表れと思われています。したがって、震えたいという自然の欲求に沿う代わりに、薬やアルコールなどによって痛みや苦痛を麻痺させています。

 こんな例があります。男性のグループが道端で車の周りに座っていた時、スピードを出して飛ばしてきた車が別の車にぶつかって、ひっくり返りました。そして道端にいたグループの方にすごいスピードで襲ってきました。グループは散り散りになって逃げました。車がひっくり返ったまま止まった時、男たちはそこに走り寄って乗っていた人たちを引っ張り出し、救急隊が来るまで応急手当を施しました。その場は血だらけで混乱の極みでした。
 その後、私は彼らの一人ずつから、その時どんな気持ちだったか話を聞きました。全員が「震えていた。でもそれはとても気まり悪くて気まずく感じた」と話してくれました。それを紛らわすために一人はバーに行き、何杯か酒を飲んで体を麻痺させ、気持ちを鎮めたそうです。もう一人は家に帰り、事故のことは誰にも話さずに、すぐにベッドにもぐり込みました。
 しかし2日たって、家に一人でいた時、彼は急にひどく震え始めたそうです。残りの二人は現場であまりにも激しく震えていたために、警察の車で家に送ってもらいましたが、その間も数時間、ずっと震えていました。

 自分の身をいくらきちんと守ろうとしても、トラウマや悲劇はしばしば私たちの人生に現れます。有機体としての私たちの体は、どんなひどいトラウマの体験でも、私たちがそれに耐え、そこから立ち直ることができることを知っています。傷つくこともあるという事実を避けようとし、否定しようとするのは、私たちのエゴ――頭が作り出した自分の姿――なのです。
 そしてこの否定や逃避が体と心の衝突を生み出しています。私たちの体は余分なエネルギーを放出するために震えたいと思っていますが、頭はそれを拒否します。こうした場合、普通、頭の方が勝ちます。そして体は余剰になったエネルギーの別の処理法を見つけなければならなくなるのです。(中略)

 トラウマになる出来事が終わると、私たちの神経組織は活性化して産出された化学物質のうち、トラウマ体験の間に使われずに余った分を震えることによって捨て、自然と不活性化する必要があります。この震えが脳にサインを送り、危険が去ったので警戒態勢を解除する必要がある、と知らせるのです。
 もし、神経組織が不活性化しないと、体はショートした状態のままになり、脳はまだ危機的状況が続いていると思い込んで、体に警戒態勢のままでいるように命じます。その結果、筋肉は過剰なエネルギーを抱え込みます。
 このエネルギーを放出するチャンスがないと、筋肉は慢性的な緊張状態を作り出します。ストレスになる出来事が終わっても、屈筋がリラックスした状態に戻らないと、それらの筋肉はより小さな量のストレスによる刺激にも敏感に反応するようになります。そして不安がずっと続くという悪循環に陥るのです。

デイヴィッド・バーセリ『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』

          ◇

 そうだ。
 恥ずかしかったのだ。震えることが。

 子供なりに、いじめられっ子なりに、プライドは、ある。いや、いじめられているからこそ、プライドを高くしなければ生きていられなかった。
 低学年のうちは殴られて泣いていたが、高学年になってくると、ただでさえいじめられているのが恥ずかしいのに、泣くなんてもってのほか。いっちょまえに女子の視線も気になりはじめている。私は、泣かないようになった。
 たぶんそのころだ。震えることをやめたのは。私はただ固く身を竦(すく)めるようになっていた。毎日、トラウマを蓄積するために学校へ通っていたようなものだ。

 いまでも、周囲にいる男性がサッと腕を振り上げただけで、私はビクッとしてしまうのである。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 小学校高学年から中学生のころって、人生のなかでいちばんプライドが高いときなんじゃないでしょうか。だから親にも先生にも相談しないで耐えてしまう。
 まあ、低学年のとき相談したけどダメだった経験がベースになるんだけど。





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