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松井 二郎
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活性酸素を減らすにはアノ手もある [2014年02月14日(Fri)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(71)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ところで、最近めっきり書いていないが、書いていないからといって私は少食をやめていない。どころか、少食にしなくても治ると約束されたいまになって、少食にできるようになってきた……。
 この少食も、活性酸素を減らす力があるのだ。
 甲田光雄先生の『奇跡が起こる半日断食』によると――体内の酸素消費量の約2%が活性酸素になるといわれるが、夜食をしない場合の朝食抜き・1日2食をおこなえば、酸素消費量を13%減らせる。それだけ活性酸素の産生量も減ることになる――という。
 え〜と、そうすると13%の2%っていくらだ? 計算してみよう。

   0.13 ×0.02
  =0.0026

 つまり活性酸素産生量は0.26%減る、と考えてよかろう。
 これは具体的に何個の活性酸素を減らせることになるのか?
 活性酸素は1日に300兆×100億個発生している、とフクヤマさんのメルマガにあった。
 300兆を表記すると

   300,000,000,000,000

 100億は

   10,000,000,000

 かけると、こうだ。

   3,000,000,000,000,000,000,000,000

 で、少食にすると、これが0.26%減でしょ。これの0.26%ってスゴいよ。

   3,000,000,000,000,000,000,000,000 ×0.0026
  =78,00,000,000,000,000,000,000

 だんだんワケがわからなくなってきたが、え〜と、いくつだ。
 7800億×100億個か!(計算ミスってたらスマン……)
 これだけの活性酸素が、1日2食だけで減らせるのである。
 プロタンディムを飲むにしても、これだけ減らしつつ飲むかどうかでまた大きく結果が変わってくるだろう。

          ◇

 その後、フクヤマさんにこうメールを送った。


> フクヤマさん
>
> こんにちは。松井二郎です。
> プロタンディム、飲み始めて1ヵ月がたったのですが、
> すごくイイー! です。
> 飲んだその日から、トイレに行く回数が少し減り、
> 腹痛が少しラクになりました。
>
> さらに1週間くらいすると、
> 首から上限定でアトピーになっているのですが
> このアトピーの湿疹も増えてきました。
>
> さらにさらに2週間くらいすると、
> 今までは昼食(1日の最初の食事)をとったが最後、
> ただでさえだるい体がイッキに猛烈にだるくなって
> ほとんど寝たきり、
> テレビをつける気力もなくなっていたのですが、
> それほどひどいだるさではなくなり、
> テレビが見れる、
> どころかパソコン仕事ができる日もあるように
> なってきました。
>
> その後も、わずかにわずかにホンのホンの少しずつ
> 体調がよくなってきている実感があります。
> すごいィィー! です。
> すばらしいものを教えてくださり本当にありがとう
> ございました。
>
> 松井二郎


(つづく)



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   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 松本仁幸先生がホームページにこんな文章を掲載されました。
 「つい最近、素晴らしい書物が出ました。『医学部の大罪』という著書です。著者は誰だと思いますか? 東大医学部出身の精神科医である著名な和田秀樹氏です。必ず読んでください」
 そこでさっそく注文しました。
 届いた本を手にとると、オビには和田秀樹さんのこんな言葉が。
 「日本中の大学病院を敵に回しても、いま曝(さら)さなければならない、その覚悟でペンを執りました」
 うわ……すごい気迫だ。
 目次を見ると、さらにすごい。
  ↓

          ◇

  『医学部の大罪』目次


 はじめに


 ■ 第1章 超高齢社会に対応できない医学部
   医学部の少ない県ほど、寿命が長く、医療費も少ない!?

  医学部の大罪その1
  総合的な診療のできない医者を生み出している

 大学病院には内科も外科もない!?
 総合診療は、臓器別診療の足し算ではない
 平均寿命がいちばん長い長野県は、老人医療費がいちばん少ない!

  医学部の大罪その2
  無駄な薬剤費を使い、高齢者を薬漬けにしている

 「薬から人へ」が支持されない本当の理由
 薬を減らしたら、寝たきりだったお年寄りが歩き始めた!
 日本老年医学会のインチキ

  医学部の大罪その3
  誤った「正常値主義」で総合的な治療ができないでいる

 「正常値」とは、多くがただの「平均値」!
 悪玉コレステロールは悪玉ではなかった!?

  医学部の大罪その4
  患者の生活を見ない

 検査データがないと、診療ができない医者たち
 往診をしない大学病院の医者に高齢者医療を語る資格はない!

  医学部の大罪その5
  お年寄りのクオリティ・オブ・ライフを考えていない

 末期のお年寄りは、本当に「延命治療」を望んでいないのか?

  医学部の大罪その6
  チーム医療が機能していない

 チーム医療を邪魔する医者の世界のヒエラルキー
 看護師、薬剤師、臨床心理士……チーム医療のメンバーたち


 ■ 第2章 ガンも減らず、ガンで死ぬ人も減らせない医学部
   ガン検診の普及でガンが増える不思議


  医学部の大罪その7
  外科手術が優先され、切らなくてもいいガンも切ってしまう

 なぜ、乳ガンの乳房温存療法は長く日本で行われなかったのか?
 外科医が多いから、手術が減らない?
 なぜ、ガン検診をしても、
  ガンになる人もガンで死ぬ人も減らないのか?


  医学部の大罪その8
  緩和治療も免疫学も軽視されている

 余命宣言は、誰のため?
 心身ともの「緩和治療」が進まないわけ
 放射線治療も免疫学も無視されている
 結局、外科医の仕事が減る治療法は広まらないのか?


 ■ 第3章 心の時代に背く医学部
   四十歳未満の死因第一位の自殺にも対応できない


  医学部の大罪その9
  心の時代に、精神科を軽視している

 四十歳未満の死因のトップは、自殺だというのに……
 精神科があっても、生物学的精神医学。
  心の治療の専門家はほとんどいない
 精神科医がいても、治療に上手に利用できていない


 ■ 第4章 製薬会社の治験機関でしかない医学部
   メタボブームのインチキはなぜ起こったか?


  医学部の大罪その10
  ガンで死ぬ国なのに心筋梗塞で死ぬ国の真似をしている

 メタボブームの提唱者に製薬会社から11億円!?
 太っている人のほうが長生きする?
 ガンが死亡率トップの日本が、
  心筋梗塞の予防にいちばん力を入れている不思議


  医学部の大罪その11
  栄養学を学ばない

 日本人の寿命が伸びたのは、医学の進歩より、栄養状態の向上!
 医者はそもそも日本人の食生活を知らない
 北朝鮮に限りなく近づく日本人の平均摂取カロリー!


  医学部の大罪その12
  自分たちに都合の悪い研究は、調査もせずに無視する

 糖尿病に関するアコード試験を無視して、
  インスリンを打ちまくる医者たち
 医局がある限り、日本の医学は進歩しない
 有名な「フィンランド症候群」のデータも無視された


  医学部の大罪その13
  薬が減らない元凶、製薬会社と医学部研究室の癒着

 薬害エイズの非加熱製剤も
  金まみれの医学部の医者たちによって広まった?
 アメリカでは、研修医でもまず、薬の副作用をチェックする
 さまざまなかたちでの製薬会社から医師へのキックバック
 製薬会社より強力、医薬品卸会社の政治力


  医学部の大罪その14
  医学常識の日進月歩の進化について行けない

 医学部の研究室から生まれた新薬はない
 副作用が報告されているのに、それと知らず
  嬉々として、新型抗うつ剤を使い始めた精神科医たち
 iPSがもたらす医療のパラダイムシフトに
  日本の医学部はついて行けるのか?
 山中教授も医学部から離れたからiPSの研究ができた!?


 ■ 第5章 優秀な学生をバカにして送り出す医学部
   大学病院に研修医が集まらなくなっているわけ


  医学部の大罪その15
  研修医からも見放される臨床のできない教授たち

 『ブラックジャックによろしく』が暴露したこと
 臨床研修の必修化で明らかになった大学病院の臨床力
 臨床や教育をしっかりする人より
  論文を書いている人のほうが教授になれる
 社会のニーズに合った医者の適性配分をしようとしない


  医学部の大罪その16
  技術は進歩しているのに、
   教育現場は、いまだ昔ながらの根性論の世界

 職能学校である医学部で、カリキュラムの中身が、
  大学によってバラバラでいいのか?
 最新教育環境より根性論


  医学部の大罪その17
  医師国家試験も専門医認定試験も質は後進国レベル

 学会が行う専門医試験に意味はあるのか?
 臨床を知らない大学教授がつくる医師国家試験


  医学部の大罪その18
  コミュニケーションを教えられない勘違い教授たち

 医者の人間的問題は、もともとの性格か?受験勉強のやりすぎか?
 医学部教授の世界には、自浄作用が働かない
 いまの教授たちに、学生を面接する資格があるのか?


  医学部の大罪その19
  いったん医者になると、死ぬまで医者でいられるぬるま湯

 医師免許も更新制にすべき
 出産で離職した女医やナースの戦力化を!
 それでも、医療のレベルがそこそこ保たれているのは、
  厳しい受験戦争のおかげ?


 ■ 第6章 医療行政を歪める医学部
   既得権の権威主義から競争原理の働く実力主義へ


  医学部の大罪その20
  厚労省の役人をも洗脳し、院内政治に明け暮れる教授たち

 厚労省の役人たちも洗脳される「医局教」
 厚労省と医学部教授の持ちつ持たれつの悪循環
 教授の任期制と教授会への第三者の参加を!
 全国の医学部付属病院の横に、看護学部付属病院の設置を!
 圧倒的な組織票を背景に、政治力をもち始めた日本看護協会


  医学部の大罪その21
  診療報酬の規定への圧力で、
   地域医療を崩壊へと導いた日本医師会

 弱体化しつつある日本医師会だが、
  医師優遇税など過去に得た利権はいまだ健在
 入院診療と外来診療の報酬が同じ!?
 地域医療崩壊の最大の要因は、「ビル診」の拡がり
 いまの開業医が地域の「かかりつけ医」になれない理由


  医学部の大罪その22
  無駄な医療費を減らすための努力をしていない

 いまの医療保険制度でもつのか?


 ちょっと長いあとがき 先進医療立国 日本に向けて

 ITからBTへ
 医療の世界では、日本は輸入超過
 医療が最大の安全保障になる!

          ◇

 松井もいま読んでいるところです。
 和田秀樹さんほどの有名人が、こんなん書いちゃって大丈夫なのかなあ……。心配になってくる内容です。
 でも和田さんは、日本の医療をもっと心配されているのでしょう。
 「医療ってなんでこうなの!?」
 と疑問をお持ちのかたなら、ぜひ手に入れてほしい1冊です。
 (新書で読みやすいです)

  Amazon
  『医学部の大罪』和田秀樹
  http://amazon.co.jp/o/ASIN/4799313983/jironosyosai-22/




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao05.jpg とちゅうで計算くじけそうになった。





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歯は……こなみじんになって死んだ [2014年02月26日(Wed)]

 難病だからといって、ほかの病気にならないわけはないのでして――。




  ◆続・クローン病中ひざくりげ(72)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2013年4月(治療開始から2年11ヵ月)。


 歯茎の痛みが、しつこいったらない。
 左上の奥歯のあたりが、ときどきぱんぱんに腫(は)れあがってしまう。歯を磨くと血が出ることもある。
 腫れあがったときの痛さときたら、ふつうじゃなく、脳みそがかき回されているのではないかと思うほどで、日中であれば仕事どころかテレビさえ見れず、夜であればなかなか寝つけない。
 それでも、がまんしていれば1日ないし1週間でおさまる。
 ところが、おさまったかと思うと、忘れたころに痛くなり、それをほうっておくと、またおさまり、やれやれと思うと、また忘れたころに痛くなる。
 こんな状態がもう1年以上続いている。

 放置したわけではないのだ。
 痛みだした1年前である。ふだんなるべく医者に行かないようにしている私も、さすがに歯医者に駆けこんだ。
 しかし、してもらえることといえば痛み止めの注射を打たれるだけで、
 「また来てください」
 と言われるので翌週に行くと、また痛み止めを打たれ、
 「また来てください」
 となり、いっこうにおさまらない。
 こんな対症療法なら、もういいよ。この痛み止めだって免疫力を下げてしまうのだし。と、通院をやめた。

 やめた理由はもう一つあった。"免疫のリバウンド" を疑いだしていたのである。
 ひょっとしたら、これもクローン病の一部なのでは?
 松本仁幸先生に相談したところ、
 「歯肉炎やろ。そりゃヘルペスや」
 とのことであった。抗ヘルペス剤を飲むよう指示をうけた。
 やっぱりそうだったか!
 その後も、おさまったり、痛んだりを繰り返したが、ヘルペスならばしょうがない、クローン病が治るまで耐えているしかないのだろう。

 そんなこんなで、この状態が1年以上続いているのだ。
 続いているだけならいいのだが(よくもないが)、最近はまた一段階ひどくなったかんじで、以前は冷たい水を飲むと飛び上がるほどズキーンときていたのが、このごろは常温の水でも飛び上がるほどズキーンときて、それどころか、あくびをしても吸い込んだ空気がズキーンときて、痛さのあまり思わずあくびが止まるのである。

          ◇

 そんなある日、食事をしていたときのことだ。
 食事は、松本先生から
 「好きなものを食べてええで〜」
 と言われている。おかげさまで、クローン病の治療中にもかかわらず、いまは普通のものがいただけている。それでもなるべく柔らかいものを食べるようにはしているが。
 その食事中である。奥歯のほうで
 「バキッ!」
 とすごい音がして、えらく固いものを噛んだような感覚があった。
 な、なんだあ? なんか入ってた? 石?
 吐き出した。
 石ではなかった。

 歯だった。

 「はぁ〜?」
 ……とギャグを言っている場合ではない。歯が欠けたのだ。
 音がしたあたりをベロでさわってみる。
 げげ! けっこう、大きく欠けてるぞ。
 でも、痛くもなんともない。てことは、神経までは、いってないってことだよな。そうだよな。
 でも気になるのは……ここはいつも歯茎がぱんぱんに腫れるところの歯であることだ。痛みと関係があるんじゃないか?

          ◇

 1年ぶりに歯医者を再訪した。

 「松井さん、これ、虫歯ですね」

 「えっ!?」
 は……歯茎が腫れてるんじゃなかったのォ?
 いや、まちがいなくそうだった。どんなに痛むときも、歯は、舌でさわってみるとツルツルしていて、特に変わったところはなく、鏡にうつしてみても何ともないようであった。
 すぐレントゲンをとることに。1年前もとられたのだが、そのときは何も映っていなかった。
 撮影したばかりのレントゲン写真をみせてもらうと……。

 な、なんじゃこりゃあ!?

 欠けた歯にすごい風穴があいている。
 まるで「トムとジェリー」に出てくるチーズにあいているような、マンガのような冗談みたいな穴が、歯のおよそ3分の1を消し去っている。
 もっとマニアックにたとえるなら、ヴァニラ・アイスの暗黒空間に「ガオン!」とこなみじんにされたのとそっくりだ。
 「な……
 なんだこの破壊のあとは?
 コルク栓をぬいたような
 このきれいな切り口は
 い……いったい?」
 (すんません、ここはわかんなくていいです)。

 「内側から虫歯になって、崩壊したんです」
 と歯科医。
 なんてこった。それでずっと気づかず、歯茎が痛んでいると思っていたのか……。
 って、ちょっとまて。
 はじめは、歯茎だったよなあ? 1年前は歯茎のことしか言われなかったよなあ? レントゲンでもそうだったよなあ?
 てことは。この1年のあいだに歯茎の痛みが虫歯の痛みに切り替わっていたのか!
 「これ、神経いっちゃってますねー」
 「えっ? まじですか!」
 そ、そんな。
 どおりで、グワ〜ン、グワ〜ンと、脳みそがかき回されているんじゃないかと思うほど痛かったわけだ。
 「松井さん、これは、神経を抜かないといけません。そうしないとこんどはここからウミが出るようになってきます」
 がびょーん。
 しかたない……。
 「それでは、お願いします」

 こうして私は生まれて初めて歯の神経を抜いたのである。

          ◇

 そのあと何週か治療に通い、欠けた歯には輝く銀歯が入った。
 やれやれ……。これで一件落着。もう、あの痛みとはオサラバだ。ああ、えらい目にあった。
 これは、クローン病を治すうえでの、やむをえない事故だ。だって、歯医者でさえ、あの歯茎の痛みが虫歯に変わっていくと気づけなかったのだ。はじめの痛みはヘルペスと免疫が戦って歯茎におきた炎症で、それがいつのまにか歯に入っていき、それで虫歯になったのだとすれば、やっぱりこれはクローン病の一部だったのであり、まあ、いたしかたのないことである。
 ともあれ、これでひと安心。
 ……ではなかった。

 「松井さん、小さい虫歯が、こことここにできてます」
 ええーっ!?
 そ、そんな。けっこう一生けんめい磨いてるんですけどぉ〜。
 さらに通院を重ね、それらの虫歯も治療された。
 やれやれ。ともあれ、これでもう安心。
 ……ではなかった。

 「松井さん、親知らずがちょっとだけ顔を出していて、虫歯になってるんです」
 えええーっ!?
 そ、そんなぁ〜。
 持たされた手鏡を見てみると、ほ、ほんとだ! 歯茎に埋もれていた親知らずが、いつのまにか出てきている。ぜんぜん気づかなかった。
 それでも、まだ大部分が歯茎に覆われた状態で、見えるのは豆ツブほどの面積。そこが虫歯になっているという。
 「松井さんは、お薬を飲んでいるでしょう。お口、渇きます?」
 「はい。すごく渇きます」
 抗ヘルペス剤だ。毎回もらう「お薬の説明」にも水分補給をしっかりするよう注意書きがしてある。それほど水分を奪うのだ。
 「それで唾液が少なくなって、虫歯菌を殺しにくくなってるんだと思います。あと、口をあけていると渇きます」
 口は、あけていることが多い。おなかの痛みとおしりの痛みでだ。ぽっかり口をあけて、浅い呼吸をしているしかないときがある。
 「松井さん、これね、抜くのも大変だし、かといって治療も不可能なんですよ」
 ええええーっ!?
 そ、そんなぁぁぁ。
 「とりあえずここをかぶせてしまえば、抜くのは先延ばしにできます。どうしますか?」
 ど、どうしますかって……。
 「かぶせて抜くのを先延ばしにするっていうことを、もうちょっと詳しくお聞きしたいんですが」
 「うん、松井さんの親知らずはですね、ほとんど歯茎に埋まってまして、埋まってるものは治療できませんでしょ。でもちょっとだけ顔を出していて、そこが虫歯になってるんで、そこだけは治療できるから、治療して、これ以上進行しないように詰めものをしておきましょうということです。それでも、もし、歯茎から出ていない奥のほうまで虫歯になっちゃったときは、そのときは温存するための治療をするより、抜いちゃったほうが簡単ですよという話です」
 「ああ、そういうことですか。じゃあ、一生このまま何もなくてすむっていうこともありえるわけですか」
 「そうです、じゅうぶんありえます」
 ホッ。
 「あ、それから、もう一つだけ。もし抜くとなったら、手術はどんなものになるんでしょう」
 「うん、手術っていってもね、そう言うしかないからそう言ってるだけのことで、そんな、何時間もかかるとか、何人もの先生に取り囲まれてとか、そんなんじゃないんです」
 「じゃあ、ちょっと大変な抜歯、くらいに思ったらいいですか」
 「そう、そう。そうです」
 さらに、ホッ。

 提案どおりの治療をお願いした。
 「ああ、松井さん、これ大したことないですわ」
 虫歯はごく浅く軽いものらしかった。1分間くらい削り、1分間くらいで詰めて、アッというまに治療が終わった。
 「これから、気をつけて歯を磨いて、定期的に検診もしていれば、そう心配することじゃないですよ」
 いっそう、ホッ。

          ◇

 ――結局2ヵ月ほど歯医者に通い、ようやく本件は落着した。

 それにしても、こんなに虫歯だらけとは……。虫歯なんて、大人になってからはめったにならなかったのに。
 これもクローン病のおまけか。早く、闘病生活、終わらせないとなあ。
 みなさん、歯を大切に(笑)

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao04.jpg 「くそッ!
 歯をやられた……く 動けねえ……
 だが オレの方も痛みを
 気にしているヒマはねえ!」

 (すんません、ここもわかんなくていいです)





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