狭窄(きょうさく)か? ヘルペスか? [2013年05月08日(Wed)]
◆続・クローン病中ひざくりげ(43)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ しばらく心のことを書いてきたが、体の変化はどうか。 中断していたところから再開する。 ◇ 2012年3月(治療開始から1年10ヵ月)。 顔がボロボロになってきている。 毎朝、目がさめると顔じゅうから角質やら脂肪やらが噴き出ていて、さわると、それがボロッと落ちる。洗っても、夜には、またそうなっている。 フケもすごい。頭皮も同じことになっているらしい。 "クラススイッチ" は、遅いながらも進んでいるのだ。 ああ、なのに、それなのに。 ど〜して腹痛が戻ってくるかなあ〜。 漢方薬を飲みはじめて以来すっかりおさまっていた腹痛が、再発しているのだ。それが、いっこうにおさまらない。 どうしてだ? 顔はボロボロだし、体じゅうがダルい。これは炎症をおこす "IgG抗体" から湿疹をおこす "IgE抗体" に切りかわってきているからであり、ヘルペスウイルスを見つけだして攻撃しているからであり (「ヘルペスと難病、どう関係あるの?」という方はこちらを。 ◆バックナンバー "化学物質だけが難病の原因ではない" )、 つまり免疫力が上がっているからである。 それなのに、なぜ腹痛がぶりかえすのだ。理由がわからぬ。 ◇ ひとつ、気になることがある。 再発した腹痛は、以前の痛みとは少し、いや、かなり様子が違うのだ。 免疫力を上げる治療を始める前は、とにかくいつもおなかが痛かった。痛い場所も、どこが痛いというのではなく、おなか全体が痛かった。 ところが、こんどの痛みには特徴がある。 痛むのは、決まって食後。それも、腸が動きだしたあと「特定の部位を便が通過するときにその部位の大腸が痛む」のだ。具体的には、"横行結腸"(おうこうけっちょう: おなかの右上から左上に走る大腸)の真ん中の、やや左寄りのところである。ここがギュッと締め上げられるように、声も出ないほど痛んだかと思うと、直後に便意をもよおす。 不安が頭をよぎる。 もしかして狭窄(きょうさく)じゃないか? クローン病になって9年、くり返す炎症のせいで、腸が厚くなり、狭くなってしまったのではないか。そのために軽い腸閉塞(ちょうへいそく)みたいになっていて、便が通りたくても通れず、強烈な痛みがおきているのかもしれない。だとしたら、いまはなんとか通過できているけれど、近いうちに完全な腸閉塞をおこしてしまうのではないか。そうしたら外科手術もやむなしということになってしまう。腸をチョッキン。いやだ! それだけは避けたい。 ◇ 松本先生に電話した。 本来、これだけ長く治療をしていたら、そろそろ「痛みがなくなった」と報告して当然のところだ。それなのに、「痛みが戻った」だなんて、怒られるだろうか。サボっているわけじゃないんだけどなあ。でも、とにかく、正直に言おう。 「最近また腹痛がひどくなっているんです」 そして腹痛の特徴を告げた。 先生の返答は、意外であった。 「ヘルペスが原因のこともあるんや。ベルクスロン(抗ヘルペス薬)飲んだら軽くならない?」 え! ヘルペス? 考えたこともなかった。そう言われれば、いつも薬を飲んだあとに軽くなっているような気がしないでもない。これから意識してみよう。 ただ、 「なんでヘルペスで腸が痛くなるのか、それはまだわからん」 とのこと。 しかし、とにかくヘルペスだったら、ありがたい。 「もし狭窄だったら、ただ狭くなるだけやないのや。腫れてくるはずだけど、どう?」 「いえ、ぜんぜん腫れてません」 「熱は?」 「ないです」 「じゃ大丈夫や!」 よ、よかったぁ〜! 「あと狭窄だったらガスがたまるけど、それもない?」 「あ、それはあるんです。いつもおなかが張っているかんじです」 「うん、そしたら、狭窄の漢方があるんや」 うむっ……可能性がないわけでもないということか。 こうして、3種類だしてもらっている漢方薬のうち1種類が切りかわった。 「それでどう変わるか様子みてみてや〜」 「はい!」 (つづく) ※松本医院での診療を希望される方は 松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com を 熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、 お願いいたします。 ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ けっこう毛だらけネコ灰だらけ、おれの頭はフケだらけ(いいことなんだが)。 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 無料購読するには今すぐここをクリック |