CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2011年08月 | Main | 2011年10月»
ブログ内検索
 
検索語句
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
このブログの著者

松井 二郎さんの画像
松井 二郎
プロフィール
ブログ
著者のホームページ
3つの防衛線で異物を防げ [2011年09月03日(Sat)]

 クローン病を確実に治す方法がわかりました。

 これから数回にわけてお話ししていきます。




 じつは、クローン病だけでなく

 すべての難病がこの方法で治ります。

 いま健康でいらっしゃる方は
 これを知ることで難病にならずにすむでしょう。




 参考文献は

 松本医院ホームページ
 http://www.matsumotoclinic.com

 ですが、


 なにぶん私自身がいま勉強中の身です。

 舌足らずなところや、

 松本先生の主張とかならずしも一致しない点が
 あるかもしれません。

 そのさいの一切の責任は
 私(松井)にあることをお断りしておきます。


 もちろん、内容に万全を期すことは
 いうまでもありません。




 では、始めます。




 ◆異物侵入時の第1次防御
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 「難病の原因は "化学物質" である」。


 この答えを求めて、
 どれだけ、さまよってきたことでしょう。




 いや、でも、まてよ。

 これ、ひとつ疑問がわいてきませんか。




 「化学物質で難病になるのなら、

 日本人、み〜んな、難病になっちゃうのでは?

 だって化学物質なんて
 身のまわりにあふれてるわけでしょ。

 食品添加物だけでも、
 1人あたり年間500mlペットボトルで8本、
 とっているといわれている。

 それで、なぜ、難病になる人とならない人がいるの?」




 いい質問ですね。ここ、重要なところです。


 なぜ松井はクローン病になったのでしょう?

 なぜ、ほとんどの人は、難病にならないのでしょう?

 これからなる人は、
 どういう人が、なぜ、なるのでしょう?


          ◇


 では、ここからはNHKの教育テレビ、

 じゃなかった、
 「Eテレ」になったんだっけ、


 Eテレの教育番組ふうに、いってみよー。


          ◇


 いま、松井くんは食事してるぞ。

 むしゃむしゃ食べています。

 じつにみごとな食べっぷりです。
 ほんとにクローン病なんでしょうか。




 あっ!

 いま、松井くんが食べたものの中に、
 なにかヘンなものが入っていたようですよ。

 これは危険ですね。




 危険といえば、

 食事というのは
 毎度まいど実に危険なものです。


 人体の組織とはまったく異なる物質、
 つまり異物が、
 どんどん入ってくるわけです。


 消化できるものならいいのですが、
 必ずしもそうとは限りません。

 ワンちゃんなんて、
 地面に落ちているジャリまみれの食べものを
 そのまま食べちゃってます。

 松井くんは、そこまではやりませんけどね。


 あのジャリ、大丈夫なんでしょうか。




 いま松井くんが口に運んだものにも、
 ジャリが混じっていたのです。

 いつもなら
 よく噛むので気がつくところを、

 きょうはおなかがすいていたのでしょう、

 いや、いつもおなかをすかせているのですが、

 それはどうでもいいのですが、

 噛む回数が少なくて気づかず、
 飲みこんでしまいました。


 さあ大変!




 ……と思いきや、

 じつは、これくらいは問題になりません。


 大きな石を飲みこんでしまうと、
 最悪、手術になることもありますが、

 小さなジャリ程度なら、

 消化も吸収もされないまま、
 おしりから出ていってしまいます。




 こうして、人体は異物にたいして
 まず

 【 消化管 】

 で防御します。


 これ、異物への防御の「第1段階」です。


 ヘンなものが侵入してきても、

 こういう比較的大きいものなら
 吸収せず外に出すことができます。

 病気にならないし、

 まして命をとられることもありません。




 問題は、もっと小さな異物が入ってきたときです。




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    体調を崩す原因は、異物。

    まず体は消化管でその侵入を防ごうとする
    (第1次防御といえよう)。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆異物侵入時の第2次防御
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 顕微鏡を使わないと見えない小さな異物が
 侵入したときは、

 生きるか死ぬかの世界になります。




 おやおや?

 松井くん、きょう手が泥だらけになっています。

 どうやら、お外で遊んできたみたい。
 珍しいこともあるものです。




 あっ!

 松井くん、そのままの手で、パンをつかんで
 食べちゃいましたよ。

 いやしい子だとは聞いてましたが、
 ウワサは信じていいようです。

 よい子のみんなは、マネしちゃいけないね。




 泥のなかには、バイ菌さんがいっぱい。

 松井くんのおなかに、
 バイ菌さんが入っていったよ。


 さあ大変!




 ……いえいえ、大丈夫。

 これくらいのこと、体にとっては日常茶飯事。

 胃に入ったバイ菌は、
 胃液が殺してしまうぞ!


 胃酸の強さはpH1.5〜1.8で、

 塩酸に匹敵します。

 バイ菌のなかで最強といわれる赤痢菌も、
 胃酸にはひとたまりもありません。

 キレイさっぱり殺菌されてしまいます。




 こうして人体は、
 食べた異物に攻撃されないよう、

 【 消化液 】

 で防御しています。


 異物への防御の「第2段階」です。




 ああっ!

 松井くん、コップの麦茶をゴクゴク飲みほして
 しまいました。


 これはいけません。

 こうなると
 胃酸のpHは3や4に薄まります。


 もはや殺菌能力は失われました。

 バイ菌さん、生きたまま、腸の奥へ流れていっちゃったよ!


 「乳酸菌カゼイシロタ株」ならありがたいですが、
 これはまずいことになりました。


 だから食事中は水を飲むなって、
 甲田先生、口をすっぱくして言っておられたのに。




 さあ、バイ菌は腸にたどりついてしまいました。

 あっ! そして、腸のわずかなキズから
 血管に入っていったよ!


 ここにおいて初めて、体は

 「異物に侵入された」

 ことになります。


 松井くん、危うし!




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    病気の原因は、異物。

    大きな異物は、食べても体に入れないから
    問題ではないが、

    粘膜やキズから入ってくることができる小さな
    異物が命をおびやかす。

    それを消化液が水際でくいとめている
    (第2次防御といえよう)。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆異物侵入時の第3次防御
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 さあ大変!

 松井くんの体に、バイ菌さんが侵入したぞ。


 この先は、すべて

 【 免疫 】

 におまかせ。


 この免疫による防御こそ、

 異物への防御の「第3段階」にして
 真骨頂なのです。




 免疫、免疫って、よく聞きますけれど、

 そもそも免疫っていったい何なんでしょうか?


 答え。

 【 免疫とは、白血球のはたらき 】

 である。


 どういうことかというと……。




 あっ!

 説明しているヒマもなく、バイ菌が暴れだしたよ!

 ちょうどいいですね。

 この先は、実際に白血球たちに働いて見せて
 もらいましょう。




 「♪ぼっ、ぼっ、ぼくらは白血球軍団」


 おーっとォ!

 血液にまじって、白血球が流れてきたァ!


 って、いきなりプロレスの解説ふうになっちゃった。
 教育番組にもどりましょうね。


 白血球は、こうやって血液に乗って
 つねに全身をパトロールしているんです。

 そして白血球、
 バイ菌の近くまでやってきました。

 どうするんでしょう?




 「んっ? あやしいヤツがいる。
 さてはバイ菌だな!

 この体に侵入した異物は、死あるのみ。

 というわけで、死んでもらいます」


 バクバクバクぅ!


 「ごちそうさまでした」


 おーっとォ!
 白血球はバイ菌を食べてしまったァ!

 しかも松井くんよりすさまじい食欲!




 って、また興奮しちゃいました。


 こんなことも、体にとっては日常茶飯事。

 いまこの瞬間にも、私たちの体では、

 知らないうちに白血球とバイ菌の戦いが
 おこなわれています。

 だから、バイ菌がウヨウヨするこの世界で、
 人間は平気で生きていられるんですね。


 えらいぞ、白血球。つよいぞ、人類。


          ◇


 しかし!


 この免疫(白血球たち)は、
 産業革命以後、未知との遭遇を体験します。


 見たこともない異物、

 "化学物質"

 の魔の手が、
 彼らに襲いかかろうとしているのでした。


 同時に、人類は難病との戦いをはじめることになるのです。




 人類に明日はあるのでしょうか?

 白血球は、この戦いに勝利できるのでしょうか?


 つづく!




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    体内に侵入できる小さな異物が命をおびやかす。

    この異物が、細菌やウイルスであれば、
    免疫(白血球たち)が死滅させてくれる
    (第3次防御といえよう)。

    問題は、殺せない異物「化学物質」だ。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 「Eテレ」ねえ。

 「教育テレビ」でいいと思うけどなあ。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック




すごいぞエライぞ白血球 [2011年09月14日(Wed)]

 なぜ、難病になる人と、ならない人がいるのでしょう?

 難病の人は、どうすれば治せるのでしょう?

 健康な人が、これからならないようにするには?




 これを理解するには

 【 免疫 】

 が超重要キーワードになります。




 そこできょうは、

 免疫とは何か、
 ざっくり知っておいてほしいのです。


 かなり「ざっくり」の解説なので、

 説明を思いきり省いているところがありますけれど、
 ご了承ください。




 ◆すごいぞ、免疫システム(1)
    〜 "顆粒球" と "マクロファージ"
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 からだに侵入した異物と戦うのは、免疫。
 そして

 免疫とは「白血球のはたらき」のことです、

 と前回言いました。




 白血球たちは、外からやってきた細菌などを
 どうやって退治しているのでしょう?

 きょうはそのへんを観察してみたいとおもいます。


 では、カメラを松井くんの体内に切りかえますよ!


          ◇


 ゴボゴボ……。


 というわけで、ここは血管のなか。
 血液がすごい速さで流れていますね。


 あっ! 血液にのって、なにかやってきますよ。




 顆粒球「♪ボ、ボ、ボクらは、顆粒球(かりゅうきゅう)。
 白血球軍団の先兵さ」


 おお、どうやら "顆粒球" のようです。

 白血球は大きくわけて3種類いるのですが、
 その1つめですね。


 顆粒球「毎日、毎日、パトロール。異物がいないか、
 パトロール。異物がいたら、食べちゃうよ」




 分かりやすい実況をしながらの見回り、ごくろうさまです。


 顆粒球「むっ!」


 おや? 顆粒球の顔つきが変わりました。

 というか、顔なのか体なのか分かりませんが、
 とにかくマジになったみたい。

 なにか見つけたようです。




 細菌「うへへ。オレは細菌、悪いヤツ。この体を病気にしてやるぜ」


 顆粒球「そうはさせるか!」


 細菌「なんだ、てめェは」


 顆粒球「白血球の1つ、顆粒球だ! おまえみたいのが
 入ってきたら、ボクらが食べてしまうんだ」


 細菌「てことは、なに? オレは登場早々、おまえに
 食べられてしまうのか」


 顆粒球「そうだ! 正義は勝つ。おもいしれ!」


 細菌「ぐわあぁぁ」




 おおっ! ごらんください。

 いままさに目の前で、白血球が細菌を食べています。

 細菌は、すっぽり、顆粒球のなかに閉じこめられて
 しまいました。


 顆粒球「よおし。とどめだ。顆粒アターック!」


 おおーッとぉ! でたァ!

 これが顆粒球の必殺技。
 体内の顆粒をつかって、細菌を消化しはじめたァ!

 ちなみにこの顆粒は、消化酵素です。
 細菌がみるみるうちに消化されていくぞ。



 顆粒球「ごちそうさまっと」


 キレイすっかり、細菌は食べ尽くされてしまいました。


 こうして、今日も体内の平和は守られたのだ。

 すごいぞ! エライぞ! 顆粒球。




 ああっ! しかし!




 顆粒球「むっ。また来たか。休むまもないなあ」


 新しい細菌「ふへへへへ。さっきは、よくも仲間を
 やってくれたな。こんどは大勢、連れてきたぜ」


 顆粒球「おまえたち、不良マンガにでてくる不良みたい
 だなあ。
 よおし、そっちがその気なら、こっちだって。
 ボス! お願いします」


 顆粒球はたすけをよんだ!

 マクロファージがあらわれた!




 新しい細菌「なんだ、てめェは」


 マクロファージ「ワシは、マクロファージ。
 白血球軍団のボスじゃ。
 ワシの食欲はすごいぞ。ひとたびワシのおなかがすけば、
 あとには細菌の死骸が残るのみ。
 そしてワシは、おなかがすいた。覚悟するがよかろう」


 バクバクバクぅ!


 新しい細菌「ぎぃやぁぁぁ」



 す、すごい!

 細菌をつぎつぎと食べています。

 まるで一時期の松井くんのように、すごい食欲。
 止まりません。


 細菌たちをやっつけた!




 こうして今日も、体内の平和は守られた。

 しかし白血球たちの戦いは、まだ終わらない。

 細菌よりも手強い "ウイルス" の魔の手が
 のびようとしていたのだ。

 われらが白血球軍団は、この脅威とどう戦うのか?




 <おまけ>

 "細菌(バクテリア)" と "ウイルス" は、ちがいます。

 一般に細菌よりもウイルスのほうが毒が強く、大きさも
 100分の1ほどです。




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

    "顆粒球" と "マクロファージ" という白血球が
    体内の異物を食べている。

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆すごいぞ、免疫システム(2)
    〜免疫の本領 "リンパ球"
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 引き続き、白血球たちの戦いぶりをみていきましょう。




 細菌「ぐわぁぁぁ」


 顆粒球「ボス! おみごと。いつもながら、
 まことに豪快な食べっぷりでした」


 マクロファージ「ふむ、ワシにかかれば、
 こんなものよ。
 ちょっとやそっと細菌が入ったくらいでは、
 病気になる前に食べ尽くしてしまうわい」


 顆粒球「あっ!」


 マクロファージ「ふむ。おでましのようじゃの」




 ウイルス「ケケケ。オレたちゃウイルス。猛毒ウイルス。
 細菌のバカどもを倒したくらいで大よろこびたぁ、
 おめでたいヤツらめ。これならどうだァ!」


 顆粒球「ああっ! 細胞のなかに、あいつ、もぐっていったよ!」


 マクロファージ「ふむ。これではさすがのワシも、
 手だしできんわい」


 ウイルス「ケケケ。キサマらの攻撃方法は、知っているぞ。
 その、すっトロい動きで相手をつかまえて食べるのだろう。
 つかまらなけりゃ、コワくねぇ。
 このまま、この松井とかいうヤツのからだを乗っ取ってやる。
 ケッケッケー」


 マクロファージ「ふむ。おめでたいのは、おまえたちよ。
 ワシの必殺技、とくと見るがよい。ブツブツブツ……」


 顆粒球「ボ、ボスは、やる気だ。あれを召喚(しょうかん)
 するおつもりだ」


 マクロファージ「いでよ! リンパ球! そして
 白血球軍団の真の姿をしめせ!」


 ピカピカピカー!


 ウイルス「な、なにィ?」




 リンパ球があらわれた!


 リンパ球「わたしはリンパ球。フッ。そこのウイルスくん。
 これで、キミもおわったね」


 ウイルス「なんだと? てめェだって、これじゃ手も足も
 でねえだろーが。ケケッ」


 リンパ球「やれやれだよ。なにもわかっていないようだね。
 わたしは白血球軍団のエリート。
 顆粒球やマクロファージのような原始的な
 戦いかたは好まない。
 直接つかまえて食べるなんて野蛮なことはしないのだよ」


 顆粒球「あ、あいかわらずタカビーなやつ」


 マクロファージ「ふむ。じっさい強いんだから、しょうがない」


 リンパ球「くらってみるかい? これが、わたしの必殺技。
 抗体(こうたい)ミサイルだッ」




 説明しよう!

 "抗体" とは、ウイルスなどの異物を "抗原" として認識、
 その抗原めがけてブチこまれる追尾弾である。


 リンパ球「抗体ミサイル、発射ッ!」


 そして今まさに、リンパ球はウイルスを抗原として
 ターゲッティング。

 抗体が放たれたのだ。


 ドカーン! ドカーン!




 ウイルス「げふっ! まさか、てめェの細胞ごと、
 破壊するとは……ギャボォー」


 ウイルスをやっつけた!


 顆粒球「すごい! すごい!」


 マクロファージ「ふむ。驚くのは、まだ早い。ここからが
 リンパ球たちの真骨頂よ。あれが始まるぞ」


 顆粒球「そうだ。あれがあるんでしたね」


 リンパ球「カシャ、カシャ。ウイルス情報、入手。ラーニング開始」


 マクロファージ「はじまったようだな」


 顆粒球「ゴクリ……」


 リンパ球「解析、終了」




 リンパ球は、新しいウイルスを覚えた!


 顆粒球「やった!」


 マクロファージ「ふむ。これで、今後あのウイルスが
 入りこんだときはリンパ球が即座に
 抗体を放って殲滅(せんめつ)するだろう。
 このからだは、いっそう病気になりにくくなったわけじゃ。

 しかしリンパ球のやつ、ハデにやったのう。
 いまの攻撃のあおりで松井くんはいくらかダメージを
 受けたようじゃ。熱をだしておる」


 リンパ球「任務完了。退却」


 顆粒球「あっ。リンパ球が、リンパ節に帰っていったよ!」


 マクロファージ「ふむ。ワシの仕事も、これで終わりじゃ。
 ひきあげるとするか」


 顆粒球「ボクは引き続き、血液にのって、パトロール、
 パトロールっと♪」




 こうして、今日も体内の平和は守られた。

 すごいぞ! エライぞ! 白血球軍団!


          ◇


 私たちが「かぜ」とか「病気」と言っているのは、

 このように免疫が異物と戦った結果、
 その「あおり」で、


 痛い、

 かゆい、

 熱が出る、


 というものなのです。




 しかし、苦しんだ甲斐があります。


 異物が侵入するたび、

 その異物は白血球に学習され、
 体はどんどん病気に強くなっていく。


 言葉をかえると、

 病気になるほど、
 その病気を利用してどんどん健康になっていく。


 この、人間に備わった無敵のシステムが【 免疫 】なのです。




 ところが……。


 細菌やウイルスといった「生きている異物」に対しては、

 このシステムが作動すれば、
 敵を全滅させることができ、戦いは終息する、

 つまり病気が治るのですが、


 「死んでいる異物」、
 化学物質に "抗体" が打たれるようになると、

 敵は死なないので、戦いは永久に終わらず、


 治らない病気「難病」になってしまうのです。




 つづく!




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

    "リンパ球"は、迎撃ミサイル "抗体" で異物を
    駆逐する。そしていちど戦った相手に対しては
    即座に抗体を放つようになる。

    このシステムが化学物質に対応しようとすると
    「難病」になる。

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 実際は、白血球はしゃべりません。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック




化学物質に反応する人しない人 [2011年09月26日(Mon)]

 こんにちは!

 シルバーウィーク、いかがお過ごしでしょうか。

 といいつつ、いまだにシルバーウィークという
 言い方になじめない松井です。




 ◆生きた異物、死んだ異物
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 からだにとって、命にとって、

 脅威となるのは「異物」しかありません。


 "自分ではないもの"

 に侵入されたときに、
 「私」と「異物」との戦いがはじまり、

 この戦いを "病気" といっているのです。




 その「異物」に、2つあります。

 【 生きた異物(細菌、ウイルス)】と

 【 死んだ異物(化学物質)】

 です。




 前回お話ししたとおり、

 相手が生きている異物(細菌、ウイルス)なら、
 白血球が殺して、ハイそれまでよ。

 なにごともなく、


 いえ、熱は出るしあちこち痛くなるし
 つらいのですが、


 おとなしく寝ていれば戦いは終わります。

 つまり病気が治ります。




 問題は、相手が死んでいる異物(化学物質)のときです。


          ◇


 免疫という防御システムは、
 生物が38億年かけて育ててきたもの。


 ヒトには、この「生きた異物」に対する防御機構が
 カンペキに備わっています。

 だから、細菌やウイルスに攻撃されても、ちょっとや
 そっとでは死にません。


 死ぬおそれのある
 怖い細菌やウイルスもありますが、

 抗生物質とワクチンのおかげで、
 それも怖くなくなりました。

 これは西洋医学の大手柄なのです。


 このへんのことは、そのうちお話しします。




 ようするに

 【 生きた異物に対しては、人体は対応できる 】のです。




 しかし、

 「死んだ異物」(化学物質)に対しては、
 免疫はまだ何も学習していません。


 もっと言うならば、


 本来、人体にとって「異物」といったら、

 細菌やウイルスなど、

 自然界の異物(生きた異物、あるいは最初は生きていた異物)
 しかありえないわけで、

 最初から死んでいる異物(化学物質)が入りこんでくるなんて、
 想定外のことだった。




 その、想定外の未知の敵が、つねに体内に侵入しているのが
 現代の私たちなのです。




 では、

 そんな未知の敵(化学物質)が入ったとき、

 私たちの体にはいったい何が起きるのでしょうか?


          ◇


 ここで、難病になるかならないか、

 2パターンの人に分かれるのです。


 どこで分かれるか?


 【 免疫がふつうの人 】か、

 【 免疫が敏感な人 】かです。




 難病にならないのは、【 免疫がふつうの人 】。

 この人は、化学物質が入っていること自体に
 気がつかないので、

 化学物質に侵入されても、
 何も起きずに終わりです。




 難病になるのは、【 免疫が敏感な人 】。


 未知の物質を異物として認識できる、
 優秀な免疫の持ち主が、

 ふつうならばスルーしてしまう化学物質にも反応し、

 この「死んでいる異物」を殺すために
 戦いを挑みます。




 すると

 【 アレルギー 】か【 膠原病(こうげんびょう) 】になるのです。




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    死んでいる異物(化学物質)が人類の脅威。

    化学物質が体内に侵入したとき、
    この未知の異物を異物として認識できてしまう
    優秀な人が難病になる。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆難病になるかならないか、第1の分岐点
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 化学物質なんて、本来、免疫は反応しません。


 というより、できません。




 38億年間、免疫が戦ってきたものは
 自然界に存在する異物、

 つまり "細菌" や "ウイルス" だったからです。


 "化学物質" が入ってくることなど、
 免疫は想定していません。

 だから、とらえることもできないのです。




 ところが、このごろになって、

 この未知の物質をも
 異物として認識できてしまう、

 優れた免疫の持ち主が登場してきました。




 この【 免疫が敏感か、そうでないか 】が、

 難病になるかならないか、まず第1の分かれ目となります。


          ◇


 では、

 化学物質を異物と認識できてしまった人は、
 体内でなにが起きるのか?


 再び、松井くんにモデルになってもらいましょう。




 でも、まずは「難病にならないパターン」を
 やってみたいのです。


 そこで、本物の松井くんではなく、


 架空の、健康な松井くん

 「松井くんβ(ベータ)」に登場してもらいます。


          ◇


 松井くんβは、きょうも何か食べています。

 どうも加工食品のようです。
 アンタも好きねえ。


 さて、この加工食品、ウラ側の表示をみると

 「調味料(アミノ酸等)、
 乳化剤、
 酸味料、
 酸化防止剤、
 着色料(カラメル色素、パプリカ色素)、
 香料」

 と書いてあります。


 こんなもん、体に入れていいのでしょうか?

 って、松井くんβ、もう食べちゃってるよ。
 あーあ。




 では、ここでカメラを体内に切り替えましょう。


 あっ!

 あそこに何かいます。あれは、前回
 大暴れした "白血球" ですね。


 白血球たち、なにやら相談をはじめていますよ。




 「オイ、あの物体はなんだ? あやしいヤツだ」

 「どうも、異物らしいぜ」


 「でもオイ、見ろよ。
 何もする様子がないぞ。あいつ、敵なのか?」

 「さあな。とにかく、疑わしきは殺せ、だ。
 それがオレたちの仕事だぜ」


 「やるか」

 「やるぞ」


 オラオラオラァッ!




 「ハァ、ハァ。なんだこいつら。死なねえ!
 ていうか、最初から死んでやがるぞ」


 「油断はできん。死んでるように見せかけて、
 何をしでかすか分かったもんじゃねえ」

 「そうだな。でも、どうする。死んでるヤツは殺せねぇだろ」


 「おまえ、必殺技の酵素パワーがあったろ。
 あれで溶かしちまえよ」

 「そっか。そうだな」


 オラオラオラァッ!




 「ハァ、ハァ。やっぱ、こいつらヘンだ。溶けもしねぇぞ」


 「たしかに、おかしいな。さっきから増殖する様子もないし、
 細胞を乗っとろうとする気配もない。

 こいつら、ほっといても
 命の危険はないんじゃないの?」


 「念には念を入れとけよ。何かあったらどうすんだ」

 「でも、最初から死んでるヤツを、どうやって倒す?」


 「アレがあったろ」

 「おっ、そうか。アレか。じゃ、アレをやるか」




 ※ちなみに、文中の添加物表示は
  市販のカレールーのものです。


 ※ちなみにちなみに、

  化学物質に反応できる人は
  いまや3人に1人となりましたので、

  もはや「優れた免疫の持ち主」ではなくなった
  のかもしれません。


  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    未知の化学物質が体内に侵入したとき、これを
    異物として検出できてしまう人がいる。

    この人にある条件が揃うと、難病になる。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆クラススイッチとは?
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 「じゃ、アレをやるか」

 「おう、やっちまえ」


 「ムムムムム……」


 ジャキィーン!!




 白血球は使用武器を変更!

 異物に対する迎撃ミサイルを、クラスGからEにチェンジ!


 抗体の【 クラススイッチ 】をおこなった!




 「おお、ミサイルを【 IgG抗体 】から【 IgE抗体 】に
 切り替えたな。

 いままで使っていたIgG抗体は、殺戮(さつりく)専用。

 だが、このIgE抗体には殺傷能力がまったくない。
 そのかわり……」


 「ああ。こうすることができる。IgE抗体、発射!
 かゆみ成分、発動!」




 なんだか白血球たちの性格が前回と違いますが、
 気にしないようにしましょう。


 あっ! 外の松井くんを見てください。

 じゃなかった、松井くんβだった。

 松井くんβの体に、赤いポツポツがいっぱい
 できてきたよ!


 おーっとォ! 松井くんβ、「かゆい、かゆい」と
 叫びはじめました。

 これはいったい?




 「これで松井くんβは、からだじゅうを
 引っ掻(か)きはじめるはずだ。

 皮膚を突き破って、あのヘンな敵を出してもらおうぜ」


 なるほど!

 かゆいのはたまりませんが、
 これは白血球の頭脳プレーです!




 でも、この湿疹、いつまで続くのでしょう?

 一時的なことならいいのですが、


 こんな食品添加物、永久に体内に入り続けるわけです。


 途切れもなく入ってくる異物に対して、
 毎度まいど、こんなことをしていたら、

 来る日も来る日も、
 このIgE抗体による湿疹が出てしまいます。




 つまり、

 【 アトピー性皮膚炎 】(アレルギー)

 になってしまうのです!




 どうする、白血球? どうなる、松井くんβ?


 つづく!




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    体内に侵入した化学物質を免疫が感知すると、

    まずは対生物兵器 "IgG抗体" で殺そうと
    する。

    殺せない相手だとみると、抗体のクラススイッチを
    おこなって武器を "IgE抗体" に変え、
    化学物質を体外に追放しようとする。

    このIgEの戦いが永久に終わらないものを
    アレルギーといい、
    その代表がアトピー性皮膚炎である。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 シルバーウィーク、

 どうしても「お年寄り週間」としか
 イメージできません。


 でも、シルバーが「お年寄り」という意味になるのは
 日本だけなんですってね。

 旧国鉄がシルバーシートをもうけたからだそうです。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック