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松井 二郎
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受けいれて甘えず [2011年01月09日(Sun)]

   謹 賀 新 年




 正岡子規は『歌よみに与ふる書』の中で

 "歌人は短歌しか文学を知らないから、
 短歌こそベストだとうぬぼれている"

 と批判している。


 「歌よみの如く馬鹿な、のんきなものは、
 またと無之候(これなくそうろう)。

 歌よみのいふ事を聞き候へば

 和歌ほど善(よ)き者は他になき由(よし)
 いつでも誇り申候(もうしそうら)へども、

 歌よみは歌より外(ほか)の者は何も知らぬ故に、

 歌が一番善きやうに自惚候(うぬぼれそうろう)次第に
 有之候(これありそうろう)」




 自身が当代随一の歌人である子規が
 言っているから痛烈だ。




 おのれの信じているものが、
 本当に信じてよいものか、どうか。

 私たちは審美眼をくもらせてはならない。


          ◇


 甲田式・1日2食健康法は、真実だろうか?


 哲学でいう厳密な「真実」であるか、という
 ことではない。

 ただ、時代が変わっても場所が移っても通用する点において、

 世間一般でいう「真実」には
 かぎりなく迫っているといって差しつかえなかろう。


 故 甲田光雄先生は、それを生涯をかけて
 証明していかれた。




 問題は、真実を運用する者が凡人であることだ。




 たとえトヨタの車に欠陥がなかったとしても、
 乗る側の運転技術が拙劣(せつれつ) であれば

 「トヨタの車は悪い」

 と提訴できるように、


 最高の健康法も、最低の実践をすれば、からだを壊す。




 1日2食は、善か、悪か?


 甲田先生が指導していかれたとおりに
 実行すれば、比類のない正義である。


 しかし悲しいことに、私は凡人だ。

 悪を好む。


 食べるのと、食べないのとでは、
 食べるほうが好きだ。

 おいしいのと、マズイのとでは、
 おいしいほうがよい。


 楽しいのとツマンナイのとでは、
 楽しいほうを求める。

 ラクなのと厳しいのとでは、
 しっぽをふってラクに流れる。




 私は真実を知った。

 だから慢心してもよいのだろうか?


 この慢心から間違いがおきてくるのだ。




 真実を知ったのに、真実に従いきれない。

 それなのに、何もかも知った気になっている。


 これでは、真実の魅力が、私の体から
 匂ってこない。




 私は、たまたま、甲田先生との出会いに
 恵まれただけだ。

 すべて甲田先生のお力だ。

 先生おひとりが、身を削っていかれた。




 私は、幸運だったに過ぎないのだ。

 正しいのは、1日2食健康法である。私ではない。


          ◇


 傲慢(ごうまん) もよくないが、

 自己嫌悪や自己卑下もよくない。




 私は、いい仕事をしているかな、とは思うが、
 いい人ではない。

 いい人ではないが、
 そこに落ち込んだって始まらぬ。

 前に進まなければならない。




 「私は悪人でして……」と
 うつむいているのは、醜くもある。

 体にもよくない。


 自分を嫌いながら健康法をやっても、
 健康を害するだけだ。

 能天気に3食している人のほうが元気である。




 健全な自己肯定・自己主張がなければならない。




 いい人ではない私を
 そのまま受けいれればいいのでもない。

 かといって、拒絶するでもない。


 受けいれて、甘えない。


 私の、今年のテーマである。






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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 病床でのたうちまわる正岡子規、
 年末のNHKのドラマで、胸に焼きつきました。

 人ごとには見ていられなかった。

 あんまりここには書きませんが、
 いちおう難病中の難病といわれるクローン病なので、

 まさか、子規とくらべるわけではないけれど、

 あんな、鬼気迫るかんじで筆をとっていることも
 あったりするのです。

 さて、私のライフワークは、どれくらいの価値があるかな?


 本年もどうぞよろしくお願いします。




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インフルエンザの最重要対策 [2011年01月22日(Sat)]

 インフルエンザの感染者は先週の2倍になり、

 うち60%は「新型」になっている
 との報道もあります。

 ご心配されている方も多いのではないでしょうか。




 インフルエンザの対策は、なにより

 免疫力を下げないこと

 です。


 いわゆる自然治癒力を高めておくこと。

 そうすればかかりにくくなるし、
 かかっても重症化しません。




 では何が免疫力を下げるのか?


 食べすぎ、ストレス、 薬

 です。



  9割方の西洋医薬は、免疫力を下げる。
   使ってもよいのは(免疫力を下げないのは)、ワクチン、
   抗生物質、胃薬、ホルモン剤、抗ホルモン剤、
   高血圧の薬、睡眠薬のみ。




 日ごろから少食にし、

 ストレスも解消し(寝るのが一番)、

 薬は可能なかぎり飲まないこと。


 もちろん、基本の手洗い・うがいも忘れずに。


 これで、インフルエンザは
 そんなに騒ぐ必要ありません。


          ◇


 では、

 ことし1発目の、このコーナーです。




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 「原因不明」

 「治療法がない」


 この2つの言葉が、頭の中で鳴り響いていた。




 難病、ってやつか。




 難病なんて、ドラマの中の話だと思っていた。

 自分にふりかかってくると、この2つの言葉は
 とてつもない暴力なのであった。


 お先、真っ暗。

 私には、どんな暗黒の人生が待っているのか、
 そのことばかりが思われた。

 希望という2字は、その闇の中から
 現れてこないのだった。


          ◇


 そのとき私は入院していた。

 もともとは肛門の手術をしにきたのだから。


 同じ手術をした人とは相部屋だったし、

 食事の時間ともなると、いくつもの部屋から、
 同じ恥ずかしい手術をした同志が
 食堂につどってきて、楽しい会食となっていた。




 その入院中、
 クローン病とわかったのだが、

 その日から、

 出される食事の内容が、
 わたし一人だけ違うものになった。




 みんなが肉そばをすするなか、

 わたし一人、
 たまねぎと油揚げのうどんをすすった。




 こうして私の食事制限は
 いきなり始まった。


 「ああ、おれは本当に難病になったんだな」




 私はこのとき、「みじめだ」と感じたのである。

 誰もそのようには思っていなくても、

 どうしても私は、仲間はずれになった気が
 してしまうのだ。


 一生、こんな思いをしていくのか。

 それでも、治るどころか、
 病気は進行していくんだ。




 パンフレットに書いてあった、
 10種類以上もの症状。

 あれが、1つずつ現れていくのだ。


 あの肛門の激痛が、

 これから始まる長い長い闘病生活の、
 ほんの序章にすぎなかったなんて!


          ◇


 食事の時間が終わった。

 みんなで ごちそうさまを言って、それぞれの
 部屋に帰った。


 「肉そば、おれも食べたかったなあ」

 私は、さびしくベッドに横たわった。


 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 めったにお便りを紹介できていないので、
 久々にご掲載しま〜す。


> 松井様
>
> はじめてお便りさせていただきます。
>
> 昨年の今頃、花粉症を根本から治したくて
> 治療法を探していたところ
> あなたの小冊子を手に入れることになり、
> 徐々に一日2食を実践するようになり今に至っています。
>
> その前からダイエットをしていたのですが、
> 一日2食は実行しやすく、
> したがってリバウンドすることもなく、
>
> 最高体重75kg(身長155cmなので
> メタボもいいところでした)
> から今は56kgにまで減っています。
>
> 花粉症は昨年の春は(花粉も少なかったということでしたが)
> 薬なしで過ごすことが出来ました。
>
>
> 私が今実行している一日2食は、
> 朝はスターバックスコーヒーでソイラテ(はちみつ入り)
> を毎日飲み、
>
> 昼は給食(学校に勤務していますので)を腹八分目食べ、
>
> 夕食は家族と同じものを普通に食べています。
>
> 間食でミカンを2〜3個食べたり、
> 夕食後にお菓子を食べたりしています。
>
> 夕方、どうしてもお腹がすくのでホットココアを
> 飲むこともあります。
>
> 朝は、起きてすぐスイマグキャップ一杯を
> コップ一杯の水にとかしたものを飲み、
> さらにコップ一杯の水を飲んでいます。
> 午前中にさらに500ccの水を飲むようにしています。
>
>
> 松井様の小冊子を読むと、100点を目指すよりも
> 60点で続ける方がよいようなことが書いてあったので、
> こんなゆるいやり方で続けています。
>
> きっと、朝のソイラテはだめかもしれませんが
> 私にとってはこれが楽しみで続けていられるようなものなので、
> やめることは難しいと思います。
>
> しかし、一日2食健康法に出会ったことは、
> 本当に感謝しています。
>
> こんなゆるいやり方ですがこれからも続けていきたいと思います。
>
> 東京都 きみえ(女、55歳)


          ◇


 ゆるいどころか、とても理想的な2食生活で、
 すごいな〜と思いました。

 いやもぉ〜 これだけやったら充分でしょ。


 朝のソイラテがやめられないというのが私と
 いっしょなんで、思わず載せてしまいました。

 コーヒー好きにとっては、あれはねぇ〜、
 やめるの無理だよね!(笑)


 私なんか、クローン病のおかげで腸がズタボロだから、

 コーヒーは一日中やめといたほうがよくって、
 てきめんに効く朝なんかもってのほかなんですが、

 おっしゃる通り、

 「これが楽しみで続けていられるようなもの」だから
 しょうがない。


 これによって100点をとる夢は
 消えるわけですが、

 50点とか30点にならないために、

 あえてここで減点くらって、80点くらいの毎日に
 しとこーか、

 って思ってます。


 ではまた ☆




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ミトコンドリアを甘やかすな [2011年01月31日(Mon)]

 食べすぎの害は
 いろいろありますが、

 1つは

 ミトコンドリアが仕事をサボるようになる
 こと。




 「ミトコンドリア」は細胞の中にある
 物質ですが、


 安保徹(あぼ とおる)教授のことばを借りると、
 原子炉のような働きをし、

 からだに必要なエネルギーをつくりだしています。


 そして、その働きは少食にすればするほど高まる。


 1日800キロカロリーとかいう
 超少食でも活動できてしまうのは、

 こういう、まだ栄養学が目を向けていない
 エネルギーが使われるからです。




 しかも、

 ミトコンドリアがつくりだすエネルギーは、
 いわばクリーンな資源。


 食べたものを利用してエネルギーにすると
 いろんな燃えカスが出て、体は疲れるし
 ガンにもなりやすいのですが、

 自前で生産したエネルギーは
 体がラクに動くうえ ガン予防にもなります。




 ところが、
 食事をたらふくとっていると、

 ミトコンドリアたちは


 「おい、これだけ栄養が入ってくるんだ。
 オレたちがエネルギーを作らなくてもいいだろ」

 「それもそうだ」


 と、サボり始めてしまいます。

 クリーン資源が使えなくなるのです。




 かわいい子には旅をさせよ。

 少なく食べ、ミトコンドリアを甘やかさない
 ようにしましょう。




          ◇


 では、

 ことし2回目の、このコーナーです。




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 「クローン病」の主な症状は
 腹痛と下痢。

 そうか。

 これで、
 あのドーナツ事件もクッキー事件も
 ナゾが解けた。




 そういえば子供のころから、

 しょっちゅう腹が痛んで、
 そのあとは決まって下痢をしていたのだ。

 あのころからクローン病の素質が
 あったのかもしれない。




 「松井さあん」

 そのとき看護師が病室に入ってきた。


 「お薬ですよー」

 私の枕もとのテーブルに、
 輪ゴムで束ねられた薬がドサドサ積み上げられた。

 うわっ、こんなにあるのかよ。




 「これがペンタサといって、
 クローン病の基本的な薬になります。

 1日3回、食後に2錠ずつ飲んでください。


 これは、プレドニン。痛みをおさえます。
 こっちは1日1回、2錠。


 あと、この粉薬は、胃薬になります。

 このプレドニンというのが、
 強いお薬なので、

 胃を荒らさないようにするために、
 プレドニンを飲む前に飲んでください」




 看護師は、
 いますぐ1回目の服用をするよう私に指示し、

 「そのあとも忘れずに
 時間どおり飲むようにしてくださいね」

 と言い残して去っていった。




 私は、薬の山をみて、いよいよ病人になったな
 と思った。

 さっそくペンタサ2錠、
 そして胃薬1包、プレドニン2錠を
 口に放りこんだ。

 のどの奥をつたい、胃に落ちていくのを感じた。


 「本当にこれでいいのか?」

 これを、一生やるのだ。

 私は、何か取り返しのつかないことを
 始めているような気がした。


          ◇


 入院最終日である。


 「手術した肛門のほうは、だいぶいいので、
 これで退院になります。が、」

 医師はイスをくるっと回転させて、
 こちらを向いた。


 「薬をお出ししますので、
 2週間に1回、これからも来てください。

 まえにも言いましたが、

 クローン病は、
 寛解(かんかい) を維持することが大切なんです」




 寛解とは
 病気の症状が出ていない状態のことだ。




 「これからも、ペンタサと、プレドニンという薬を
 お出しします。
 まだ、もらったものが1週間ぶんありますね?」


 「はい」


 「毎日、忘れずに、必ず飲むように
 してください。
 飲まなくなると、再燃(さいねん) しますから」


 再燃とは、寛解していた症状が
 あばれだすことである。


          ◇


 私は医師と看護師たちに礼を述べ、
 肛門科をあとにした。

 久々に歩く街なみ。

 あまり高くはないビル群の谷間を
 車が行き交っている。

 入院した数日前となにも変わっていない。




 私は、これから始まるであろう長い闘いを
 思いつつ歩いた。

 空は、あほみたいにスカッと晴れていた。

 地下鉄に乗るため、私は暗い階段を
 くだっていった。


 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 中学のとき、理科の先生のあだ名が
 ミトコンドリアでした。

 なんか、顔がミトコンドリアに似てたんです。


 え?

 もちろんミトコンドリアなんか見たことないよ。




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