CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2010年11月 | Main | 2011年01月»
ブログ内検索
 
検索語句
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

松井 二郎さんの画像
松井 二郎
プロフィール
ブログ
リンク集
トコロテン式の落とし穴 [2010年12月10日(Fri)]

 「イモは食べ過ぎるな」といったって、

 お通じで悩んでおられる方も
 多いと思います。


 世間では "朝食をとれば出るよ" なんて
 指導されていますけど、

 トコロテンじゃあるまいし、

 押して出しゃいいってもんじゃありません。


 そうやって、「つねに上から食べものを入れて、
 つねに腸内に消化中の食べものがある状態」を

 【 宿便 】

 というのです。


 この宿便が、腸内に化学物質やら毒ガスやら細菌やらを
 まき散らして体を壊しまくっています。




 1日の最初の食事は昼まで待って、

 腸を休ませ、

 もともと持っている腸の動くチカラで
 便を排泄(はいせつ)するのが
 正しいありかたです。


 こうして、トコロテン式をやめ、
 1日に1回おなかをカラッポにすれば、

 便秘は治っていくし、

 宿便もちびちびと出ていきます。




 食事を少なくすればするほど健康になれる。

 やれば誰にでもわかる事実です。


 なのに、なぜ、少食を唱える人はほとんどなく、

 大多数の医師や栄養士は "食べろ、食べろ" と
 言うのでしょうか。




 私たちの欲は

 「食べない」ことよりも「食べる」ことを
 望むからです。




 "朝食はこんなに体にいい。ほら、データもあるよ"

 といったって、

 その実験データには希望的観測が
 反映されています。


 鉄を燃焼させると酸化鉄になる、ていどの実験なら
 まちがいようがないけれど、

 1000人あつめて朝食をとる・とらないの
 健康データをくらべる、

 とか やり始めると、狂いが出てくる。




 「より多く、食べたい」

 これが私たちの思想の根底にあります。


 こんな野獣が、すました顔で実験したところで、

 「食べないよりも、食べたほうがいい」

 という証拠が見えるだけです。




 じゃあ、そう言うオマエはどうなんだ、と問われれば、
 私もその通り。

 そんな愚かな私だと、よく自戒して、

 可能なかぎり正確を期してメルマガを書いていたい
 と思っています。



          ◇


 では、

 前回に引き続き、松井二郎物語です♪




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 「本日休診」


 むざんな、その札(ふだ)を見て、
 しばらくアホのように突っ立っていた。




 やがて、一歩、激痛とともに歩みだし、

 気が遠くなりそうなその一歩を、積み重ね、
 帰るために駅へ向かった。


 帰途は、あまりに悲惨につき、描写を省く。


          ◇


 その日は、ベッドにうつぶせに突っ伏し、
 終日うめいて過ごした。




 あくる日曜も、一日、同じ姿勢で
 死骸と化していた。


 死骸とちがうのは、

 肛門に針100本ブッ刺された感覚を
 一瞬もたえまなく感じることである。




 なにもこんな、アブラ汗をたらしていないで、

 土日もやっている別の病院を探せば
 よいようなものだが、


 あまりの痛みに、熱まで出てきて、
 タウンページをめくる気力もない。

 というより、
 他をあたろうという知恵さえ出なかった。


          ◇


 月曜の朝。


 私は、生きているのだか、死んでいるのだか、
 夢なのか現実なのか、さだかでないまま、

 ふたたび肛門科をめざして駅に向かった。


 もうタクシー代に割り当てたお金はない。
 こんどは行くのも電車である。


 一歩ごとに、肛門から血を噴いているのではないか
 と思うほど痛い。


 油断すると口から叫び声がもれそうになるのを
 おさえながら、電車に揺られ、

 おりたあとは、ホームから改札へ、

 改札をでて町のなかへ、

 一歩、一歩、
 血の気の引く思いをして、

 じいちゃん ばあちゃんに追い越されつつ歩いた。


          ◇


 「あ〜、これは痛いですね」


 こんどこそ、診(み)てもらえた肛門科。

 私は、横向きに、あられもない格好で寝かされ、
 医者の顔におしりを向けていた。




 「いまからウミを出しますので、麻酔をします。
 チクッとしますよ」

 うっ。おしりの注射って、痛いんだよな……。


 ぎゃーっ!

 こ、これのどこが「チクッと」だ。




 「ウミをだすための穴をあけますね」

 おしりに、何か針のようなものが通されている感じ。
 これはもう痛くない。


 「ではいまからウミを出します。ちょっと
 痛いですよ。ガマンしてくださいね」


 え? 麻酔したでしょ。

 痛いわけないじゃ……








 ぎょげェーッ!!








 肛門に医者の指が入り、
 その指が、おしりにあけた穴にむかって、外側へ
 ぐりぐり動く。

 そのたびに、激痛、なんてもんじゃない激痛が、
 脳天まで突き上がる。

 これでも人間って気絶しないのか、と
 ヘンなところに感心しながら、意識がうすれかけた。


          ◇


 「この病気は、
 肛門周囲膿瘍(こうもんんしゅういのうよう) と
 いうんです」

 落ち着いたあと、私は医師から説明をうけた。


 「肛門の奥には、肛門腺(こうもんせん)といって、

 ウンチを出しやすくする潤滑油を出す穴が
 いくつかあるんですが、

 下痢をすると、下痢の中の細菌が
 この穴に入ってしまうことがあります。

 すると、出口がありませんから、化膿してしまいます。

 それが今回の病気だったんです」


 へ〜!




 「ねんのため、次回、検査を受けていただきます」

 え?


 「この病気になる人は、
 100人に1人の割合で、腸に何らかの異常が
 あるんです。

 1000人に1人は、大腸ガンがありますので」


 う〜ん……。

 めったなことはないと思うけどなあ。


          ◇


 この「100人に1人」のほうに、ビンゴであった。

 クローン病という耳慣れない病名が、
 このあと告げられることになる。


 (つづく)




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ビンゴゲームは、ミカン5個 当たったことあります。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック




ガマン無用、いますぐゼイタクを [2010年12月18日(Sat)]

 テレビを見ていると、2時間、3時間の
 スペシャルものが多くなってきました。

 年の瀬ですね。


 この時期は特に、見たい番組だけを狙って
 見ていかないと、

 ただでさえ無い時間が、
 アッというまに無くなってしまいます。




 「あー、つまんねー」と思いながら
 テレビをつけていると、

 1日じゅう見ていても
 電源を切ることができません。


 けれども、「面白かった!」と感動する番組を
 見たあとは、

 そこでスイッチをオフにできます。


          ◇


 「どうすれば少ない食事でガマンできるのか」

 と、私は悩んだ時期がありますが、


 "ガマン" しなければ終えられない食事は、
 思うに、献立がダサかった。

 「テレビつけたら、これやってたんで、これ見てました」

 的な、主体性のない選択をしていたのだ。

 どおりで、いつまでもダラダラとやめられなかった。




 では、スパッと少食で終わりにできちゃう
 メニューとは?


 いつもメルマガの最後にのせていますが、

 今日は詳しく、
 甲田光雄先生のオススメ食品を紹介します!




 まず主食。


 主食はなるべく玄米、というのは
 もうみなさん知っておられると思いますが、

 これに玄麦を加えてもよし。

 その場合、
 玄米8:玄麦2でブレンドして炊きます。


 ほかに、玄米に小豆大豆をまぜるのもいい。




 つぎに、副食。


 タンパク質は、ぜひ大豆食品で。

 具体的には、豆腐、高野豆腐、ゆば、納豆
 などです。

 小魚(ちりめんじゃこ、めざしなど)もいい。

 貝類も結構です。


 肉は絶対に食べてはいけない、という
 わけではありません。

 アレルギーがないなら、
 週に1〜2度にしておけばよし。




 脂肪は、ゴマでとります。

 良質なゴマ油を常用するか、

 (い)りゴマゴマペーストを料理のなかに
 とりいれる。

 油は、ほかにエゴマ油アマニ油もおすすめ。




 そして、ビタミン・ミネラル補給のために、

 生野菜海藻類を必ず献立にいれる。


 生野菜は、おかずメニューのほかに、

 数種類(できれば根菜と葉菜を等量)ミキサーに
 かけたものを1日1〜2回、

 1回につき150〜250グラム程度

 を食べるのを習慣づけるとよし。


 (ただしこれ以上食べると胃腸を荒らすことがある。
 たくさん食べればいいというものではない。)




 果物は、

 とくに柑橘(かんきつ)類はビタミンCの補給に
 なるけれど、

 食べすぎると、かえって糖分の害にやられます。


          ◇


 以上、すべて満たした献立ならば、

 1日1000キロカロリーでも充分だと
 甲田先生はおっしゃいました。




 食べ慣れてくるとわかりますが、

 本当にゼイタクなものって、こういうものなんですね〜。


 腹がハチ切れるまえに、
 カラダもココロも何だかシアワセになってきて、

 満足してハシがおけてしまいます。




 これから宴会シーズンですが、

 本当においしいものだけを狙って
 食べていきましょう〜!


          ◇


 では、

 前回に引き続き、このごろ人気上昇中の
 このコーナーです。




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 (あまりにおしりが痛いので医者に行ってみたら、
 肛門付近にウミがたまっていた。
 そのウミは何とか出してもらえたが……)




 「念のため、検査を受けていただきます」


 え〜!?

 しなくていいよ〜。
 おしり痛いの治してもらいに来ただけなんだから。




 「この病気になる人は、100人に1人の割合で、
 腸に何らかの異常があるんです。

 1000人に1人は、大腸ガンもありますので。

 検査は、おしりからカメラをいれて、
 腸の中を直接 見ます。

 内視鏡(ないしきょう)検査といいます」


 ふ〜ん。

 こういうのって、たいてい、めったなこと
 ないんだけど、

 この医師には恩ができた。

 素直に受けて、顔を立ててあげることにしよう。


          ◇


 数日後。


 1日、プチ断食のようなものをさせられ、

 さらに、下剤でおなかを完全にカラッポに
 されたあと、私は検査室に通された。


 身につけている検査着は、おしりに丸い穴のあいた、
 たいへん恥ずかしい、

 もとい、

 ユニークなものである。




 私は、手術台のようなベッドの上に
 横向きに寝かされた。

 そのベッドが上昇していく。

 そして医師と数人の看護師の目線の高さで止まった。

 全員の視線が、おしりに集中したのを感じる。


 うっ。

 これって、もしかして、
 かなり恥ずかしい状態なのでは?


 しかし、すでに一度、似たことをやられている。
 すぐ気にならなくなった。

 慣れとは恐ろしい。




 「いまからカメラを入れていきますが、
 このモニターに、腸の内部の映像がでます。

 麻酔をしているので頭がボーッとされてるかも
 しれませんが、見れたら、見ていてください」


 見るよ見るよ!
 こんな機会、そうそうないもんね〜!




 「では、入れていきます」


 うっ、

 ううっ……。




 あ、


 ああ〜ん♪




 と、アホなことを言っていないで、
 モニターを見ねば。




 おしりから入っているカメラが、
 腸の内部をリアルタイムに映しだしている。

 「へぇ〜! キレイなもんだなぁ」

 初めて見る腸の中は、
 思ったほどグロテスクではなく、

 なめらかな赤いじゅうたんのようだ。




 カメラは、どんどん奥へ進む。


 うん。どこを見てもキレイ!
 なんの異常もなさそう。

 ま、案の定だったな。




 そのとき医師は、

 「松井さん、ここ、見てください。
 白いものがプツッとあるの、わかりますか?」

 とモニターの一部を指し示した。


 は?

 ああ、よーく見ると、たしかに
 ゴミみたいな白いのがありますね。


 「この状態というのは、ふつうではないんです。

 おそらく、クローン病の初期だと思われます」


 くろーんびょう?
 なにそれ。




 「この白い斑点が、あちこちに点在しています。
 ここと、ここにもあります」


 ほんとだ。よく目をこらすと、

 白いものが、まばらに、プツッ、プツッ、と
 散らばっている。




 「ガンは、ありませんね。
 クローン病のことは、あとで詳しくお話しします」


 医師はそう言い、検査が終わった。


 (つづく)




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 特番のテレビは録画して、CMを飛ばしながら見ると、
 半分の時間で見終わったりします。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック




600kcalパーフェクトごはん [2010年12月26日(Sun)]

 カゼに気をつけないといけない時期に
 なりました。


 われらニショッカー(2食家)は

 「腹8分で医者いらず」

 といきたいところですね。




 甲田光雄先生は、さらに一歩すすめて

 「腹7分」

 を推奨されていました。


 「まだ満腹にならないうちに食事を終える」
 のが腹7分で、

 具体的には1食600キロカロリーくらいに
 しておくことです

 (もちろん1日2食で)。




 ところが、

 600キロカロリーといったら、
 へたしたらハンバーガー1個で超えてしまう数字。

 そんなんでモノ足りるはずがない!




 そこで、

 ハンバーガー1個分のカロリーを
 大満足に変えてしまう、

 ……いえ、
 「けっこう満足」くらいにはできる、

 甲田先生おすすめのメニューを紹介します。



  <600キロカロリーのメニュー例>


  ○ 玄米ごはん1膳 約170g(240kcal)

  ○ 豆腐半丁 約180g(100kcal)

  ○ 白身魚1切れ 約90g(100kcal)

  ○ 生野菜1皿 約100g(40kcal)

  ○ ワカメのみそ汁  みそ約25g(40kcal)

  ○ すりごま 約10g(55kcal)

  ○ みかん1個 約70g(25kcal)


        以上 合計600kcal




 これをゆっくり、よく噛んで食べるなら、

 けっこう満足できる1食になりますよ〜。




  - PR -




 では、

 だんだん佳境に入ってきました
 例のコーナーです☆




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 (しかたなく受けた大腸検査。
  「へぇ〜キレイなもんじゃん」と思っていたら、
  医師は "クローン病" という耳慣れない言葉を
  口にした。)




 「では、説明します」

 医師は、私にイスをすすめた。


 「このクローン病というのは、ちょっと
 難しい病気なんです。

 まず、主な症状としては、腹痛と下痢がおきます。

 それに伴って、発熱、
 倦怠(けんたい)感、
 体重の減少、
 貧血。

 あと、肛門に合併症がおきやすくなります。

 今回の肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)も、
 クローン病の合併症だと思います。

 松井さんは、このクローン病の初期段階です」




 抑揚(よくよう)のない口調で
 そう説明すると、

 薄っぺらい小冊子を私に差しだし、

 「詳しいことは、このパンフレットを
 読んでおいてください」

 と言って、その日の診察は終わった。


          ◇


 ひとりになったあと、
 私はパンフレットをひらいた。

 こう書いてある。




 「クローン病は、

 若年者に多く発症し、

 小腸と大腸を中心とした消化管がおかされる
 炎症性疾患
(えんしょうせいしっかん)

 です。

 医学が進歩した今日においても、
 その原因は不明で

 根本治療は開発されていません」





 え?

 なんだって?




 「しかし、クローン病は基本的に良性の疾患(しっかん)です。

 近年わが国や欧米諸国においても、
 クローン病の病態を解明する研究が活発に行われ、

 実際に多くの新しい治療法が開発されつつあります。


 さらに、
 遺伝子解析などにより、病因に迫る研究も始まり、

 原因が解明されれば、
 根本治療の開発も期待されます」





 期待? 期待ってなんだ?

 解明されれば?
 それって、いつの話だ?




 「現時点でも、多くの患者さんは
 薬物療法と経腸
(けいちょう)栄養療法で炎症は改善し、

 寛解
(かんかい)導入が可能です。

 また、再燃
(さいねん)を予防するために

 薬物による寛解維持
(かんかい いじ)療法と食事療法を
 行うことによって、

 普通の日常生活が送れるようになっています」





 それはつまり、基本的に
 普通の日常生活は送れないっこと?




 「本冊子が、(略)
 患者さんご自身が高いQuality of Life(QOL)が得られる
 一助になれば幸いです」





 クオリティ・オブ・ライフ……。

 これって、身体障害者や高齢者に
 使われる言葉じゃないか!


 おれは……

 おれの体は、
 いったいどうなっちまったんだ!?


 (つづく)



 (※引用文は『第2版 クローン病の正しい知識と
 理解』[日比 紀文監修] による)





 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 みなさんは、病気になる前に食事に気をつけてね〜。

 ほんと、シャレになりません。




 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック




美しいジャンプに [2010年12月31日(Fri)]

 年の瀬も迫り、

 ことしのメルマガも最後の回となりました。


 ことしから読みはじめたよ! という方からも、
 たくさん、感想をいただいています。

 どうもありがとう〜!


          ◇


 1日2食を始めたばかりのときって、

 ただ少なく食べているだけで、
 今までと比べものにならないほど体調がいい。


 「少食にしてりゃ無敵だ!」

 と思うようになります。


 でも、

 これだけやっていれば健康でいられる、
 なんて都合のいいものは、ありません。




 むかし私も、そこをカン違いしていました。


 体がラクなのをいいことに、

 なるべく寝ない、
 ストレス解消もしないで、

 ひたすら働き続けたのです。


 そして……




 クローン病、悪化しちゃいました♪


          ◇


 少食は、体の疲れ、壊れたところを修復
 してくれます。

 しかし、
 その修復力がはたらくのは

 リラックスしているとき

 です。




 では、リラックスできるときって、いつ?


 いちばんが「寝ているとき」、

 次が「ストレス解消しているとき」

 です。


 この2つを削っちゃったら、

 さしもの少食も、
 威力半減というわけだ。




 寝るのは大事。

 適度に息抜きすることも大事。




 年末年始は、そのいい機会です。


 健康のため、
 ひいては人生のたいせつな目的達成のため、

 胸をはってゴロゴロしましょう!(笑)




          ◇


 では、

 このコーナーも、今年はこれでオシマイです。




 ◆ くろーん病中膝栗毛
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 (とうとう医者から
  「クローン病」の宣告を受けた松井。

  読んでおいて、と言われたパンフレットには、

  「原因不明」「根本治療はありません」とかいった
  ふざけた文字がならんでいた。)




 私は、さらにパンフレットを読み進めていった。


 「クローン病は、主として若い成人にみられ、

 口腔
(こうくう)に始まり肛門に至るまでの消化管の
 いかなる部位にも潰瘍(かいよう)ができ、

 それに伴い

 腹痛や下痢、
 血便

 が生じる病気です」




 「症状は、患者さんによって多彩で、

 潰瘍
(かいよう)などが存在する病変部位によっても
 異なります。

 その中でも特徴的な症状は、腹痛と下痢で、
 約半数以上の患者さんでみられます。


 さらに、

 発熱、
 下血、
 腹部腫瘤
(ふくぶ しゅりゅう)
 吸収障害に伴う体重減少、
 全身倦怠
(ぜんしん けんたい)
 貧血

 などの症状もよくみられます。


 また

 瘻孔
(ろうこう)
 狭窄
(きょうさく)
 膿瘍
(のうよう)

 などの腸管の合併症や、

 関節炎、
 虹彩炎、
 結節性紅斑
(けっせつせい こうはん)
 肛門部病変

 などの腸管外合併症も多く……」





 おいおいおい!

 何だよ、これは!


 オレはこれから病気のデパートになるのか?


          ◇


 これが自分に振りかかっている問題だとは、
 まだ、どうしても実感がわかないのだ。

 まるで夢を見ているような。


 しかし、この先の記述で、いっぺんに目が覚めた。




 「食事をとるうえでの注意点。

 1.脂肪の多い食品は避けましょう。

 2.食物繊維を制限しましょう。

 3.タンパク質は植物性の食品や魚介類からとりましょう。

 4.刺激のあるもの(香辛料、アルコール、炭酸飲料、
   カフェインなど)は避けましょう。

 5.甘いもの、冷たいもののとり過ぎを避けましょう。

 6.味つけは薄味に……。

 7.1日の食べる量を守りましょう。」




 「避けたい食品。

 主食……玄米ごはん 赤飯
  ぶどうパン クロワッサン デニッシュ類
  そば 中華麺 インスタントラーメン

 他の穀類……とうもろこし

 芋類(こんにゃく他)……こんにゃく しらたき

 和菓子……あん菓子(つぶあん) 豆菓子
  かりんとう
  揚げせんべい 南部せんべい

 洋菓子……アップルパイ ショートケーキ 他のケーキ類
  ドーナツ ババロア チョコレート
  あんパン 揚げパン

 他の菓子……月餅 中華クッキー スナック菓子

 油脂……サラダ油 ごま油 バター マーガリン

 種実類……ピーナッツ アーモンド ピーナッツバター
  ごまなどほとんどの食品

 豆類……大豆 おから ぶどう豆 きな粉 納豆
  あずき ささげ いんげん豆 そら豆

 魚……塩辛 缶詰(油漬け)

 甲殻類……いか たこ 小えび するめ 干しえび
  干し貝 缶詰類

 肉類……牛肉(ばら肉 サーロイン 和牛ロース)
  豚肉(ばら肉 ベーコン)
  鶏肉(骨付き皮付き肉 ひき肉)

 乳類……生クリーム

 野菜……たけのこ ごぼう れんこん セロリ ふき 漬物

 果物……パイナップル 柿 なし

 きのこ……しいたけ えのき しめじ など

 海藻……わかめ 昆布 ひじき など

 嗜好飲料……アルコール 炭酸飲料 コーヒー ココア

 調味料・香辛料……香辛料 マヨネーズ ドレッシング カレールー」


           (『第2版 クローン病の正しい知識と理解』 日比 紀文監修)




 これが一生涯つづく?

 やったところで、治るわけではない?


 バカげてる!

 なんと無慈悲なことを、
 しゃあしゃあと書くのだろう。


          ◇


 「読まれましたか」

 「はあ……」


 翌日の診療は、静かに始まった。

 ああ、そうか。
 パンフレットを読ませたのは、直接言うよりも
 精神的ダメージが少ないだろうということか。




 「クローン病は、
 まだ治療法が確立していません。

 でも、進行を食い止める方法なら、
 かなり確立しているんです。


 薬を飲むことと、食事を制限することです。


 これによって、病気ではあるけれども、
 ほとんど症状がない、

 という状態にすることができます。

 これを寛解(かんかい) といいます。


 逆に、
 薬を飲むのをやめたり、いろんなものを食べはじめると、
 症状が復活します。

 これを再燃(さいねん) といいます。


 この再燃を、いかに短くし、
 寛解の状態を、いかに長く維持していくか。

 それが、これからの治療となっていきます」




 原因がわかっていないのに、治療だと?

 そんなの、信じられるわけないじゃないか!


 なにかイヤな予感がする。

 この言葉を信じたら、たいへんなところへ
 連れていかれるような気がするのだ。


 (つづく)




  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 浅田真央ちゃん、とべてよかったねえ!


 楽しみにしていた『坂の上の雲』をあきらめて、

 真央ちゃんがすべるのは今か、今かと
 テレビの前で応援。


 最初のトリプルアクセルがキマって、
 まず涙腺がゆるみ、

 まったくミスなく続く演技、

 もうあとはフィニッシュするだけとなり、
 音楽の盛り上がりとともに
 高く足をかかえて回転する真央ちゃん、

 ドッとあがる歓声!

 涙腺、決壊。


 フィニッシュと同時に、真央ちゃん、会心の笑顔。

 ああ、よかった、よかった。


 耐えたもんねえ。苦しんだもんねえ。

 うっ、うっ。


 えーん!




 「苦しい」という言葉は、自分のときには
 使うものじゃないけれど、

 私も、クローン病の苦しみ、きっと美しいジャンプに変えます。






 ◆このブログは
 メールマガジンの記事をアップしたものです。

 最新の記事は、メールでお送りしています。

 無料購読は今すぐここをクリック