治るのが早い人、遅い人 [2016年09月17日(Sat)]
こんにちは。松井二郎です。 みなさん、ありがとう! 電子書籍『クローン病中ひざくりげ』10巻、たくさんダウンロードしてくれて、レビューまで書いてくださった方もあり、ホントにホントにどうもありがとう! メルマガ書いててよかったなぁ、と心から思います……。 レビューを読ませていただいたら、 「一度クローン病になってしまうと、治すのはここまで大変なんだと心が痛くもなります」 とのこと。顔を合わせたこともない私のために、そんなふうに思ってくださるなんて。ほんとうに私は幸せな病人です。 でもほかのクローン病の方は、「治すのはここまで大変」ではないと思います。 じっさい松本医院においてある手記をよむと、「半年で治りました」とか「1年でほぼ症状がなくなりました」という人たちばかりです。治療7年目に入ってまだこのありさまである私は、むしろレアケースでないかと(笑) 早く治る人と、わたしのような遅いケースのちがいは、何なのか? 「これまでにどれだけ自分の心で免疫をおさえてきたか」です。 免疫をおさえて難病にしてしまう原因には2つあります。薬とストレスです。前者は人工のステロイドホルモンで、後者は天然のステロイドホルモンで、免疫細胞の遺伝子を書き換え、免疫システムの各パーツを動作しないようにしてしまいます。これが免疫をおさえるということ。 ではどちらが免疫をおさえる力が強いかというと、ストレスのほうが薬の20倍強い。 まえに書きましたがわたしは小学6年間いじめられてから25歳まで「自分は生きる価値なし」と信じ切っていた男でして(電子書籍では5巻に書いたところ)、25歳でカウンセリングをして、まちがった思い込みだったことに気づき、生きてていいんだと知り、「よーし、生きるぞ!」と思ったとたん、クローン病になった(笑) おそらく免疫がイッキに回復したからでしょう。 よくカンちがいされているのが、免疫が弱まっているときに難病になるという説です。ちがいます。このときは難病になる準備を着々と進めている状態。そのあと免疫が回復したとき、あたかも引っぱりすぎたゴムの手をはなすと思いきり反対側に振れてそのまま飛んでいってしまうように、弱まりすぎた免疫が急激に高まり、レッドゾーンを振り切って、「免疫のリバウンド」で難病になってしまうのです。 というわけで、27歳にしてようやく自分を肯定し、ようやく免疫がまともに動きだし、強烈な「免疫のリバウンド」としてクローン病になった。 20年以上、たっぷり、準備に時間をかけたクローン病。 だから治りが遅いんです。 ということは、逆にいえば「まだ7年ぽっちしか治療していない」ともいえます。 だから、ま、これでも治療は順調なのかもよ(笑) とはいえみなさんには早く「治りました!」とご報告したい。ほんとうに、早く、1日も早くしたいのです。いたずらに連載を引きのばしているのではないのです(笑) とりあえず『こち亀』のように200巻で終了などということのないようにはしたいものです。 ではまた! ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『こち亀』に次ぐ単行本の長さ2位の『ゴルゴ』は、もう最終回は描いてあって金庫に保管されているそうです。 その話に感銘をうけ、わたしも連載の最後の一文はもう書いてあるんですが……いつ配信できるんだろ(笑) ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 [無料購読する] ◆[ このブログのトップへ ] |