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松井 二郎
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夢の実態 [2013年04月18日(Thu)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(41)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「敵襲だー!」

 ストレスを受けると体はそう思いこむ。大昔、ストレスといえば獣に襲われることだったからだ。
 「ストレスを感じてる、ということは、いま敵に襲われているのだな。じゃあ、すべてのパワーを戦いに使わなければ!」
 生き残るため、体はそう判断し、莫大なエネルギーを使う免疫(体の修復に使うパワー)をストップさせる。
 ストレスから解放されるまでこの状態は続く。つまり獣を倒すか逃げるかすれば、また免疫は働きはじめる。
 ところが、現代のストレスの特徴は、24時間ストレスから解放されないことである。ために24時間 免疫が止まっている人が少なくない。
 こんな人は難病の条件がひとつ整うのである。

 難病を治すには、薬をやめるのは言うに及ばず、「強すぎるストレス」もなくさなければならない。

          ◇

 仕事のストレスも、治療中は大敵である。

 「きみは今、仕事がどうとか言っとる立場やないんや!」

 だるくて仕事ができません、と松本先生に言ったら、お叱りをいただいた。

 だるいのは治療の成果である。
 免疫力を上げる治療をはじめると、体内の常在ウイルスであるヘルペスウイルスまでわざわざ見つけだして攻撃をはじめ、しかもこのウイルス、神経に住んでいるから、神経があおりをくらって損傷し異常な信号を出しはじめ、そのため全身をとてつもない倦怠感(けんたいかん)が襲うようになるのだ。
 こうなると仕事どころでない。

 けれども私には、原稿の〆切りというものがある。だるくて体がフトンにめりこんでいようが、地球の重力が10倍だろうが、書かねばならぬ。
 やっとパソコンをひらくのだけれど、頭の中までだるくて、遅々として進まない。〆切りが日に日に迫ってくる。けれど、仕上がらない。

 そのことを訴えたら、叱られたのだ。

 「生きていけさえすればええのや! 仕事は、減らせるだけ減らしなさい」

 迫ってくる〆切りがたいへんなストレスになっていることは、私も感じていた。
 でも……。

 この松井二郎には夢がある!
 甲田式1日2食を広め、病気の人をつくらないという夢がッ!

 しかも松本医学まで知ってしまった。
 甲田医学で、予防は完璧。
 松本医学で、治療は鉄壁。
 この2つを知る人が、知らない人よりも多くなれば、医学は新時代をむかえるッ。
 病気をつくる医学から、病気をなくす医学へとシフトする。
 治せない医学から、治せる医学へとチェンジする。

 "医学2.0" の誕生だァーッ!

 けれども……仕事、減らすしかない、か……。

          ◇

 「ネットの世界で2食を広めてやるぜ」

 そう思ってメルマガを創刊したとき、すでにクローン病であったが、まだ初期で、2食にさえしていれば、いくらでも体が動いて、4時間くらいしか寝ずに働いていても平気だった。
 移動するときは、つねに小走り。階段はいつも駆け上がる、駆け下りる。エスカレーターでは必ずあいているほうの側を、やはり小走り。朝、起床したらまず本を読み、夜、仕事をおえて帰宅したあとも、寝るまで本を読む。または仕事を続ける。電車を待つ2〜3分も、何もしていないことに耐えられず、本をひらく。
 体調は良くてもいちおう病人であることがアタマからスッ飛んでいた。
 そしたら、じょじょに悪化。悪くなりはじめると、加速して、みるみる重症化。すっかりクローン病患者らしくなっちゃった。

          ◇

 ダメなのだ、私は。放っておくと、どこまででもムリをする。そして、自分がムリをしていることに、そのときは全く気づかない。
 この心のクセを、なんとかしないと、体のほうも治ってこないわけだ。

 こういう、つねに心を追い立てている状態が、交感神経を刺激し、ステロイドホルモン(コルチゾール)を大量にバラまき、免疫力は異常に低下し、無害な化学物質に対しても
 「敵襲だー!」
 と攻撃し、免疫が異常に低下しているからこれを無害と学習せず、一生攻撃し続け、体が一生キズつき続ける。これを難病という。

 この戦いをやめさせるには、交感神経の緊張状態をとくこと。せかせかと、なにかに追い立てられているような心の持ち方、生き方を変えることである。
 そうしない限り、いくらハリや漢方をやっても、治らない。

          ◇

 「きみは心で免疫をおさえてしまっているのや。だからリバウンドばかりくり返す」

 松本先生からそうご指摘いただいたことがあった。治療を始めて1年がたったころである。

 反省して、自分の心のうごきに気をつけることにした。
 たとえば、昼のひざなか、病人らしくゴロゴロしている。すると
 「寝てるヒマがあったら、仕事しろ」
 と、心がダダをこねてくるのである。
 その心に、
 「きみは病人なのだ。病人は、休むものだ。いまは寝るのもだいじな仕事」
 と言い聞かせ、まっ昼間からフトンに入っている自分を、許してやる。

 せっかく、こんなすごいことを知らされたのだ、もっと、もっと仕事をしたい。心が、はやる。

 けれども、仕事を、減らした。

          ◇

 これまで私は自分勝手に免疫を抑えてきた。

 「自分勝手に」とは、松本先生がホームページのなかで使っておられる言葉だ。
 免疫を抑えたのは、ほかでもない、ステロイドホルモンを出し続けた私だからである。
 病気に負けずに、仕事したい。それも、ただ仕事するのではダメだ。みんなから好かれたい。誰にも嫌われたくない。いい顔をしたい。
 その欲のため、いますぐ休まなければいけない体を、休ませなかった。体と、心のケアを、後回しにしてきた。

 "何かしなければ、私なんか、生きていたって価値がない。"

 この恐怖感から逃げたかった。

 私には夢がある、といったら聞こえがいいが、これが実態だ。「自分勝手」な、都合だ。
 免疫の都合は、どうなるのだ。そんなこと考えたこともなかった。

 そのツケを、いま、払っているのだ。
 借りたものを返しているのだ。
 すべて身から出た錆(さび)なのだ。

 だから、"休む" ことが、いまは重要な仕事であらねばならぬ。
 1日の「やることリスト」の中に、"しっかり休憩をとる" とか "寝る" とか書きこんだ。昔の反省から、予定に組みこんででもそうすることにしたのである。
 まっ昼間でも、シンドくなったらフトンに入る。
 またぞろ、心がわめきだす。
 ああ、こんな、何もしていなかったら、私なんか、生きていたって価値が……。
 わき上がってくる思いを、なだめすかせる。

 私の価値?

 そんなもん、どうだっていいことじゃないか。

 それより、いまは、休め。寝ていろ。治せ。
 そうして、本当に、みなさんのお役に立てる体にしなさい。
 おっと、いかん、いまは、忘れていなくっちゃ。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
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kao02.jpg 今回2つの文章に元ネタがあります。

 「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!」
 「アルティミット・シイング カーズの誕生だッーっ」

 いつもすんません。
 キュイイイン





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