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松井 二郎
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アソコにどじょうを飼いし者 [2012年11月19日(Mon)]

 こんにちは。松井二郎です。
 松井痔瘻ではありません。

 いえ、どっちでもいいんです。

 では前回の続きを。




 ◆続・クローン病中ひざくりげ(26)
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2011年9月。

 狭いアパートの自室で、天井を見上げていることが多くなった。
 肛門の右と左に、仲良く "痔瘻(じろう)" が並んだからである。
 なにしろ、直腸からおしりの皮膚まで、常時、穴があいているのだ。いつも痛いわけではないが、ときどき痛む。それも、かなり痛むことがある。

 いちばん困るのはイスに座れないことだ。
 そーっと座れば、一瞬、ビリッ! とくるのをガマンすればなんとか座れないこともないが、長い時間はムリである。
 となると、寝ているしかない。
 寝るのにも工夫が必要で、おしりがフトンに直接あたると電撃ダメージをうける。クッションを腰の周囲に配置し、守備力を上げておかねばならない。
 ちなみに、そうすると寝返りがうてない。寝ているのもつらい。
 クローン病だから、終日だるいのであるが、ずっと横になっているほどではないのだ。しかし、よもや、痔瘻のおかげで "ほぼ寝たきり生活" になろうとは。

 「いよいよ病人らしくなってきたな」

 読者諸氏にことわっておくと、これは "免疫のリバウンド" であるから、よくなっている過程である。
 けれども、はたからみれば、西洋医学を嫌う変人がとうとうここまで悪化したとしか映らないだろう。

          ◇

 それでも、新しくできた右の痔瘻は比較的おとなしくしてくれている。ハレはひいているし痛みもそれほどではない。
 問題は古キズ、左の痔瘻だ。
 たいへんお恥ずかしい話……

 ハレが陰嚢(いんのう)にまでひろがった。

 (え? いんのうって何? 淑女のみなさんは、わからなくていいです。竿(さお)じゃないほうです。)

 肛門の左側にあいている穴は、まわりがプックリとはれているというか、穴を中心に火山が隆起したように皮膚が盛り上がっており、その隆起が、なぜか、下へ下へとふくれてきて、おいおい、どこまで行くのか、と思っていたら、おいなりさん、

 ……失礼、
 陰嚢(いんのう)に突きあたるところまで成長して、そこで止まった。
 こうして、肛門の左脇から、たまぶくろ、

 ……失礼、
 陰嚢にかけて、プックリと山脈のようにはれあがったのである。
 それがまた、ときどき、ビリリ! と、かなり強い電撃が走る。さわると、ブヨブヨしていて、やはりビリッとくる。
 山脈のなかにウミがたまりやすくなってしまった。

 「うえぇ、キモチわりぃ」

 筆舌に尽くしがたいのである。
 チ●コ、

 ……失礼、
 陰嚢付近が、いつもブヨブヨしていて、ときどき痛む。この気持ち悪さ、たとえていえば、皮膚の下にいつもどじょうが入っていて、しょっちゅう動き、ときどき噛みつかれるようなかんじだ。

 こ、こんな場所にぃ。

 歩くと、さらにイタ気持ち悪い。
 いっそう "ほぼ寝たきり生活" に拍車がかかった。

          ◇

 これ、ほうっておいていいもんだろうか。外科で切ってもらおうか?

 さんざん迷ったが、このまえ、新しくできたハレは、切ったらすぐによくなった。このまま「どじょう」に耐えていたら、自分でよけいなステロイドホルモンをだして免疫を抑えてしまう。麻酔してでも、切ったほうが、まだしも免疫を抑えずにすむだろう。つまり、クローン病の治療にとってプラスだろう。と、イタ気持ち悪い日々をしばらく耐えて、
 「しかたない、切るか」
 と決意した、その日の夜中。
 とりわけ激しい痛みに襲われ、ウンウンうめき、そのうちにどうやら眠れたらしいが、翌朝、目がさめると、パンツにあててあるガーゼにすごい量のウミがでていた。
 それでもハレはひかない。

          ◇

 外科を受診した。

 「切りましょう」
 と速断する医師に、
 「お願いします」
 と今回は二つ返事。

 まずは麻酔の注射。おしりへの注射は、子供のころ、信じられないくらい痛かったものだが、いまは大人になったからなのか、それとも技術の進歩か、意外なほど痛くない。
 麻酔が効いたところで、医師は古キズの穴をさらに切りひろげはじめたようだ。これは痛くも何ともなく、メスがあたっている感触だけがする。
 「ウミ、ないですね」
 え? まじで?
 じゃあ、あれで、いままでにたまったウミは、とりあえず全部出たんだ。

 しかし、肛門から陰嚢にかけての「どじょう山脈」は、隆起したままだ。
 どうやら皮膚がこの形でかたまってしまったらしい。

          ◇

 というわけで、今回の切開はまったくのムダであった。
 結局、麻酔が切れたあと、この日の夜も眠れなかった。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao07.jpg 文章だとわかりづらいので写真をお見せしようかと思いましたが、わいせつ物チン列罪になるのでやめておきます。





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