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松井 二郎
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これって、マジ、「治療」? [2011年12月08日(Thu)]

 ◆免疫の仕事をじゃまするのがステロイドの仕事
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 「なんか家の中が臭うなぁ」

 と思ったら、

 キッチンの排水溝がすごいことになっていた。
 なんてこと、よくあります。




 このとき、対処法は、2つにわかれる。


 1つは、ゴミに出すこと。


 もう1つは、そのままにすることです。

 しかしこの場合、あまりに臭くて死にそうになるので、
 薬でもふりかけてニオイをごまかすことになるでしょう。


 さて、どちらが正しい対処でしょうか?




 臭いのモトは、断固、家の外に出すべきである。

 薬でニオイをおさえたところで、ゴミはカビてくるし、
 へんな虫が飛ぶようになるし、

 黒光りする究極の虫がでるかもしれない。


 「臭いものにフタ」をすれば、
 事態はより深刻になってしまいます。




 "ステロイド" も、この「臭いものにフタ」なのです。


          ◇


 薬にせよストレスにせよ、ステロイドで免疫を
 おさえることで
 病気の「痛い」「かゆい」をだまらせているのだ、

 という話をしてきました。




 なぜ、薬は熱を下げるのでしょう?
 咳も鼻水もピタリと止まるのでしょう?

 どうしてムヒを塗ったらかゆみがおさまるの?


 発熱も、咳も、鼻水も、かゆみも、みんな免疫が異物を
 処理しようとしてやっていることです。

 いわば、腐った生ゴミを家の外に出そうとしている。


 それをステロイドでフタしてしまったら、
 どうなるのでしょうか?




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    熱やかゆみや痛みなど、体に起きる不快な現象は、
    免疫が異物を殺すか追放するかしているから
    起きるもの。

    ステロイドはそれらをピタリと止める。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆「寛解と再燃」の正体
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 「これ、松井さんのお薬ですよー」


 クローン病が発見されたばかりの入院中のこと。

 看護師さんが、薬をドッサリ持って
 やってきました。


 うへぇー! こんなに飲むのかよ。

 持ってみたら両手に山盛りになったのですが、
 これが2週間分だ。

 こんなにジャラジャラ、薬、飲んでいいの?

 やばくね?




 この時点で、私は幸いにも
 甲田光雄先生を知っていました。


 甲田先生は、薬を一切つかわずに治療にあたっておられ、

 その結果、さまざまな難病が治っているとのこと。


 私は、薬をじっと見つめたのです。


 「でもなぁー、飲まなかったら、いろいろ言われる
 だろうしなぁー。めんどくせえ」


 そこで、入院しているあいだだけ飲むことに。

 ま、これくらいなら、たいしたことないだろ。


 そして退院後、
 エイヤッ! とゴミ箱に捨てたのでした。




 しかし……。

 そのあとも、2週間ごとに医者に行くたび
 同じように薬をドッサリ渡される。


 「クローン病は、一生つきあうものです。薬を飲んで、
 "寛解(かんかい)" を維持するようにしてください。
 飲まないと "再燃(さいねん)" しますから」


 毎度まいど、医師から言われました。


 "寛解" とは、
 病気なのだけれど症状がほとんど出ていない状態。

 "再燃" とは、それがぶり返したことです。




 ですが、これを正確にいうならば。




 "寛解" とは、


 病気を治そうとしている白血球の遺伝子を傷つけ、
 動けなくしてしまうこと。

 つまり免疫を止めること。


 まだ家の中に泥棒がいるのに、
 突入した警官に「動くな」と命じてしまうことであり、

 それによって、あたかも事件が解決したように
 見せかけることです。


 薬が切れれば、白血球は自分の遺伝子を修復し、
 けなげに任務を遂行しようとします。

 再び、泥棒と警官との戦いがはじまります。


 このとき、
 強く引いたゴムほど勢いよく元に戻るのと同じで、

 強く免疫をおさえていたほど、そのあとの戦いは、激しくなる。

 いっそうひどい痛みやかゆみが噴きあげてきます。


 これが、"再燃" です。




  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    症状が「おさまる」とは、白血球をいためつけて
    黙らせること。

    「ぶり返す」とは、いためつけられた白血球がまた
    けなげにがんばりはじめるということだ。

    はじめから白血球をいじめなければよい。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




 ◆症状を止めることは治療にあらず
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 甲田光雄先生のファンであるみなさんなら、
 すでにご存じかもしれませんが、


 "症状" とは

 「病気を治すために起きている、よいこと」

 です。


 熱、だるさ、痛み、かゆみ、せき、痰、鼻水、
 すべて、病気を治すために起きている。

 言葉をかえると、"異物" を追い出そうとしているのです。




 それをしてくれているのが "免疫" です。

 免疫をおさえれば、当然、
 熱もだるさも痛みもかゆみもせきも痰も鼻水もおさまる。


 しかし、それは病気を治す力がおさまっているということです。




 異物を排除するための正しい戦いが病気なのだから、

 "症状" はそのまま "治療法" 。


 これを甲田先生は【 症状即療法(しょうじょうそくりょうほう) 】
 と言っておられたのでした。




 ステロイドは、それを、止める。


 私は疑問に思ったのです。

 「これって、マジ、"治療" ?」




 つづく


  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓


    病気のすべての症状は、
    免疫が異物を追い出すために起こしているもの。

    薬で免疫を止めれば症状は出ない。

    だが、異物も出せない。


  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 黒い虫に長年悩んだ私が言うのだから間違いありません。




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