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深谷与那人
今年も 町たんけんをよろしくお願いします (03/05) しゅ まりこ
1月12日(日)は ガイドブック完成のつどい! (01/07) 朱 まり子
山急で 京都駅まで 一直線 (09/04) しばけん
山急で 京都駅まで 一直線 (08/06) 朱 まり子
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3月発行のガイドブックの制作の真っただ中[2008年12月29日(Mon)]
今、3月発行のガイドブックの制作の真っただ中。
完成は来年3月8日。記念の場も考えている。

だんだん、参加される方が増えてきて、今回は、編集スタッフが9人になる。
最初は3人で始め、パソコンも打てない状況の中で、「ワープロ」を使って作成したのだから、天と地ほどの拡がりを、人にもモノにも、知識にも感じる。
とは言うものの、最初の1冊からの継続メンバーは、もう私しか居ない。
結構疲れる。
この作業を経て、小学校の先生に成った人もいる。
きっと、役に立っているだろうと、思っているが…。

「来年は、パンフづくりは休もう!」と宣言し、今は全力投球。
取材の地域は山科区の西側[百々小学校区]中心。
なので、清水焼・とのこ・仏具・義士祭なのだ。
(以前のブログで紹介の場所が花山天文台といい、すべて西に偏っていたのはそのせい)

かなり、ピンポイントになることで、そこだけの絵地図も描いて頂いている。
絵地図は、それを描くのが大好きと言う人が居られ、喧々諤々で案を討議し、絵にしてもらう。
出来上がった絵、大変だと思いながら、あそこをどうして、これは要らないと、再度のダメだし。
すこしづつ、すこしづつ前が見えてきた。

予告編ならぬ、今年2008年版パンフ紹介編、その2。
子どもたちが「時の長さ」を、経験から感じるというページを、今日はご紹介します。

まずは、全体図。



あとの4枚は左上、左下、右上、右下のアップです。









ご希望の方には、町たんけんチーム作成の「ガイドブック2冊」を差し上げます。バイオグラフィーに申込方法を書いていますので、ご遠慮なくお申し込み下さい。今さし上げられるのは、4冊目と5冊目と、その報告書です。
想像力を持って見る作品です。人形劇を楽しみにお越し下さい。[2008年12月26日(Fri)]
昨日、見続けることの大切さ、想像力をもつことの意味を書いたが、
そういう意味で、「人形劇」は、演劇よりも想像力をかきたて、わかりやすい。

創作劇が終わったところなのに、
なんと1月に入ってすぐ、人形京芸さんの作品を、山科で見て頂く。
キャプテン・グック。
キャプテン・クックとは、違います。

「潜水海賊キャプテン・グック」 原作■斉藤 洋・演出■北村直樹。
みなさん、グックと読んで欲しいのに、「クック船長」と、読まはります。
この作品は「イッパイアッテナ」で御馴染の斉藤洋さんの原作。
しかし、只今、絶版で手に入らないというマニアックな原作。







●日時:2009年1月12日(月・祝)開演13:30
   12:30〜ロビーにて、フェイスペイント・空気砲・迷路解きなど、楽しい催し有。   
●会場:京都市東部文化会館 ホール
●料金:3才以上有料
    前売2300円(当日2500円)
    前売のみ、ぐっとお得な、ペア券3600円、トリプル券4800円があります。
    団体割引(10名以上)詳しくはお問い合わせください。
●お申込み:山科醍醐こどものひろばまで、来所・電話・FAX・メールにて。
 朱へ直接のお申し込みもたまわります。
〜ものがたり〜
臨海学校に来ていた小学5年生の杏子はボートで海に漕ぎ出した。
しかし、そのうち嵐になってしまって、陸がどっちかわからなくなってしまう。
その時、海面を割って潜水艦が飛び出してきた!
そうして、「潜水海賊」を名乗るグック一味に助けられた杏子だが、
海賊たちの横柄な態度に我慢ならず、反発する。
暑苦しい海賊たちと、現代のクールな女の子が、
潜水艦という世界一密閉された空間でどうにかこうにか関係を築いていく。
少しの哀愁と、希望あふれる海洋ロマン。
ただいま潜行開始!
主催:社団法人日本児童演劇協会
平成20年度文化庁「芸術団体人材育成支援事業」

今は冬休みになりましたが、チケットおとり置きします。
是非、ご希望の方は、お知らせくださいませ。チケットをお送りします。
想像力を総動員して、舞台の上の登場人物になりきり、その気持ちをわかろうとすることの意味[2008年12月25日(Thu)]
朝は、「ママワーク」のクリスマス会。
人形劇サークル・ムクムクさんの人形劇を見せて頂く。
いつも、ムクムクさん、ありがとう☆

口をポカンと開けて、夢中になってみる子が多い。
観ることも、習慣なのか、この年齢なのに、もう子どもたちはしっかり見ている。
お母さんの私語もゼロ。
人形に近寄る子どもがいても、おにいちゃんやお姉ちゃんもあたたかく見守っている。
とても良いお客様。
(児童館などで人形劇を観ると、大人の席で、ざわざわが聞こえる)



プレゼントは、ぶたやまさんから頂く。
ささやかなものだが、子どもたち、うれしそう。


袋は私の力作。
シール折り紙を切って、クリスマスツリーで飾っただけだが、せめて手作りで…と考えての作品。




午後は、げんきスポット0−3のクリスマス会。10家族。
場所が違うのだが、朝からの子もいる。
来年の干支「牛さん」の工作をしたり、クリスマスの歌を歌ったり、絵本を読んだり。
町たんけんのお母さんが創ってくださったパネルシアターは大好評。
(何もお願いしないのに、こうして素敵な作品を創って下さる石Kさん、感謝です)





わたしもちょっぴり活躍しましたよ。(自分の撮影なので、私は写っていない)
歌の伴奏は、歌詞カードを、引き抜いたものを歌うというので、ちょっぴりドキドキ。
なんとか弾けたのでホッ。
相棒が、何を思ったのか、物を取りに行く間、「じゃ、朱さんにも一つ絵本を読んでもらおうね」って。
そこにあった本をパッパッと見て「ぐりとぐらのおきゃくさま」を選び、ぶっつけ本番で読む。
私、ぐりとぐらの雰囲気が大好き!
大きな子から、小さな子まで、聞いてくれ、今日は、朝も午後も、ホントに良いおきゃくさま。

たのしかったぁ、基本的に、おまつり騒ぎ、大好き人間です!

子どもにとって、観る・聞くは、遊ぶに匹敵する大事なこと。
多くは、自らの体を動かし・考えるに比較して、受け身の行為は評価が低いのではないかと思う。
しかし、さにあらず。
想像力を総動員して、舞台の上の登場人物になりきり、その気持ちをわかろうとすることは、相手を考える、大きな大きな学びでもある。
今、日本語教育が叫ばれているけれど、人形劇を見たり、絵本を読んだりを、大勢と一緒にすることは、とても大きな意味を持つ。

今日の2つのクリスマスにきた子のように、その世界に入り込むのに、年齢に下限はない。
但し、ある種の訓練は必要だろう。
もし、絵本1冊を終わりまで聞けないようなら、まずは好きな場面をめくって、そこでの話をすることから初めて見て欲しい。
0歳でも、1歳でも、まずは、お気に入りの絵本を創ること。
お気に入りのワンシーンがすべての出発点である。

日本語の獲得だけでない。
日常で出会えない素敵な経験が、心を豊か育てる。
相手の気持ちが推し量れる、やさしさは、小さな日々の生活から。
大きな夢も、小さな1冊の絵本から。
今日も保育(ママワークの補講)[2008年12月24日(Wed)]
欠席者の補講なので、4人の子どもさんを保育。
初めて出会う子ばかりだが、なかなか素敵な子どもたち。

4歳のお兄ちゃんが、2歳弱の女の子を、ずっとお世話。
泣くと、縦抱きしたり、トントンしたり。
寒そうだと、毛布を掛けたり、鼻水を拭いてあげたり。
それを、使命というより、「そんな泣いて、しゃ〜ないなぁ」と言う苦笑いをしながら、何分経っても、抱っこして、トントントントンしてあげている。
辛抱強いおにいちゃんだ。

使命感(親がちゃんと見ていなかったら怒るから)でやっているとか、お世話することが隠れ蓑で、自分で遊べないという子もいる。
そんな中で、大人のような、それでいて、子どもらしいおにいちゃんだった。
聞くと、お母さんが居ないと、帰って来る迄ずっと泣き続けるので、ずっと抱っこし続けということもあるそうだ。
わたしが見ると、おんなの子の泣き声が一段と高くなる。
「ごめんね、お兄ちゃん、よろしくお願いします」と、おにいちゃんに全面お願いをする。
(途中から,別のスタッフと兄妹で外に遊びに行った。)

私と言えば、仁王立ちしてから、やっと進めるくらいの、やっとやっと歩行のリュウちゃんと遊ぶ。
遊ぶうちすぐ、私と居るのが楽しいという顔つきになり、ウーブー、アーウーと、声が出始める。
シメタ!これで大丈夫!!
上手く出来たら、ほめ言葉・拍手を要求され、「すご〜い!パチパチパチ」を繰り返す。
女の子(リュウちゃんの仲良しさん)が、自分のお茶と一緒に入っている、ビスケットの袋を見つける。
カバンの片面が、透明のビニール鞄なので、中に何があるのか、見えてしまったようだ。
見ると、ビスケット。
原材料も何も分からない、箱から出された、封の切られたもの。
今は食べないのよと、首を横に振るが、食べる気満々の女の子。
それを見る、リュウちゃん。
「僕も欲しいが、男はじっとガマン!」みたいな、ものすごい形相になる。

一人だけに食べさすことも出来ないし、かといって、成分も分からないものを、他の子どもに食べさせることは、もっと危険。
仕方ないので、別のスタッフさんに、ママワーク講習中のお母さんに、ビスケットを食べることの了解を貰いに行って貰う。
2人の親からOKが出て、まず、一切れ。
リュウくん、端をかじるとかいうのではなく、丸ごと、パクン!
おもいっきり大きな口を開け、その力強いこと、力強いこと、この上なし。
すぐに、もっと!という顔。
2つ目も、丸ごと、パックリ!
こんな食べ方、うちの3人の子どもはしなかった。
おやつでも、好きなものでも、ゆっくり、じっくり型だったので、なんだか、不思議な、すごい力強いものを見たようで、感激。

終了後、お母さんたちに、途中で尋ねたことのお詫びしながら、事情の説明。
@品物が見えると欲しくなること
A結局お昼前なので、2切れずつしか食べなかったこと
Bダメと言ったら、すんごい形相で、仁王様みたいだったこと
をお話する。
すると、笑って、「この子、食い意地が張っていて、ものすごくよく食べるんです」とのこと。

今日も、保育楽しかったぁ。
これだから、止められない。
今日はカメラを忘れたので、映像はなし。
大勢の人に、支えられた子ども・大人たちの笑顔[2008年12月22日(Mon)]
ひとつの創作劇を見た。
1時間十数分後、創作劇が終わった。

一つのことをやり遂げての、顔・顔・顔。
会場にひろがる拍手の重なり。
眼を潤ませてのお客様は、だれかのお知り合いだろうか。
でも、その子の成長だけへの涙ではなかっただろう。
本当に、満足して頂けるひと時が会場いっぱいにひろがった。

良かった。
みなさま、本当にありがとうございました。
一人一人の参加者を送り出した家庭、家族・・・
監督さん始め、多くの劇関係者、
当日助っ人さんも、大勢、プロの方だったようですね。
ありがとうございました。
制作さん、事務方さん、大勢で見れて、ほんとによかったですね。

それぞれのご家庭で、どんな話題が出たでしょう?
舞台の上の、ひとりひとりに、声を掛けてあげたいと、観客のみなさんも思われたことと思います。
そんな思いからか、春から参加の、新たなお申し込みもいくらかあったようです。
一人でも多くのお力をかり、次年度も続けたいとの関係者の気持ちを生かせるよう、
みなさま、今後とも、ご協力をお願い致します。

今日は、側面からの写真を載せておきます。
舞台を下手なものが撮るのは気が引けましたので。
(創作劇のブログに、もうじきアップされると思います)


          ホール入口の装飾作成中!



          ううん、このコメントは、ちがうんとちゃう?あの子は・・・



        出演の子どもたちのおかあさんたちが制作したパネル



        開場50分前、スタッフさんの最終確認(参加者の親が多い)



         ご来場のお客様のチケットを切っています。
「町たんけん」の活動が掲載[2008年12月21日(Sun)]
独立行政法人福祉医療機構(略してWAM)の季刊誌「いきいきチャレンジ!」2008年冬 第44号に、約2年前に終わった「だいすき!山科ガイドブック」の事業成果についての記事が掲載された。
WAMから、その年度の中で、優れた事業としての20団体の中に選ばれましたとの連絡を受けたのが、今から半年前。
不思議なもので、あのあと、別のパンフレット2種を作成し、今、3月発行分のガイドブックの追い込み体制になっているので、自分の中では、過去そのもの。
もう、旬ではないし、9000部も作成したのに、手元に残部が無いところにまで来ている。
なので、何で、今頃に取材?と思った。

でも、ありがたいことなので、テープを巻き戻すように思い出し、事業について答えた。
何故、町たんけんを始めたのかとか、64ページのパンフレットを創る意味とかは、何年たっても変わるのではない。
しかし、なぜ続けるのか…は、5年後には別の課題が見え、違う返事をするかもしれない。
社会の動きが、地域に与える影響は大きいし、その中で生きる子どもたちは、まともに、その波を受ける。
子どもを守るという言葉があるが、今まで、一度も子どもを守りきった時代というのは無いのでは…と思う。
益々厳しさを増す地域社会。
子どもへ向けた活動のミッションを、再度確認しなければいけない程、子どもを取り巻く社会の変化は大きいと、今日も話し合っていたところだ。
自己満足ではないように、誰に向け、なぜするのかの確認をせねばと、常に感じている。

今読み返すと、自然教室の先生は、WAMの助成年度ではなく、その前2年続いてお世話になった方。
野鳥の先生は、WAM助成の次の年からお世話になっている方。
そんな間違いに改めて気づいた。
ある1年間だけを切り取って話をするというのは、実に難しい。
活動内容や講師はどんどん変わる。
だから面白いし、だから、やり続けられる。

でも、こうして、広報誌に掲載して頂くと、だれかが注目してくれる。
1年前、「げんきスポット0−3」を開設した時に、丁度、ミキハウスの広報誌に活動紹介が載った。
ミキハウスの店で配るだけではなく、病院や幼稚園で無料で配るので、ものすごい冊数。
なので、思いがけない人たちから、「出ていましたね」と声をかけてもらって、びっくり。
新たに出来た「げんきスポット0−3」に、それを見て、来られた方も多かった。
1円も広告料を払わず、新聞やラジオ・TVに出る。
これくらいかな、NPOの特権は。



http://www.wam.go.jp/wam/publish/index.html を開け、季刊誌「いきいきチャレンジ!」 から、 「いきいきチャレンジ!」最新号 をクリックし2008年冬 第44号の目次から、チャレンジレポート (582KB)を選び、クリックすると、PDFファイルが開きます。
このファイルの3ページ・4ページが掲載記事
内容は、2年前の事業について述べていますが、取材はこの秋で、私の顔写真も、現在のもの。
私の技術では、「ここをクリック」(と書いてあるところをクリックすると、そこへ飛ぶ)が、わからないのです。(PCに強い方、教えてください!)

みなさん、お時間のある時、是非一度見て下さい。
記者さんが感じた「町たんけん事業」
助成団体が感じた「町たんけん事業」がわかります。
いよいよ、明日!創作劇・本番デス。[2008年12月20日(Sat)]
いよいよ、明日!創作劇・本番になりました。

私も、かつてホールなどの舞台に年に何度も立っていたので、本番前の、ワクワク・ドキドキ感は、たまりません!
向き合ってきた時間が走馬灯のように流れる中で、一秒一秒を新たに紡ぎだす作業。
一緒にやってきた仲間に支えられ、その力強さに勇気を貰いながら、
それでいて、自分だけの、オンリーワン世界。

お客さんも劇を創ります。
ホールの雰囲気を暖かにして、みんなで、このひと時を共有しましょう。
もっと素敵になるように、あなたの力を貸して下さい。
お待ちしています。

創作劇の制作・Tさんからのメールをご紹介しましょう。 

内容は、本番直前になってもまだ進化し続けています。
最後までちょっとでもよくしようと思うメンバーの熱意はすさまじいです。
本当に、当日は奇跡が起こるかもしれません。
その瞬間を、ひとりでも多くの観客と共有できるよう、ぎりぎりまでお声かけお願いします。

創作劇のブログには、こんな文章も出ていました。

いよいよ本番です。
7月からワークショップと稽古を重ねてきた山科醍醐こどもの創作劇も大詰めです。
途中では悩んだり苦しんだり、対立したり孤立したり、風邪をひいたりひどく怒られたり、いろんなことがありましたが、その全てが本番の舞台の「こやし」になっている、すばらしいおしばいができたと思います。
ここまできたら大丈夫、あとは体調に気をつけて、自分にできる精一杯+ちょっぴりを舞台で出し切ることだけです。
稽古日記は今日で最後です。
見に来て下さるみなさま、出演者30名で紡ぎ上げた、一日だけのすてきな夏休みをどうぞお楽しみに。

興味あるかたは、HPへ http://www.geocities.jp/hiroba_sousaku/ 

会場でお待ちしています。
迷っている方は、ぜひどうぞ!
ママのビーズワークの助っ人に入る[2008年12月19日(Fri)]
今朝は、ビーズの先生お二人のうち、おひとりが休まれるとのことで、ピンチヒッターに入る。
といっても、ビーズの数を数えたり、ワイヤーを切ったりする程度。本当の裏方。

わたくし、こう見えても、装身具が大好きで大好きで、本格的には、象嵌(布目の切り目を入れた鉄板に、金や銀などの箔や線で、模様などを置いて行き、それを、うるしと水草のマコモで焼いて黒くする)、彫金(金工。銀を溶かして、板や線をつくるところから始め、やすりや鋸で形作る)を、かなりの期間、修行していた。
長男が3歳になってからは時間がなくなり、ご無沙汰が続いている。
でも、自分の作品は今も毎日着けている。
いつまでたっても、好みは変わらないので、作れなくても不便さを感じることはない。

しかし、家には、真珠や珊瑚、翡翠等があり、それらを使いたいが、作品を創るだけの時間的余裕がない…。
なんとか、うまい具合に、作品に仕上げられないかと思っていたある日、デパートで、真珠とスワロフスキービーズが、きれいな色の糸で結ばれている、上品なネックレスに出会い、吸い寄せられるように近づいて行ってしまった。
ぼんやり見とれていたら、「お好きなんですねぇ」と言われ、「彫金を随分長い間やっており、組紐を使った作品なども作っていたので、ようやくこんな作品が出てきたんだと、見とれていました。」と言ったら、「こんなのは簡単にできますよ」と、作り方や材料の調達について、事細かく教えてくれた。
材料を売っている店だけでなく、プロ(外国の人)の作品が見られる別のデパートも教えてくれた。
まずは、プロの作品を見に行き、それからフランス製の、色数豊富な糸(ワイヤーが付いていて、ビーズを通しやすくしてある)と、指定の大きさのスワロフスキービーズや大きな淡水真珠を買った。
そして、あわてて自宅に戻り、早速、やってみた。
糸にノット(玉)を作り、ビーズや真珠を固定しながら、どんどん通して行く。
あっけなく、でき上った。
それから、暫くの間、この手法に凝った。
それから、サンゴ、べっこう、真珠等、手持ちの材料を生かすため、いろいろ試行錯誤を繰り返す日々を満喫した。

今日は、保育付きの、2回連続講座の2回目。
2階でお母さんたちは、子どもと離れてのひと時を楽しみながら、でも、おしゃべりが止まる程の真剣さで、取り組んでおられた。

花のブローチ。









ワイヤーに指定のビーズを通し、それを繰り返して、はなびらを一つ一つ完成させていく。
それらを花の形に組んで、シャワー台に固定する。
布の花を何度も作ったことがあるが、ここでも、生徒は、先生のようには行かない。
同じ型紙で作るのに、どうして、こうも雰囲気が違うのだろう。
先生の作品からは、色香が漂う…。

ビーズの花も、実は、組むのは難しい。
数をこなすこと、本物の花を観察し、その花らしい雰囲気を創り出すほかない。
でも、仮にどんなカタチになったにせよ、自分が心込め創った作品だと思うと、愛着が生まれ、世界でたった一つの、オンリーワン作品になる。

けれど、先生と言うのは、不思議なもの。
ちょっと手を触れるだけで、見違えるようになる。
どの道でも、それを経験してきた。
「済みません…。ぐちゃぐちゃなんですけど…」と、何度、先生に頭を下げに行ったことだろう。
習った数だけ、得たものがあった。

そんな一つ一つが、今も、自分を支えてくれているような気がする。
もうひとつの絵、拾遺都名所図会から[2008年12月17日(Wed)]
拾遺都名所図会は、京都の俳諧師・秋里籬島が著し、大坂の絵師・竹原春朝斎が描いたそうだが、義士祭関係で、もうひとつ気になったのは、良雄断食石 (大石良雄の断食石)。


            (左に断食石と書かれている)


            (全体図・左ページ上部を拡大したものが、上の絵)

昨日載せたページの、一つ前の、絵のページに出ている、今もある、花山稲荷神社。

百々児童館が境内につながっているので、長女が小さい時は、神社の境内を、いつも遊び場にさせて頂いていた。
「まっかだな、まっかだな、ツタの葉っぱは真赤だな、紅葉の葉っぱも真赤だな」と歌いながら、歩いた参道。
いろんな思い出の詰まった、本当に大好きな神社だ。

でも、知らなかったんですよ。
良雄断食石なるものを。
良雄が、境内の、かなり大きな石に腰掛けて、断食して、御家再興の策を練ったと言われている。

良雄が参拝したと言われている、花山稲荷神社。
わたしがよく山科関係の参考書にさせて頂くHP「新セカセカさん」には、何年か前に、建築時期の元禄一四(一七〇一)年辛巳歳二月十一日の棟札が見つかり、そこには、寄進者として進藤の名前のほか、身分を示し「播州赤穂之城主浅野氏長矩家臣」と書かれていた・・・と記載されていた。

江戸時代の本を見て「へぇ、そうなの」。
パソコンを開けても、「へぇ、そうなの」。
なんだか、とっても面白い。

だから、手当たり次第の私の頭は、いつも満杯。
なので、いつも、その日の日付が分からない・・・。手帳なしでは動けない。
子どもと学ぶ歴史、その認識法 [2008年12月16日(Tue)]
「今日の晩ごはんはお蕎麦にして!中村さんが、言わはったから」と、帰宅してお母さんに言った子あり。
(理由がわからない方は、日曜のブログをご覧下さい)
「親しそうに、中村さんが言わはったというので、一体、中村さんって誰?って思ったわ。それから、ああそうそう、講師の先生やんか」と、気づいたそうだ。
面白いなぁ…。
中村さん、人気や!
朱さんが言うても、そんなにダイレクトに親に伝わるやろうか・・・。
ところで、その子の家は、もう夕食の用意が出来ていたので、蕎麦ではなかったとのこと。残念!

勿論、中村さんは、いろんな話をしてくださったんだけど、一番印象的だったのが「食」にまつわることとは・・・。
岩屋寺の前では、「蕎麦」「甘酒」の接待があったけど、どれも食せずに戻った(時間が無かったから)。
大石神社の前には、屋台がいっぱいあったけど、何も買わなかった。
なので、ご褒美というのか、岩屋神社で販売していた芳治軒さん(山科の和菓子屋さんでは一番好きなお店)の「大石饅頭」を早速買って(最後に歩いていたので、買ったところは子どもたちに見つからなかった)極楽寺でオヤツにした。
イマドキの子、まんじゅうを喜ぶのかしら?とちょっと不安だったかが、大丈夫だった。
「やったぁ!」という声がし、わたしも「やったぁ!」という気になってしまった。
単純やな。
でも、ゴミも無かったので、もしかしたら、袋を持って帰って、こんなのを食べたと言って話をした子もいるかもしれない。

さて、「食」から少し離れて、本題に入ろう。

この日のハイライトは、大石良雄隠棲旧址碑を前にして、江戸時代の「拾遺都名所図会」を見せて貰ったこと。
ここは、大石良雄(内蔵助)が、かの事件の後、山科に家を新築し、吉良家に対して復習の気持ちがないように見せかけ、山科に隠棲していた場所なのだ。
その地に立ち、江戸時代のガイドブックである「拾遺都名所図会・巻之二 左青龍首37ページ」に出ている絵を、江戸時代の、本物の和綴じの書物で、中村武生さんから見せて貰う。
全くおんなじ。
当たり前なのか、当たり前でないのか…。







良く見ると、大石の隠棲旧址碑は草原にぽつんとあり、あとは、今は「山科神社」と呼ばれている「巌屋大明神」があるだけ。
つまり、岩屋寺は『拾遺都名所図会』が刊行された天明7(1787)年秋にはなかった。
19世紀半ばに堅譲尼により再興されたという。当然のことながら、昭和10(1935)年に建立された大石神社も、出ていない。
中村さんに貰ったコピーを見ながら、子どもたちは、自分の目で確認していく。
山科神社(冊子には巌屋大明神と出ている)では、鳥居・石の階段・拝殿・分社など、すべての位置関係がそのままであることに気づき、子どもも大人も感激!
子どもから、絵の中の岩がないという指摘。
巌屋の「岩」もしかしたら、とても大事なものがなくなったのかしら…と、ふと、心配にもなる。
木がないという指摘も。
すると、別の子が、切株があると言う。
また、別の子が、ちょっと位置が違うでと言う。
そういう発見が、とても面白い。





古いものが良いとか、新しいものはダメとかいう基準ではなく、歴史を一つの時の流れとして見るということを、私たちは中村さんから学んでいる。
現地に今も残る姿を大切にしたり、本や道標などの当時からの記録に基づく確かなものから考えを導いたり、まとめたりする。
それが、スタッフである私の中にも根付き、安祥寺では絵にはあるけど、火災で焼失した塔を探し、礎石を見つ出すことを子どもたちとした。(拾遺都名所図会・巻之二 左青龍尾8ページ)
また、カヤの木を見て、その木の大きさから、900年という時の長さに想いをはせている。
小さな石碑が物語り、山科本願寺・土塁の一部が示す、当時の壮大さ。
今はなくなってしまった道を、その片鱗を探しながら辿る…など、その実証に基づく手法は子どもたちの感性にも響く。

毎年・毎年繰り返し子どもたちとたんけんを続けながら、一番学ばせて貰っているのは、スタッフかも知れない。
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